ステッカーが曲がる!貼らずに部屋に飾っていたらダメなの?

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ステッカー 曲がる

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、ステッカーが曲がるが貼らずに
部屋に飾っていたらダメなのかというお話。

管理人はステッカーとか持ってませんが。

車やバイク、ヘルメットなんかに
貼ってる人を見たことはあります。

よくラジオ番組なんかでは
ステッカープレゼントありますね。

管理人はラジオは聞きますが
応募したことないので持ってません。

まあ、普通にお店でも売ってますから
好きなものを購入して貼れば良いんですが。

ところで、あれはどこかに貼るものですが
そのまま置いておくとどうなるのか?

部屋に置いておいたら
曲がったということのようです。

これってどうなってるの?

ということで。

この記事では、ステッカーが曲がるが貼らずに
部屋に飾っていたらダメなのかについて

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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ステッカーが曲がる理由は剥離紙の問題

結論から言うと、ステッカーを貼らずに
部屋に飾っていて曲がるのは剥離紙の問題。

もう少し正確に言うと、湿度変化に
剥離紙がついていけなかったから。

これでは何のことかわからないので
もうちょっと説明してみます。

まず、ステッカーの材質なんですが。

上紙、シール部分のことですが
これが紙なのかフィルムなのか。

まずはこれが重要です。

少し細かくお話してみます。

上紙が紙の場合

上紙が紙の場合は湿度変化で
紙が伸び縮みします。

湿度が上がると紙は伸びる。

このとき、剥離紙も紙ですから
上紙と同じように伸びれば

どちらも同じように伸びて
特に変化は起こらない。

曲がらないということです。

しかし、上紙も剥離紙も湿度変化で
同じように伸びるとは限らない。

もしも片方がもう一方より伸びるなら
ステッカーは曲がってしまうわけです。

上紙の方が剥離紙より伸びれば
下向きにカールします。

逆に、剥離紙のほうが上紙より
伸びれば上向きにカールします。

ただ、紙の場合は湿度でどちらも
変化するのでまだマシなんです。

上紙がフィルムの場合

今度は上紙がフィルムの場合。

フィルムの場合は湿度でに
伸び縮はほとんどしません。

紙の伸縮と比較すれば
変化なしというレベルです。

ですから、剥離紙が普通の紙なら
湿度が変わるとステッカーは曲がる。

上紙はフィルムなので動きませんが
剥離紙は紙なので伸縮しますので。

湿度が上がれば剥離紙が伸びて
上向きのカールになります。

夏場とか雨降りだと特にひどい。

逆に乾燥すると剥離紙が縮んで
下向きにカールします。

冬場乾燥しているとなりやすい。

ステッカーの保管状況によりますが
湿度変化には弱くてスグ曲がる。

それで、屋外でも使えるタイプの
ステッカーは大抵塩ビシートですから

湿度変化ではあまり伸縮しないので
剥離紙だけが伸び縮みする。

そうなると、部屋に飾っていたステッカーが
いつのまにやら曲がっていたとなるわけです。

ただこの場合、ステッカーが曲がっても
剥離紙を剥がして貼ることは出来ますし、

適正な湿度条件の部屋に入れれば
カールが改善されることもあります。

通常は湿度50%程度の部屋なら
フラットな状態に戻ります。

ではどんなステッカーでも曲がるのか?

実は必ずしもそうとは限らない。

どんな工夫をしているかをお話してみます。

ステッカーのカール防止のため剥離紙に工夫したものもある

ステッカーが曲がるのは湿度変化に
よるものだから仕方ないとはいうものの

少しでも曲がらないための工夫はないか
ということで色々やってはいるんですね。

そもそも紙が伸びる原因は
裏側から吸湿するから。

部屋に飾っているような状態は
裏側がフリーで吸放湿できる。

ならば、その裏側からの吸放湿を
させないようにすればいい!

ということで、剥離紙のカール防止で
裏側に加工する場合があります。

管理人が関わっていたときは
大きく2つの方法がありました。

一つはポリエチレンラミネートをする。

もう一つはアクリル塗工をする。

いずれも吸湿を抑える方法です。

性能が良くて安価なのは裏側も
ポリエチレンラミネートをする方法。

ポリラミ加工と言ってましたが、
これはもうフィルムと同じようなもの。

ですから、かなりのカール防止効果がある。

これの欠点はリサイクルには向いてないこと。

フィルム用の剥離紙の場合
粘着剤が塗工されている剥離面も

ポリエチレン加工しているので
裏面もポリラミ加工したら

紙を水で離解するのが難しくなる
という問題があるんですね。

両面ともポリラミだと水が
入って行きませんから。

剥離紙なんてどうせ燃やすんだから
いいじゃないかという考えもあるんですが

世間的にはリサイクル可能なものがいい
ということでポリラミ以外の方法もあります。

それがアクリル塗工。

アクリル塗工といっても
色々あるんですが

湿度で変化しないために
防湿剤を塗工してましたね。

成分としてはサラン樹脂。

塩化ビニリデンという成分でした。

これのアクリルエマルジョンを
塗工するということです。

サラン樹脂、という名前から
分かると思いますが

塩化ビニリデンというのは
サランラップと同じ成分です。

サランラップはポリ塩化ビニリデンですね。

湿気を通さない、透湿度が低い
という言い方をしてましたが、

とにかく吸放湿を抑える
ということだったです。

裏側にアクリル塗工するので
管理人は裏アクリルと呼んでました。

しかし、どんなに頑張っても
エマルジョン塗工では

ポリラミ加工のレベルには
当時は到達できませんでしたね~

今は技術が進化しているので
どうか分かりませんが。

いずれにしても、こういう工夫をして
ステッカーが曲がらない対策をしてました。

しかしこの工夫、本当に必要なのか?

いまだに疑問は残っています。

なにしろ、捨てる紙の剥離紙に
さらに手間を掛けるんですから。

すでに、上紙より剥離紙のほうが
コストが高いわけですよ。

捨てる紙なのに。

正直言うと保管する人が湿度
変化の少ない部屋で保管するか

クリアホルダーのようなフラットなものに
入れて保管すればいいだけの話。

百歩譲ってポリラミはいいとして
裏アクリルはやめとけばいいのに

コストが掛かって性能が悪いんだから
なんてよく思ったものです。

管理人のまとめ

今回は、ステッカーが曲がるが貼らずに
部屋に飾っていたらダメなのかというお話。

結論から言うと、湿度変化があるから
曲がるので湿度が適正なら大丈夫。

ステッカーが曲がる理由は上紙が
フィルムの場合、湿度で伸縮しないが

剥離紙は伸縮するので
湿度が上がると剥離紙が伸びて上向き

湿度が下がると剥離紙が縮んで下向き
というカールが発生するということでした。

ステッカーが曲がらない剥離紙の工夫は
裏面の防湿対策でポリラミ加工や

アクリルエマルジョン塗工をする
ということでした。

管理人としてはクリアホルダーなどに
フラットな状態で保管すれば

特に曲がることもないと思うのですが
そうもいかないということなんでしょう。

アクリル塗工に関しては、正直言って
不毛な開発のような気がしてましたね。

あまりにもコストがかかるし
性能が悪かったですから。

この記事が、ステッカーが曲がる理由と
保管方法の参考になればと思います。

ステッカーコレクション、楽しんで下さいね!

紙の修復
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

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