感熱紙はインクジェットやレーザープリンタで印刷出来るの?

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感熱紙 インクジェット レーザープリンタ

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、感熱紙はインクジェットやレーザー
プリンタで印刷出来るのかというお話。

感熱紙と言えば今はレシート。

しかし。

管理人が大学生だった頃
ワープロが出始めたんですが、

その頃の印刷用紙が
感熱紙だったんですよね。

インクリボンを使って印字するか
感熱紙で印字するかという感じ。

当時、感熱紙は高かったので上質紙に
インクリボンで印字してましたけど。

そういえば卒論を書くときに
ワープロを買ってきて

冬休みにどこにも行かずに
延々と家でワープロ打ってました。

キーボードが打てなかったのに
ブラインドタッチが出来るまで。

卒論の内容なんてもう覚えてませんが
ブラインドタッチだけは今でも役に立つ。

学校の勉強って無駄なんだけど
そのための努力は無駄じゃないと。

まあ、どうでも良さそうなことですが。

それでその感熱紙、今では
プリンタ用紙には使われません。

今だとインクジェットやレーザー
プリンタが主流ですから

紙も上質紙というかコピー用紙が
ほとんどになりましたからね。

感熱紙自体は優秀なプリンタ用紙で
紙自体が発色するからインク不要だし

取り扱いさえ注意すれば便利な
紙なんですが値段が高かった。

ワープロがパソコンに負けて
プリンタ単体も性能が上がって

複数のパソコンが1台のページ
プリンタにつなげるようになって

インクジェットプリンタが
めちゃくちゃ安くなって

コピー用紙が格安の輸入紙に
なってと時代が変わりました。

そんな中、ワープロ用紙だった
感熱紙はいらなくなったんですね。

そんな感熱紙ですが。

たまに机の奥から古いのが見つかって
プリンタ用紙だからインクジェットとか

レーザープリンタに使えるんじゃね?
と思う人がいるかも知れません。

でも、それ無理なんですよね。

ということで。

この記事では、感熱紙はインクジェットや
レーザープリンタで印刷出来ないことについて

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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感熱紙がインクジェットやレーザープリンタで印刷出来ない理由

結論から言うと、感熱紙はインクジェットや
レーザープリンタでは印刷できません。

それぞれ使えない理由を
お話させていただきます。

まず、インクジェットのインクは
8割が水なんですよね。

だから、インクジェットでまともに
印刷しようと思ったらインクの水を

紙が吸収しないとインクがにじんで
どうしようもないわけです。

実際にやってみると水を吸わないので
インクが感熱紙の表面で流れます。

これやるとプリンタが汚れるので
やらないほうがいいと思います。

感熱紙は吸水するようには
作られてませんから当然なんです。

使えるわけないんですよね~

それからレーザープリンタなんですが
これも感熱紙は使えません。

そもそも感熱紙は熱をかけたら
発色する紙なんですよね。

それも、かなりピンポイントで熱をかけて
そこだけ発色するから文字が打てる。

一方レーザープリンタの場合は
紙の上にトナーを付着させて

そのトナーの粉に熱をかけて
紙に融着させるという方式。

これを感熱紙でやったらドラムで
加熱された感熱紙が発色します。

だいたい、感熱紙の発色温度が60℃程度
レーザープリンタのドラム温度200℃程度。

全面真っ黒になっても不思議ではない。

しかも、感熱紙に塗工されている薬品が
レーザープリンタのドラムを汚すかも。

ひどくするとドラムに貼り付くかも。

そうなると故障の原因になります。

これはインクジェットよりもまずいですね。

インクジェットプリンタなら汚れても
掃除すればいいだけですが

レーザープリンタのドラムに紙が
貼り付いたらキレイに取るのは一苦労。

傷でもつけたら本当にまずい。

だから感熱紙は他のプリンタに使えるか?
というよりは使ってはいけないということです。

感熱紙は感熱紙用プリンタでしか使えない

ここからは本題から少し外れますが。

感熱紙は感熱紙用プリンタでしか使えない。

何を当たり前のことをと思うでしょうか?

それとも紙なのに何故?と思うでしょうか。

元製紙会社社員の立場からすると
紙は決まった用途で使ってほしい。

今回のように感熱紙なら
感熱プリンタで使ってほしい。

インクジェットプリンタには
インクジェット用紙

レーザープリンタには
レーザープリンタ用紙。

コピー用紙で兼用紙は良いと思うんですが。

いずれにしてもプリンタと紙は
基本的に一対一の関係です。

どんなプリンタでも使える
という紙はありません。

コピー用紙の兼用紙だって
感熱紙にはならないわけです。

手書きなら何でも書けそうですが
実はそれも筆記用紙があります。

表面がツルツルのコート紙だと鉛筆、
ボールペン、万年筆なんかは書きにくい。

特に鉛筆はツルツルの紙には向かない。

チラシのような印刷用紙でも紙は
印刷しやすいように設計されています。

いずれにしても紙は思っている以上に
細分化されて品質設計されています。

たまたまうまく使いまわしが出来る
ということはありますがそれは少ない。

特にプリンタ用紙はプリンタの
部品のような扱いを受けていて

このプリンタでうまく印刷できるように
開発してくださいと言われるわけです。

だからそのプリンタで
印刷できればそれでいいわけで

それ以外のプリンタで印刷できないのは
当然のことというわけなんですよね。

紙なんてただ白くてペラペラのものですが
意外に品質設計はシビアだったりします。

極端に言うとEPSONのインクジェット
プリンタならうまく印刷できるけど

キヤノンのインクジェットだと
今ひとつというのがあるんですよね。

ジャンルが同じインクジェとでも
ちょっと違うとか言われるのに

感熱紙がインクジェットで使えるのか
と言われても無理、となるわけです。

試しに使ってみるのはいいですが
それで使えないと言われても困る。

そういう感じでクレームを作る人が
いるのが困りモノでしたね。

管理人のまとめ

今回は、感熱紙はインクジェットやレーザー
プリンタで印刷出来るのかというお話でした。

結論は出来ません、ということでした。

出来ませんと言うか使ってはいけない
というのが正確ですかね。

紙は白くてペラペラなものですが
結構それぞれの用途に特化してます。

だから感熱紙は感熱プリンタ
インクジェット用紙はインクジェット

コピー用紙はレーザープリンタ
という感じで使わないといけない。

筆記用紙でもキレイに書きたければ
ノートを使うとかですね。

用途を無視して使ってトラブルを
起こすというのはやめてほしい。

これは本当にお願いしたいところです。

この記事が、感熱紙をインクジェットや
レーザープリンタで印刷してはいけない

ということについての
参考になればと思います。

紙は用途に合わせて正しく使って下さいね!

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