管理人の紙コンサルこと、
べぎやすです。
このカテゴリのお話は
備品の紙について。
管理人がサラリーマンだったとき
たまに昼食を喫茶店で食べてました。
アイスコーヒーを飲むとコースター、
食事が終われば紙のお手ふき。
出張で新幹線に乗って弁当を
食べる時にも紙のお手ふき。
アウトドアでバーベキューなら
紙のお皿に紙コップ。
もちろん紙のお手ふきも。
備品として紙が使われるシーン、
意外にあったんだなと。
これらの備品が何の紙だったか?
元製紙会社社員としては
それが気になるところです。
ということで。
このカテゴリでは
コースターやお手ふきなど
備品の紙の品種について
管理人が調べたことをお伝えします。
【備品の紙の品種について】
紙の備品、色々ありますが
ここではコースターとお手ふきに
使われている紙の品種が何なのか
についてお話しさせて下さい。
<コースター>
まずはコースター。
コースターは紙とは限りませんね。
布とかコルクとか軽くて水濡れに
強い素材ならいいんでしょう。
それで紙の場合なんですが。
紙そのままではちょっと使いにくいので
水濡れ対策でラミネートするようです。
紙のコースターのいいところは
手軽に印刷ができるということ。
コルクや布の場合、
お手軽に印刷とは行きません。
しかし紙なら簡単に印刷が出来る。
たとえば厚手のインクジェット用紙に
イラストなどを印刷してラミネートする。
そしてそのコースターを持ち帰って
もらえれば宣伝にもなる。
アイデア次第で販促ツール
ということです。
このときに使う紙はどうするか?
これはコースターの枚数を
どれくらい揃えるかにもよります。
枚数が多いなら印刷屋さんに頼んで
作ってもらったほうが安いでしょう。
その場合は厚手のコート紙に
ラミネート加工になると思います。
コースターの表面を光沢にするか
マットにするかはお好みで。
印刷やラミを片面にするか
両面にするかは予算と相談でしょう。
枚数が少ないなら自作した方が安い。
厚手のインクジェット用紙に印刷して
ラミネートを貼るのがいいでしょう。
このときに使うインクジェット用紙は
マット調インクジェット用紙でいい。
ラミネートを貼ってしまうと
コースターの表面光沢は
ラミネートの表面光沢で決まり、
紙の表面光沢はあまり影響しない。
だったらコストが安い
厚手のマット調インクジェット用紙を
使ったほうがいいだろう
ということです。
<お手ふき>
次にお手ふきについて。
お手ふきは紙といっても
不織布で水には溶けません。
原料はパルプ、レーヨン、コットン
というというところ。
不織布は色々な製法があるんですが
お手ふきとかウェットティッシュは
スパンレース不織布という
ものになるんだそうです。
製法は紙に似ていますが
紙と違うのはシートの上から
高圧のウォータージェットを
当てるところ。
紙の場合はワイヤーの下から
パルプ分散液を脱水していくことで
パルプが絡まってシートに
なっていくのですが
スパンレース不織布の場合は
高圧のウォータージェットが
繊維に当たるので繊維が絡まって
シートになるということです。
スパンレース不織布は高圧水を
当てるので紙よりも強力に繊維が絡む。
そのため接着剤などを使わなくても
ある程度耐水性もあるんだとか。
これがお手ふきとして
使われているんですね。
【管理人のまとめ】
今回は備品の紙ということで
コースターとお手ふきについて
管理人が調べた製法などを
お伝えしました。
コースターは自作するなら
インクジェット用紙にラミネート。
アイデア次第で宣伝にもなる。
また、お手ふきは不織布が使われる
ということでした。
紙の備品としては他にも
紙コップや紙皿なんかもありますね。
紙コップなら板紙にラミネートして
コップの形に加工する。
紙皿は低密度の紙をプレスして
お皿の形に加工する。
その上で耐水性や耐油性を
持たせるための薬品を塗工しておく。
そんな感じで製造されているそうです。
備品になるのか分かりませんが
飲食店なら紙ナプキンもありますね。
ナプキンは片面がツルツル、
反対面がザラザラのものが多く
あれは片艶晒クラフト紙と
呼ばれる紙です。
そういえば焼肉屋で紙のエプロンを
もらうことがありますが
あれもツルツル面とザラザラ面があって
片艶晒クラフトなんですよね。
そういえばトイレの便座シートも
片艶晒クラフト紙です。
ツルツルとザラザラですから。
他にもポイントカードのような
カード類もありますね。
カード類ははんこを押すことが多いので
厚手の上質紙やマットコート紙が無難。
一般のコート紙を使うとはんこの
インクが乾かない事があるんですよね。
一般のコート紙ははんこのインクを
吸収しにくいので注意ですね。
レシートの感熱紙なんかも
備品と言えば備品でしょうか。
最近のレジはほとんど感熱紙。
普通紙でもいいんでしょうけど
インクリボンなトナーまで
管理するのが面倒なので
感熱紙が多いようです。
こうしてみると備品として紙が
必要なシーンは結構ありますね。
この記事を読んで備品の紙に
興味を持ってくれたらうれしいです。
身の回りを見てみると
紙の発見があるかも知れませんよ!