スキット包装とは?パレットの上に紙を積み上げ梱包したもの

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スキット包装とは

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、スキット包装とは?
パレットの上に紙を積み上げ
梱包したもの、というお話。

管理人、紙加工を担当は
したことはないんですが。

自分が関係した紙が梱包される
ところを見たことはあります。

平判に加工している工場、
倉庫、印刷会社など。

主にクレーム対応でしたけど。

それで。

ほとんどの平判は個包装なんですけど。

イメージとしてはこんなやつ。

ふじさん企画 コピー用紙 A4 日本製 厚紙 「厚口」 白色 両面無地 上質紙 90kg 白色度85% 紙厚0.12mm 100枚 A4-100-J90

 

だいたい250枚とか500枚とか
そのくらいの束になってます。

A4サイズのコピー用紙なら
重さは気になりませんが

四六判となってくればなら
枚数が多いと持てません。

たとえば米坪64g/㎡のコピー用紙なら
四六判でキロ連量55kgになります。

これは1000枚で55kgと言う意味。

つまり、1000枚を1包装にすると
55kgのハンドリングが必要になる。

これでは重すぎますよね。

なので半分の500枚程度で包装する。

ところが。

個包装とは別にスキット包装がある。

これは一体何なのか?

ということで。

この記事では、スキット包装とは?
パレットの上に紙を積み上げ
梱包したものについて

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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スキット包装はロットが大きい場合に便利!

まずはスキット包装の定義。

==ここから==

通常パレット包装といわれている単位で、主に平判に使われます。一つのパレットが1単位で、何連分もの紙をひとまとめに包装してあります。一度にたくさんの印刷をする場合など、250枚単位の包では包装紙を取り除くだけでも大変です。包装紙を取り除く手間をはぶく意味もあって、1万枚とか1万5000枚を1包にしてあります。パレット包装内の紙の枚数の確認は、一定枚数ごとの目印でおこないます。

==ここまで==

と言う感じですね。

単純に言うと通常の250枚包装が
1万枚包装になったと言う感じ。

その塊がパレットに乗っていると。

ではスキット包装には
どんなメリットがあるのか?

ちょっと考えてみます。

まずはロットが大きい場合に便利。

一気に1万枚とかを印刷機に
セットできますからラク。

ただし、数千枚程度の仕事では
紙が余ってしまってイマイチ。

しかし、数万枚以上になれば
効率が良いですよね~

紙を積むのは重労働ですから。

枚葉印刷機だと1時間1万枚程度。

最高速度のものはもっと速いか。

それでも紙のセットは1時間に一回。

それも手積みのように紙揃えとか
キレイに積むことを気にしなくていい。

スキット包装の場合は最初から
1万枚がキレイに積まれてますから。

この作業負担減は大きいですよね~

それから。

包装紙の削減になる。

これも地味に大きいかなと。

だいたい包装紙ってラミネート。

クラフト紙にポリラミなんです。

なのでリサイクルはしにくい。

普通は焼却処分になります。

個包装を大量に使ったら
ゴミの量が半端ないわけ。

しかし同じ仕事量でもスキッと包装なら
包装紙のゴミはそんなには出て来ない。

その処理が少ないほど色々負担が減る。

工場側もメリットがあります。

一番は梱包費用でしょうか。

包装紙の量が全く違いますし
ラベルの枚数も大きく違う。

手間に関しては自動梱包になるので
どちらもさほど変わらないですかね。

こんな感じでスキット包装は
ユーザー、メーカーともに

メリットの多い梱包形態
ということができそうです。

スキット包装のデメリット。小回りがきかない

ではスキット包装のデメリットは?

これは分かりやすいです。

小回りがきかないこと。

これでしょうね。

そもそもスキット包装はロットが大きい
仕事に対応するための包装形態です。

だから小回りがきかないのは仕方ない。

1万枚のスキット包装を使って
千枚、2千枚の仕事はできません。

絵柄が変わっても紙は同じでいい
という仕事があればいいですが

紙の変更が必要になる場合は
そんなに枚数は要りませんから。

仕事が中途半端で紙が残ると
保管にも困りますよね。

個包装の場合なら包装した状態で
保管することができますけど。

結局、スキット包装を使うのは
大きなロットをこなせるとき。

予定が頻繁に変更される場合は
かえって使いにくいことになる。

規模の小さな印刷会社だと
不要なのかも知れませんね。

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管理人のまとめ

今回はスキット包装とは?パレットの上に
紙を積み上げ梱包したものというお話でした。

管理人もスキット包装見たことあります。

一般的な個包装が250枚とか500枚とかに対し
スキット包装は1万枚とか1万5千枚とか。

パレットの上にドーンと紙を積んで
そのまま包装してしまう感じですね。

スキット包装の場合紙積みの手間が減り
包装資材削減のメリットも大きい。

しかし、小回りはきかない。

街の小さな印刷屋には大きすぎて
輪転機を回すほどの数量ではない。

そのくらいのロットの仕事で
使う感じかなと思いますね。

そうそう、「スキット」の由来は
よく分からないんですが

現場のおっちゃんは
「スキッと包装出来るから」

と言ってました。

全く信憑性がありませんね~

言ってる意味は分かりやすいですけど。

この記事が、スキット包装の
参考になればと思います。

紙の包装形態も色々ありますね!

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紙の製造
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

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