リサイクル適性マークについて。エコマークと何が違うのか?

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リサイクル適性マーク

リサイクル適性マーク

 

エコマークの説明動画

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、リサイクル適性マークについて。

リサイクルに関するマークと言うのは
色んなのがあるんですね。

たとえば印刷屋さんで、
お客さんが環境にうるさいとして。

たとえば健康体操教室とか
有機野菜販売とかとしましょう。

そういうお客さんはイメージとして
リサイクルには敏感ですよね。

そういうところから、
チラシに使う紙はエコマークも

リサイクル適性マークも取得している
紙を使ってくださいと言われた場合。

どちらも似たような印象があるんですが
違いは分かるでしょうか?

管理人もちょっと混乱すると思います。

多分、お客さんも明確な違いが分からずに
とにかく環境にやさしいものということで

イメージだけで注文しているのでは?
と思うんですよね。

しかし、注文を受けた方は
内容がわからないままではまずい。

ということで。

この記事では、リサイクル適性マークと
エコマークやグリーンマークの違いについて

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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リサイクル適性マークとエコマークやグリーンマークとの違いとは?

管理人が知っているのは
グリーンマークとかエコマーク。

これらは紙に関して言えば
古紙原料を使っているかどうか、

使っているならどれくらいの割合で
使っているかどうかによって

環境にやさしいかどうかの
目安になるものと言う感じです。

今回お話するリサイクル適性マークは
それらとはちょっと違っています。

どういうことかというと、
リサイクル適性マークは

その商品がリサイクルしやすいかどうか
によって認証が与えられるから。

たとえば、紙で言えば湿潤紙力増強剤が
入っている耐水紙は対象外になります。

耐水紙は水に溶けませんから、
リサイクルできないんですよね。

だからその耐水紙が古紙入りであっても
リサイクル適性マーク品にはなりません。

耐水段ボールだったら古紙配合率100%なので
グリーンマークやエコマークは取得できますが

紙のリサイクルには使えませんから
リサイクル適性マークは使えないという感じ。

これがエコマークやグリーンマークと
リサイクル適性マークの違いになります。

リサイクル適性マーク、エコマーク、グリーンマークの定義

先程、大まかなイメージについては
お話しましたが定義はどうなっているのか?

そのあたりをちょっと確認してみます。

まずリサイクル適性マーク。

この場合は古紙リサイクル適性マークです。

リサイクル適性マーク

紙、板紙へのリサイクルが可能な
印刷製品に表示するマークです。

紙、インキ、加工資材の
リサイクル適性ランクリストに基づき、
Aランク、Bランク、Cランクがあります。

国のグリーン購入法にも
採用されている基準です。

ということです。

紙に関しては、A、B、C、Dの4つの
ランクに分けられているようですね。

【Aランク】

紙、板紙へのリサイクルに
おいて阻害にならない

【Bランク】

紙へのリサイクルには阻害となるが、
板紙へのリサイクルには阻害とならない

【Cランク】

紙、板紙へのリサイクルにおいて阻害になる

【Dランク】

微量の混入でも除去することが出来ないため、
紙、板紙へのリサイクルが不可能になる

普通の紙はAランクになります。

耐水紙や感熱紙はCランクになるようです。

次にエコマーク。

エコマーク

エコマークは、環境保全に役立ち、環境への
負荷が少ない商品のための目印である。

環境ラベリング制度のひとつ。

消費者が、暮らしと環境との
関係について考えたり、

環境に配慮された商品を選ぶための目安
として役立てられることを目的としている。

こんな感じです。

紙の場合エコマークを取得するには
古紙配合率が○○%という感じになります。

ただし古紙配合率自体は製紙会社が
100%ですといえばそれでいい。

現実的には調べるのが難しいので
表示の偽装があったりしたわけです。

こういう不正が発生するには理由があります。

実は官公庁へ納入するためには
グリーン購入法というのがあって、

これをクリアしないといけないんですが、
クリア条件がかなり厳しいんですね。

結局、無理してますからバレないなら
嘘をついてでもということになるんです。

色んなひずみの象徴のように思います。

グリーンマーク

グリーンマークは、古紙を原料に
再生利用した製品のための目印である。

環境ラベリング制度の一つ。

古紙の利用を拡大し、紙のリサイクルの
促進を図ることを目的としている。

1981年に財団法人
古紙再生促進センターが制定した。

ということです。

こちらはエコマークと違って
古紙再生促進センターが制定しています。

こちらは民間の製紙会社が集まって
古紙入り品のイメージアップを図るために

作られた組織でありそのための
マークということのようです。

こちらの方が古紙配合基準が
現実的になっています。

他にも似たようなマークはありますが
その生い立ちとか利権関係とか

誰が得するのかとか
結構ややこしいみたいですね。

管理人のまとめ

今回はリサイクル適性マーク
についてのお話でした。

リサイクル適性マークはリサイクルの
原料として使えるかどうかの目安。

エコマークやグリーンマークはリサイクルの
原料を使っているかどうかの目安。

どちらも環境保護のためのものですが
似ているようで違います。

印刷用紙として考えると
通常の古紙入り品であれば

原料に古紙を使っているし、
紙は古紙として使うことも出来ますから

エコマークもリサイクル適性マークも
取得できるということになります。

管理人としては古紙は十分回収されて
リサイクルもされているので

これ以上何かする必要は
ないのではと思っています。

むしろ、出来もしない目標を立てて
ひずみを作ったらまた不正が発生する。

その方がもっと問題になるだろうなと。

リサイクルは社会問題なので
解決はなかなか難しいのでしょう。

この記事がリサイクル適性マークを
理解する参考になればと思います。

リサイクルによるイメージアップ
うまくやって下さいね!

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