手帳の縁の金や銀は何のため?ただの装飾ではなかった!

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手帳 縁 金 銀

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回のお話は、
手帳の縁の金や銀は何のため?

手帳持ってますか?

会社員の方は会社や業界の手帳、
持ってたりしますよね。

入社してすぐの営業員の人なんかは
重宝するんじゃないでしょうか。

自分は元製紙会社社員ですから
当時は紙屋手帳というのを持ってました。

正式名称は日紙商手帳だそうです。

日本洋紙板紙卸商業組合(日紙商)が
作成している手帳で、

紙の銘柄や規格、各社の設備など
業界人には便利な手帳でした。

ところで。

手帳もピンきりですよね。

女子学生が持っている
キャラクターの可愛い感じのものもあれば、

仕事効率化のために使われる
能率手帳もある。

そんな手帳なんですが
色々見ている中に

縁が金色とか銀色のやつ、
ありますよね?

あれって何のために付いてるんでしょうか?

ただの装飾だけではないようです。

この記事では、
手帳の縁の金や銀は何のため?ということで

自分の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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手帳の縁を金や銀にする理由

手帳の縁の金や銀、
あれにはちゃんと名前があります。

金付け、というんだそうです。

もちろん装飾の意味もありますが、
それ以外では手帳の縁の保護。

手垢や汚れを目立たなくする、
変色やシミを防ぐ、など。

紙の端に金箔を貼れば
断面の凹凸がならされますから

紙で手や指を切ることを防ぐ
効果もあるんだろうと思います。

実際どんなことをするのかなと
調べてみると、

金付けの説明が
ウィキペディアにありました。

以下に抜粋して記載します。

==ここから==

金付けには3つの種類がある。

本の天(あたま)に
金箔を押すことを「天金」(てんきん)、

小口に押すことを
「小口金」(こぐちきん)、

本の裁断面すべてに押すことを
「三方金」(さんぽうきん)と言う。

一般的な技法は、
まず本の裁断面を研磨し、

「金下」(きんした)と呼ばれる
塗料を下塗りした上で、

卵白などの接着剤を用いて
金箔を接着する。

仕上げに「金コロ」と呼ばれる
金属製の回転式ローラーを熱して
塗装部分を圧着させ艶を出す。

==ここまで==

ということです。

全自動の機械で作る方法もありますが、
手作業もある。

これを各手帳一つ一つに施すとは、
手間かかってますよね~

縁が金や銀の手帳を持つ人の印象

ここからは元製紙会社社員として
お話をさせて下さい。

ビジネスマンとしての経験から。

自分の偏見かも知れませんが、
手帳を持ってる人は仕事ができる。

そんな印象があります。

一昔前は電子手帳なんかも流行りましたし、
今ならスマホでスケジュール管理でしょう。

しかし手帳にメモをとっている人は
ちゃんとしている人に見える。

取引先と打ち合わせをしていて、
スケジュールの確認をする時に

相手の営業員が取り出した手帳が
高級そうだったら「おっ」と思うわけです。

製紙会社に勤務していたときは、
相手はだいたい上場企業でした。

訪問してくる営業員も技術者も
スーツとかそれなりの格好で、

黒い金付きの手帳を取り出して
違和感なかったですね。

信用してもらうアイテムとしても、
金付きの手帳は有効だと思います。

社会人1年生が
黒表紙の金付きの手帳を持っていたら、

生意気だと思う人がいるかも知れませんが、
そんなのは気にすることはない。

自分を演出するアイテムで、
身につけるものとして考えた場合、

スーツ、時計、ネクタイなどと比較して
手帳なんて安いものです。

だから初めから良いものを持てばいい。

管理人などはそういう人を見たら、
若いのにしっかりしていると思います。

考え方は人それぞれ。

堅い感じの会社なら、
なおさらそういう演出が必要かなと。

やっぱり手帳はTPOを考えて使うべき。

製紙薬品の話をしている時に
キャラクター手帳出されたら

何考えてるんだこコイツ、
という話になりますからね。

手帳の紙の品質について

ここからはちょっとマニアックな話です。

手帳の紙は基本的に上質紙で、
筆記特性に優れています。

しかも何度も同じページをめくりますから、
表面の手触り感やコシが重要。

表面の手触り感の指標としては、
平滑度や表面粗さが管理項目。

コシは剛度で表されます。

ここで難しいのが、
平滑性と剛度は両立しないということ。

どういうことかというと、
剛度は紙厚に影響を受けるのですが、

平滑度を高くするために紙に圧力をかけると
紙厚は薄くなってしまう。

紙厚が厚いほど剛度は高くなり、
コシが出るんですが、

平滑を上げないと紙表面の
スベスベした感じが出てこない。

このバランスがうまく取れないときは、
米坪(紙の重さ)を上げて対応してました。

規格の米坪よりも重い紙になるので、
製紙会社としては損するわけですが、

どうしても上手く行かないときは
仕方なくやってたんですね。

紙に限らないと思いますが、
モノづくりをする場合、

あちらを立てればこちらが立たず
ということがとても多い。

相反するものを解決してくれるのが
革新的な技術なのかなと思います。

管理人のまとめ

今回は、手帳の縁の金や銀は何のため?
というお話でした。

あの手帳の縁の金の名前は金付け。

装飾として美しく手帳の縁の保護もする、
というものでした。

いい手帳を持っている人は、
仕事が出来る人に見えるもの。

管理人も昔はビジネスマンでしたから、
能率手帳持ってる人を見たら、

キチンと時間管理してるんだろうなと、
思ったものです。

とにかく。

身近な持ち物は
自分にもまわりにも影響します。

だから手帳なんかは
持って格好いいと思うものを選んで欲しい。

こいついいもの使ってるじゃないか。

そういう目で見てもらうだけでも
ビジネスの成果は変わってきます。

そう思えば手帳なんて安い投資。

いい手帳を使って、
自分のステータスを上げて下さいね!

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