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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、マスキングテープを手帳から
剥がすとき紙ムケしない方法について。
マスキングテープはもともと建築用で
一時的に建材を養生するものでした。
そこそこくっついて糊が残らないのが特長で
建設現場では欠かせないアイテムです。
もともとはそういう機能性だけを
求められるものだったので
手帳に使われるなど考えもしませんでしたが
カラフルなテープが出てきて変わりましたね~
むさ苦しい工事現場のおっさんのものが
女子高生のアイテムになるなんて。
管理人としてはポストイットがあるから
それでいいじゃないかと思うのですが
カラフルで可愛いテープが
ウケたということなんでしょう。
今では年齢を問わず手帳を持つ女性は
マスキングテープ使ってるみたいですね。
そんなマスキングテープ、
貼って剥がせるのがイイところですが、
中には剥がすときに手帳の紙の表面まで
ムケてしまうこともあるようです。
この対応、どうすればいいんでしょうか?
ということで。
この記事では、マスキングテープを手帳から
剥がすときに紙ムケしない方法について
管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。
マスキングテープを手帳から剥がす方法
貼ってしまったマスキングテープの場合
ムケない方法と言われても難しいですね。
ゆっくり剥がす、というのはありますが
そんなことは分かっているでしょうし。
それ以外の粘着力を落とす方法は
ドライヤーで温めるというのがあります。
剥がれにくいなと思ったらその部分を
とりあえずドライヤーで温めてみる。
そうすると粘着剤が柔らかくなりますから
少しは剥がしやすくなると思います。
一般的なシールでもよくやる方法ですから
試してみる価値はあるでしょう。
逆に冷凍庫で冷やしてみる
と言うのもあります。
ただ、この場合、手帳をまるごと
冷凍庫に入れることになりますから
他の部分のテープまで剥がれてしまう
可能性がありますので注意ですね。
それから冷凍庫から出したときに
結露するかもしれませんので
ジップロックのような袋に入れるとか
対策が必要になると思います。
部分的にやるなら冷却材などで
その部分だけを冷やすのもありでしょう。
洋服についたガムを剥がす時と同じ要領です。
ちなみに。
粘着剤というのは性能が出る温度域
というのが決まっているんですね。
それはそれぞれの粘着剤の使われる
温度に対応するように設計されます。
通常は常温でキチンとくっつくように
なっているわけですが
この温度から外れると性能が落ちる
ということになります。
ドライヤーで加熱したり、
冷凍庫で冷やしたりするのは
温度変化に弱いという性質を利用して
剥がしやすくしようということになります。
ただ、きれいに剥がれるかどうかは
やってみないと分かりません。
加熱する場合は糊残りが
起こるかも知れませんし
冷却する場合は結露して
濡れるかも知れません。
管理人としてはドライヤーで
加熱する方がまだましかなと。
どうしても紙ムケして困るときだけ
ダメ元でやる感じですけど。
マスキングテープを手帳から剥がしても紙ムケしないために
手帳の紙が弱いと分かっている場合。
貼る前のマスキングテープの粘着力を
弱めておくというのも対策になります。
ひとつはマスキングテープを
購入するときに製造日が古いものを選ぶ。
どれくらい古ければいいかは
分からないのですが
粘着剤というのは時間が経つと
粘着力が落ちますから
製造年月日を見て、売れ残っている
古いものを選ぶということです。
ただ、気に入ったものがなかったら
ダメなんですけどね。
他の方法としては、
手帳に貼る前にどこかに貼って
粘着力を落としておく
という方法があります。
これは、何度か試してみないと
ちょうどいい感じが分からないですが、
やり方が単純で分かりやすいので
管理人はいい方法だと思います。
マスキングテープと紙には相性がある
ここからは元製紙会社社員として
本音をお話させて下さい。
マスキングテープを手帳から剥がすと
紙ムケすることがあるわけですが
紙には表面強度が設定されていて、
これが弱いと紙ムケを起こします。
印刷用紙の表面強度は
マスキングテープのためではなく
オフセット印刷に対応するために
必要となるものです。
どんな紙でも全く紙ムケしない、
ということはないのですが
中には極端に表面強度が弱い
という場合があるんですね。
通常、手帳のような筆記用紙の場合、
罫線などの印刷もされるし
鉛筆書きもされますから
かなり表面強度は強くなっています。
それでも、表面に塗工するデンプンの濃度や
紙に配合される紙力増強剤の量などで
紙の表面強度は変わってくるんですね。
製紙会社としては表面強度試験で
合格したものしか出荷しませんが
それはマスキングテープに
耐えるかどうかではなくて
印刷用紙として使えるかどうかで
設定されていますから
基準には入っているけれど
表面強度は弱いというものもあります。
それに当然ですが表面強度は紙によって
設定されている基準が違います。
手帳の種類によって紙も違うので
マスキングテープが大丈夫かどうかも
変わってくるんですね。
こんな感じで、テープの粘着力も
紙の表面強度の色々になるので
相性の善し悪しというのが
出てくるわけです。
絶対大丈夫という組み合わせはないので
一回手帳の中のどこかで試してみて
上手く行くように使って欲しいというのが
管理人の本音ということです。
管理人のまとめ
今回は、マスキングテープを手帳から
剥がすとき紙ムケしない方法についてでした。
貼っているテープがうまく剥がれないなら
仕方がないのでドライヤーで加熱する。
そんな感じで剥がすくらいだと思います。
うまく行けばラッキーと言う感じ。
テープの粘着力が強いなら
購入するときに古いものを買うか
一旦どこかに貼って粘着力を弱めてから使う
というのが現実的だということでした。
元製紙会社社員の立場からすると
紙の表面強度は銘柄によって違うし
結構バラつくものなので使う前に試して
工夫して使って欲しいと思います。
この記事がマスキングテープを手帳から
剥がすときの参考になればと思います。
マステで手帳をデコる、楽しんで下さいね!