アシッドフリーで写真を整理!長期保管ならこだわるべきか?

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アシッドフリー 写真

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、アシッドフリーで写真を整理するが
長期保管ならこだわるべきかというお話。

管理人も古い写真はかなりあります。

しかし、もう子供の頃の写真なんて見ません。

多分誰かに見せることもないでしょう。

母親は整理するときに見ていますが
見始めるとキリがないんですよね~

それでその写真、当然みんなセピア色。

古い写真は劣化して色は抜けています。

それはそうとして。

写真を整理するときに写真の台紙は
アシッドフリーにこだわるべきか?

これは結構重要な問題だと思います。

特に、長期保存をするつもりなら。

ということで。

この記事では、写真を整理するときは
アシッドフリーにこだわるべきかについて

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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アシッドフリーで写真は保管すべきです

結論から言うと写真を保管するときは
アシッドフリーの台紙を使うべきです。

管理人の持っている子供の頃の写真は
酸性紙ですし、台紙も酸性ですから

写真の色は抜けてセピア色だし
紙もかなり黄色くなっています黄変可。

長期保存を考えるなら中性紙の
アシッドフリーの紙にすべきでしょう。

最近はこういう台紙で酸性紙のものは
ほとんどないとは思いますが。

基本的に中性紙とかアシッドフリーと
記載されているものなら大丈夫です。

ただし、まれに色画用紙の場合
酸性のものがありますのでご注意を。

不明な場合は購入前にメーカーに
問い合わせるほうがいいです。

中性チェックペンというのもありますが
これは紙にペンで線を引くことになります。

だから、これから使う紙に対しては
あまり使いたくないんですよね~

紙を傷めずに見た目だけで酸性か
中性かを判断するのは無理です。

ですから、心配ならメーカーに
問い合わせたほうがいいと思います。

もしくは、確実にアシッドフリーと
記載されているものを使うかですね。

写真の保管について

それから写真の保管についてですが。

スマホで撮影してインクジェットで
プリントアウトする場合。

これはデータが手元にあるなら
いつでも自分で印刷できますよね。

だから台紙がアシッドフリーとか
あんまり考えなくてもいいでしょう。

極端に言えば出力する紙が
酸性でもまた印刷すればいい。

データをきっちり保管しておくほうが
重要なことになると思います。

ただ、他人から印刷された紙を
もらったのであれば中性紙とか

アシッドフリーの紙を使って
台紙にしたほうが良いでしょう。

まあ、データでもらえるならデータを
もらって保管したほうが良いですし、

場合によっては写真をスキャンして
データとして保管するのもありです。

チェキで撮影した写真はデータがないので
スキャンして保管した方がいいでしょうね。

チェキの紙は劣化するでしょうが
データだと劣化しませんから。

このあたりは好みの問題ですが
写真を保管するならデータでも残す。

どうしても残したいなら
そのくらいやってもいいでしょう。

中性紙とアシッドフリーペーパーについて

ここからは余談です。

一般的には紙は酸性紙と
中性紙があるわけですが

わざわざアシッドフリーペーパーと
言うのはなぜでしょうか?

実は中性紙にも若干硫酸バンドを
添加することがあるんですね。

紙としてはPHが7以上になるんですが
若干の硫酸イオンが入っている。

これは製造時に薬品を定着させるには
硫酸バンドが有効なので添加するんです。

そういう製造方法もあるということ。

一方アシッドフリーは硫酸バンドを
まったく添加しない紙ということ。

こういう抄紙方法にすると色んな
薬品の定着が悪くなるので

薬品を多く添加するとか性能を
犠牲にするとかになります。

性能としてはにじみ防止とかが
悪くなるイメージがありますね。

それと、本来は酸がまったくないから
アシッドフリーのはずなんですが

中性ならアシッドフリーと
呼んでる場合もあるようです。

長持ちするという意味では
大きな問題はないでしょう。

特殊な用途で酸が絶対ダメという
場合は厳密にやりますけどね。

たとえば防錆紙のように
錆びてはいけないとかですね。

正直言うと一般の人がスクラップ
ブックで写真を保管するなら

中性紙と明記されていれば
大きな問題はないと思います。

アシッドフリーペーパーと粘着剤について

もう一つ重要なことを忘れていました。

それは粘着剤のこと。

せっかくアシッドフリーの台紙を購入して
スクラップブックに写真を貼っても

写真を貼っている粘着剤が
酸性だったら台無しです。

だから、のりもアシッドフリーを使う。

これ結構重要です。

特に写真をのりで貼るなら
直接付くわけですからね。

アシッドフリーののりは
市販されているので、

そういうのを選んで
使うようにするべきでしょう。

アマゾンにこういうのがあります。

 

コクヨ テープのり ドットライナー ロング タ-DM4400-10N

 

これはのりといってもテープのりですが
アシッドフリーと明記されています。

だからこういうのを使うのが良いです。

なお、粘着剤とかのり場合、
酸が含まれるものが結構ある。

特に有機溶剤を使うタイプの
粘着剤は酸が発生することがある。

実は、溶剤系の粘着剤は溶剤に
酢酸エチルとか酢酸ブチルという

溶剤を使うんですがそれらが分解して
酢酸とアルコールに戻る可能性がある。

基本的には粘着剤に残留溶剤は
ないことになってるんですが

完璧になくなるというのはないので
若干は有機酸が発生することがある。

特に長期で劣化する場合には。

たとえば、粘着剤でなんとなく
酸っぱいニオイがするときは要注意。

こういうのはだいたい酸が発生しています。

酸が発生していると写真や紙は劣化する。

ですから、スクラップブックで写真を
保管するときは紙以上にのりも

アシッドフリーかどうかを確認して
使うべきだと思いますね。

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管理人のまとめ

今回は、アシッドフリーで写真を整理するが
長期保管ならこだわるべきかというお話。

結論からこれはこだわるべき。

アシッドフリーと言っても中性紙なら
だいたい大丈夫だと思います。

購入する写真の台紙が酸性か中性か
不明ならメーカーに確認すればいいでしょう。

また、使用する粘着剤とかのりも
アシッドフリーのものを使うべき。

紙がせっかくアシッドフリーでものりが
アシッドフリーでなければ意味ないので。

あと、保管方法に関しては
管理人的にはデータ保管がおすすめ。

最近なら写真はスマホとかデジカメで
撮影するでしょうからデータが残る。

これをキチンと管理しておけば
いつでも印刷できます。

昔の写真で言えばネガですね。

もしものときには役立つでしょう。

この記事が、アシッドフリーで写真を
整理する参考になればと思います。

楽しいスクラップブックを作って下さいね!

紙の劣化
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

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