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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、紙管の活用方法!
リサイクルしやすく環境に優しい素材の魅力
というお話。
管理人は元製紙会社社員。
紙管にはお世話になりました。
作る方ではなく使う方としてですが。
操業支援をやってるときは
紙管の手配が大変でしたね~
少し余裕を持っていればいいのに
ギリギリでやってましたから。
それで。
製紙会社だと紙管はもちろん
紙を巻くことに使います。
巻取り製品に使うということです。
ところが。
紙管には巻取り以外にも使い道があるらしい。
ということで。
この記事では紙管の活用方法!
リサイクルしやすく環境に優しい素材の魅力
について
管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。
紙管の特性と活用方法
まず紙管の製法。
==ここから==
紙管とは、再生紙やクラフト紙を何重にも巻き重ねて形成された筒状の紙製品です。この筒状の構造は、単純でありながら非常に高い強度を持ち、構造的にも非常に安定しています。製造時には専用の機械を使い、接着剤や糊を丁寧に塗布しながら紙を幾重にも巻きつけていきます。この工程によって、内側から外側まで均一な圧力で密着し、強固で耐久性に優れた筒が出来上がります。また、仕上げの段階で厚みや直径を調整することで、用途に応じた多様なサイズの紙管が製造可能となります。このような製造プロセスを経て完成する紙管は、軽量でありながら高い耐荷重性能を発揮し、包装、輸送、保管など多くの産業現場で利用されています。
==ここまで==
ということだそうです。
これが丈夫なんですよね。
実際、数百kgにも及ぶ重い紙のロールをしっかりと支える芯材として使用され、長距離輸送や保管にも耐えられる強度を持っています。これだけの重量を支えながらも、自重は軽く扱いやすいというのが大きな利点です。製造現場でも使い勝手がよく、機械へのセットも容易なため、多くの作業者から重宝されています。
次に紙管の特性ですけどこんな感じ。
==ここから==
- 軽量で持ち運びやすい: 紙素材で構成されているため、非常に軽量です。それでいて構造がしっかりしているので、落としても破損しにくく、誰でも簡単に取り扱える点が現場での利便性につながっています。
- リサイクル可能: 主原料が再生紙であるため、使用後も簡単に回収・再利用が可能です。分別もしやすく、環境への配慮が求められる現代において、大きな利点として評価されています。
- コストパフォーマンス: 製造工程が比較的シンプルで、素材も安価な紙を使うため、製品としてのコストを抑えることができます。大量使用にも適しており、産業全体でのコスト削減に貢献しています。
==ここまで==
ということになります。
軽くて強い、リサイクル可能、そして何よりも低コスト。この三拍子そろった特性が紙管の最大の魅力です。
極端にホコリや静電気を嫌う電子機器関連の分野では、紙素材は敬遠されプラスチック製の芯材が用いられますが、それ以外の多くの分野、特に印刷や製紙、布製品などでは、紙管が当然のように使われています。
やっぱり便利なんですよね~
紙管の活用方法!主要な用途
紙管は紙を巻く以外にも実は
さまざまな分野で広く活用されています。
以下にいくつかの具体例をご紹介します。
==ここから==
- 産業用梱包材: 紙管は、布地、フィルム、紙製品などを巻き取る際の芯材として定番の存在です。巻きやすく、形状が安定しているため、機械との相性も良好です。また、繰り返し使用した後もリサイクルが可能なので、環境への負荷を抑えた物流に貢献しています。軽量で作業性が良く、作業効率の向上にもつながっています。
- 建築資材: 実は建築の分野でも紙管は活躍しています。特にコンクリートの柱を成形するための型枠として使われることが多く、施工後は簡単に取り外せて処理も容易です。持ち運びしやすいので現場での作業がスムーズになり、使い終わった後はリサイクルされるため、建築廃材の削減にも貢献しています。
- アートとデザイン: 紙管の無機質でシンプルなフォルムは、アーティストや建築家、プロダクトデザイナーにとっても創造意欲を刺激する素材です。家具、照明、展示什器、小物、オブジェなどに応用されることもあり、近年ではエコアートや持続可能性をテーマにした作品にも頻繁に使われています。教育現場での工作素材としても人気です。
==ここまで==
ということだそうです。
当然ながら一番多く使われているのは
産業用梱包材としての用途ですが、
それ以外にも建築分野やアートの分野で
実に多彩な使い方をされているのです。
実際、紙管だけを素材にして作られた
建築物や仮設構造物も世界中にあり、
それらは地震や火災などの災害時に
一時的な避難所としても活躍します。
「こんな紙で家が作れるの?」という
先入観はあるかもしれませんが、
構造として工夫された紙管建築は
十分な耐久性と安定性を持ち合わせており、
サステナブル建築の未来に向けた
重要な選択肢の一つとされています。
管理人のまとめ
今回は「紙管の活用方法!」と題して、
リサイクル可能で環境に優しい素材の魅力を
たっぷりとご紹介してきました。
管理人自身、これまでの経験を振り返っても
紙管には本当にお世話になったと感じます。
紙の生産現場においては必要不可欠な存在であり、
巻取りや輸送、保管を安全かつ効率的に行うために
欠かせない部品の一つとなっています。
それで。
紙管は、その軽さにもかかわらず強度が高く、
しかもリサイクルしやすいということで、
さまざまな分野で幅広く使われています。
特に、持続可能な社会の実現を目指す今の時代において、
環境への配慮がされた素材である紙管のニーズは
これからますます増えていくことが予想されます。
紙管という素材は、見た目のシンプルさとは裏腹に
実用性が高く、アイデア次第でさまざまな可能性を秘めた
とても優れたアイテムです。
私たちの暮らしにもっと身近な存在として、
新しい視点で注目されていくことでしょう。
環境に優しく多用途に使える紙管の未来には
これからも大きな期待が寄せられます。
この記事が、紙管の可能性を再発見する
きっかけになればうれしいです。
ぜひ、紙管を上手に活用してみてくださいね!
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