ノーカーボン紙を消す方法!アルコールやアルカリで消える?

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ノーカーボン紙 消す

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、ノーカーボン紙を
消す方法というお話。

最近、ノーカーボン紙、見かけませんが。

管理人が最近見たのは税務署の
確定申告の書類くらいでしょうか。

ただ、それも見ただけで実際には国税庁の
HPで書類を作成したので使ってないし。

昔は保険の契約書とかでノーカーボン紙
使ってましたけど最近見たことないし。

この間スマホの更新で契約したときも
名前のサインは液晶パネルだったし。

もう、複写するという意味が
なくなったのかも知れませんね。

そうそう、手書きの宅配便の
伝票が複写でしたね~

あれもいつまで残るか分かりませんが。

それはともかく。

あのノーカーボン紙の文字を消すには
どうすればいいかということ。

実は消すだけなら色々方法があるようです。

ということで。

この記事では、ノーカーボン紙を
消す方法について

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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ノーカーボン紙を消すだけならアルコールやアルカリで消える

結論から言うとノーカーボン紙の文字を
消すならアルコールやアルカリで消えます。

実はノーカーボン紙は薬品に弱いです。

場合によっては、水で濡れたり
加熱するだけでも消えることがあります。

マニキュアを除去するときの除光液
シールはがし液、ハンドクリーム、

アンメルツやキンカンのような
塗り薬も消える可能性大です。

結局。

薬品でノーカーボン紙の発色が消える
理由は薬品が染料を溶かすから。

そして反応を阻害するから。

ノーカーボン紙の場合はカプセルの中に
ロイコ染料という無色のインクが入っている。

紙に書いたときにこのカプセルが潰れて
ロイコ染料が出てきて顕色剤と反応する。

顕色剤というのは名前の通り無色の
ロイコ染料に色を付ける薬品。

この顕色剤が塗工されている紙の上で
カプセルが潰れたら発色するわけです。

この無色のロイコ染料と顕色剤の
組み合わせは色々あるようですね。

品質向上とかコストダウンとか
企業努力があるわけです。

それで、この染料や顕色剤を
溶かしてしまう薬品が付着したら?

たとえばロイコ染料が溶ける薬品が
紙に付着したら染料が溶けて流れる。

そうするとその部分の色が消えてしまう。

イメージとしては洗濯物の汚れを
石鹸水で洗うようなものです。

この石鹸水の役目をするのが
アルコールやアルカリ、というわけ。

ちなみに。

こういうことは普通のインクでも起こります。

正確には、起こるようなインクもある。

印刷している媒体との相性もあって
プラスチック印刷は消えやすいとか。

ただ、ノーカーボンの場合は特に
薬品に弱いということですね。

これは同じような原理の
感熱紙でも言えること。

ただ、感熱紙の場合は薬品から守る
オーバーコートをしていればマシ。

ノーカーボン紙の場合は顕色剤の上に
オーバーコートをしたらロイコ染料と

反応できませんから原理的に
そういう加工は出来ません。

だから、ノーカーボン紙のほうが
消えやすいということになります。

ロイコ染料と顕色剤の反応を阻害する
薬品があると文字が消える。

そんな感じです。

なお。

ノーカーボン紙に印字された
文字を薬品で消してしまった場合。

もう一度書き直しても文字は写りません。

その部分のカプセルはすでに壊れて
ロイコ染料はなくなってますから。

本当に重要な書類なら書き直すべき。

もしくは二重線と訂正印で修正。

きれいに消して書き直しとか
そういうずるいことは出来ません。

そんなの出来たら複写用紙の
意味ないですからね。

ノーカーボン紙は市場から消えるのか?

ここからは余談です。

ノーカーボン紙は市場から消えるのか?

文字が消えるどころか、
この紙が消えそうだということ。

実際のところ身近で見かけることがない。

かつては申込書はほとんど
手書きでノーカーボン紙でした。

何をするにしても複写用紙。

領収書もノーカーボン紙。

帳票もノーカーボンのフォーム用紙に
ドットインパクトプリンタ印刷でした。

そういえば給与明細もノーカーボンだった。

しかし。

今となっては過去の遺物状態です。

残っているのは手書きの宅配伝票くらい。

申込書は手書きどころかスマホ入力。

手書きサインが必要なところは
液晶にタッチペで手書きする。

帳票はドンドン減って画面で確認。

印刷もレーザープリンタで普通紙。

複写と言っても同じ書類を二枚出すだけ。

デジタルならそれで済む。

宅配伝票だって手書きは残してますが
ほとんどはパソコンデータの出力。

残っているのは小さなお店の
領収書くらいでしょうか。

でもそれも昔ながらのカーボン紙で
やってたりするんですよね~

じゃあもうどこにもなくなるのか?

管理人は身近なところでは
消えてしまうだろうと思っています。

ただ、感圧技術というのは
もうちょっと使い道思いがある。

たとえば、ゴルフのインパクトが
キチンと出来ているかを確認するとか。

こういうところはノーカーボン紙を使うと
どんな風に圧力がかかるかが分かりやすい。

機械のロールの当たり具合のチェック。

これも圧力のバランス調整に
ノーカーボン紙が便利ですね。

ただ、こういう使用方法は本当に
特定のところでしかありません。

以前のように身近で見かけることは
ほとんど無くなるのだと思いますね。

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管理人のまとめ

今回は、ノーカーボン紙を
消す方法というお話でした。

結論から言うとノーカーボン紙の文字は
薬品、アルコールやアルカリに弱い。

他にも除光液やアンメルツ、キンカンのような
塗り薬、ハンドクリームなどでも消えます。

水に濡れても加熱されても消えます。

直射日光が長い間あたっても消えます。

実は結構色んな条件で消えるんです。

ただ、文字を消すことは出来ますが
もう一度かけるかと言うとそうはいかない。

ノーカーボン紙の場合はカプセルに入った
ロイコ染料が筆圧で割れて顕色剤と

反応して発色するわけですから
その部分でもう一度書けるかと

言われてももう染料がないので
発色しようがないわけです。

だから、ノーカーボン紙の文字は
消せるがもう一度書くことは出来ない。

これは重要なところですね。

もしも手書き書類で修正するなら
薬品で消すのではなくて書き直すこと。

二重線と訂正印にするか
書類を全部書き直すか。

それはケースバイケースですけど。

また、ノーカーボン紙の今後についても
思うところをお話させていただきました。

管理人としては残念ですが、正直言って
ノーカーボン紙は市場から消えると思います。

これまでの用途は代替品がありますからね。

せいぜい圧力センサー的な使い方
くらいが残るのではないかなと。

もう、何年かすればノーカーボン紙を見て
「これ何?」という人が増えるんでしょう。

カセットテープと同じ道をたどるのか?

どっちも記録媒体というところが
共通している感じがしますが。

この記事が、ノーカーボン紙の文字を
消す方法の参考になればと思います。

書類の作成は慎重にして下さいね!

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