冷凍シールの紙はユポ?水に強く低温に耐える粘着剤も必要!

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冷凍シール

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は冷凍シールの紙はユポ?
水に強く低温に耐える粘着剤も必要!
というお話。

管理人は元製紙会社社員ですが。

ちょっとだけシールの開発に
関わったことがあります。

一応紙を使いますからね。

それで。

シールって結構ややこしいんですよね。

理屈はあるんですけど明確でない感じ。

管理人の理解度も低いんでしょうけど
なんだかファジーだなって思いました。

今はもっと技術が進んでいると思いますけど。

それはそうとして。

そのシールの開発に関わったときに
教えてもらった一つが冷凍シール。

これが思った以上に厄介なんです。

では何がどう厄介なのか?

ということで。

この記事では、冷凍シールの紙はユポ?
水に強く低温に耐える粘着剤も必要!
について

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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冷凍シールの紙は水に強くないといけない

まず冷凍シールの紙なんですけど。

剥離紙はまあなんでもいいとして
上紙、シールの方ですけどこれは

冷凍シールなら水濡れに
強くないといけません。

それは当然ですよね。

冷凍するときはいいとして
解凍時には水が付きますから。

もしそのラベルにバーコードが
印刷されてたら最悪ですよね。

水に濡れてバーコード読めないとか。

そうなると普通の紙はイマイチ。

上質紙やコート紙は水濡れに弱い。

耐水紙を使えばいいですが
これは結構高いんですよね。

そうなるとユポかなと。

シールとしてはよく使われますし。

ユポは紙といっても合成紙で
素材はポリプロピレン。

疎水性の樹脂ですから水には強い。

そんな感じで冷凍シールの上紙は
ユポが多いのかなという気がします。

冷凍シールの紙は低温に耐える粘着剤も必要

管理人がシール関連の開発をしたとき。

気になっていたのはこっちの方ですね。

低温に耐える粘着剤が必要である。

一般的な話をすると。

粘着剤って温度変化に弱い。

低温から高温までカバーできる
粘着剤ってあんまりないんですよね。

粘着剤ですから何かにくっつくんですが
これの温度が下がってしまうとくっつかない。

イメージとしては。

水に触れたら濡れますが
氷に触れても濡れません。

氷の表面の温度が上がって部分的に
水になれば触れたら濡れますけど。

粘着剤もそんな感じで温度が下がると
被着体と濡れにくくなるんですよね。

それは、剥がれやすくなるということ。

シールが剥がれてしまうのは大問題。

商品ラベルが剥がれたら最悪です。

物流のラベルも剥がれたら
流通を追いかける事ができない。

それではラベルの役目を果たせない。

なので粘着剤は低温でも剥がれない物を使う。

しかしこれが結構問題がある。

粘着剤が粘着剤として機能する
温度範囲というのはそう広くない。

マイナス30℃からプラス30℃までは
カバーできてもマイナス40℃はNGとか。

もっと低温でと言われて作ったら
今度は常温で安定しないとか。

そういうのがあるんですよね~

そうそう、粘着剤って温度が
高すぎても性能が出ません。

イメージとしては水飴ですかね。

温度が常温だとネバネバしてても
温度を上げるとトロトロになる。

まさにそんな感じ。

温度が下がるとカチカチになり
温度が上がるとトロトロになる。

粘着剤が使えるのはその中間の
ネバネバしている温度範囲。

だから低温になる冷凍シールは難しい。

広い温度範囲をカバーする
粘着剤が難しいわけです。

性能の良い粘着剤があっても
コスト的に使えないとか。

安全面で有害物質とかの基準を
クリアしないといけないとか。

大変そうだなと思いましたね~

管理人はそういうお話を
教えてもらっただけですけど。

管理人のまとめ

今回は冷凍シールの紙はユポ?
水に強く低温に耐える粘着剤も必要!
というお話でした。

冷凍食品なんて昔からありますけど
どんどん進化して美味しくなってます。

管理人的には、絶対必要ですね。

そういう冷凍食品なんかに貼ってるシール。

これが結構ややこしいわけです。

紙は水に濡れても大丈夫とか、
粘着剤は低温でもくっつくとか。

紙にも粘着剤にも難しい
制約条件があるんですよね。

今では当たり前に使われますが
実は結構その開発はややこしい。

特に粘着剤は性能を試される
用途になると思います。

なにしろ粘着剤は温度変化に
弱いですからそこが厳しい。

粘着剤の品質設計にお話は
ガラス転移点とか分子量制御とか

ゲル化率がどうのこうのとか
色々聞いたけどよく分からない。

色んなことのコントロールが大変だ
というのは分かりましたけどね~

この記事が、冷凍シールの
紙の参考になればと思います。

冷凍シール、意外と特殊なんですね!

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紙のシール
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

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