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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、シュレッダーで裁断した紙は
どうなるの?燃やすゴミが多い、というお話。
管理人も会社にいるときは
シュレッダーよく使いましたね。
家で使うならこんなやつですけど。
アイリスオーヤマ シュレッダー 家庭用 細断枚数5枚 使用時間2分 ダストボックス8.7L ブラック P5GCX
必要かどうかはともかく機密文書でも
なんでもなくても文書はシュレッダー。
社内の会議資料なんて誰が読むのかと
思いますがそういうやつもシュレッダー。
もう、どんな情報が重要かどうかとか
考えることもなくシュレッダーしてました。
でもあの大量のシュレッダーどうなるのか?
かさばるくせに大した量にならないし、
紙に使うと品質が落ちると言う厄介さ。
実質的には燃えるゴミなんです。
ではなぜ多くは燃えるゴミになるのか?
ということで。
この記事では、シュレッダーで
裁断した紙はどうなるのかについて
管理人の調べたことを
お伝えしようと思います。
シュレッダーで裁断した紙は古紙パルプには向かない
結論から言うとシュレッダーで裁断した
紙は古紙パルプには向きません。
なので、燃やされるか、トイレットペーパー
のように次は捨てられる紙になるか。
少なくとも元のコピー用紙には戻らない。
ということなんですね。
ではその理由を説明します。
まず、紙の繊維長のこと。
紙はパルプ繊維からできてますが
そのパルプ繊維のながさについて。
大きく分けて2種類あって針葉樹から
作られるぱNKPの場合は3mm-5mm、
広葉樹から作られるLKPの
場合は1mm-2mmとなっています。
この繊維が短くなると紙の強度は弱くなる。
紙は繊維が絡まったシートなわけですから
長いやつが絡まるほうが強いわけです。
一般的にはNKPの方がLKPより強い。
実際、強度が必要な包装用紙、
重袋なんかはNKPがメインです。
それはそうとして。
シュレッダーをかけるとこの繊維が短くなる。
いくらパルプの繊維1本が強くても
刃物で切られたら切れてしまいます。
細かく裁断されるほど繊維の長さも短くなる。
短い繊維ばっかりになるわけです。
紙の繊維はランダムに配向してますが
それでも圧倒的に強度は落ちるわけです。
つまりはそういう古紙を使って
古紙パルプを作ったとしたら
紙に必要な強度が得られず
品質の悪いものになるということ。
紙にとっては長くてしなやかな
パルプが品質がいいんですよね~
それが分かっていてあえて使うのか
と言われると使いにくいわけです。
製造する側としては。
で、結局。
シュレッダーカスってかさばる
割には大した量が集まらない。
しかも裁断されて繊維は短くなっている。
だから使いたくない。
ということになるわけです。
シュレッダーで裁断した紙はトイレットペーパーになる
先程はシュレッダーで裁断した紙は
古紙パルプに向かないので燃やす
というお話をしましたがトイレット
ペーパーになるというのもあります。
再生タイプのトイレットペーパーですね。
ただこれは専門的にやってるところ。
一般的な大手の家庭紙工場では
あまり見かけないと思います。
それで。
トイレットペーパーになら
使おうかというのは
品質的に強度があまり要らない
次に古紙になることがない
というのが大きな理由かなと
管理人的には思うんですよね~
トイレットペーパーは紙としては
薄いですが強度は不要ですよね?
むしろ柔らかいほうがいいし。
それに昔から再生紙トイレット
ペーパーはありますからね。
使うにあたってあまり違和感はない。
それから、トイレットペーパーは
ほとんど水洗トイレで流してしまう。
古紙としてリサイクルされることはない。
そう言う意味でも使いやすいわけです。
それと、集荷の問題もありますね。
大きな家庭紙工場だと量が少なすぎても
小さな家庭紙専門工場なら丁度いい。
そう言う感じだと思います。
オフィスから出てくる紙の量って
実際思っているより少ないです。
やっぱり新聞紙、チラシが圧倒的。
これからどうなるかは分かりませんけど。
いずれにしても。
シュレッダーカスに関しては品質
数量の点でトイレットペーパー程度。
一般の印刷用紙や情報用紙には
ちょっと使いにくいという感じですね。
なお、オフィスでのコピー用紙の
リサイクルも進んでいるようです。
シュレッダーではなくて再度
コピー用紙にするというやつが。
書類溶解サービスとかですね。
(参考)過去記事
書類は燃えるゴミ?大量に破棄するなら書類溶解サービスも!
https://kamiconsal.jp/syoruimoerugomi/
OA古紙分別はムダ?リサイクルで白い紙になるとは限らない
https://kamiconsal.jp/oakosibunbetumuda/
上記の過去記事もあわせてどうぞ。
管理人のまとめ
今回は、シュレッダーで裁断した紙は
どうなるのか、というお話でした。
結論は燃やすゴミかトイレットペーパー。
問題点はシュレッダーの裁断により
パルプ繊維が短くなってしまうこと。
そうなると紙にしたときに強度が
落ちてしまうということでした。
また数量が少ないので大量生産
する工場では使いにくい。
なので、再生トイレットペーパーの
専門工場で使う事が多い。
と言う感じですね。
また、文書の機密性を保つと言うなら
文書溶解サービスもあると紹介しました。
シュレッダー情報漏えい対策には
必要なんでしょうが色々厄介。
ペーパーレスが進むとこういうことを
考える必要もなくなるかも知れませんが。
この記事が、シュレッダーで裁断した紙が
どうなるかの参考になればと思います。
文書の取り扱い気をつけて下さいね!
(参考)
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