光る紙でプラネタリウム!暗い部屋を飾るなら蓄光シートです

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光る紙

 

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、光る紙について。

幼稚園や保育園でプラネタリウムみたいに
暗い部屋にお星様を飾りたい。

そんなことありませんか?

子供はこういうのを喜ぶんですよね。

そんなときに何を使えばいいか。

LEDや電球で作るのもいいですが
それは結構手間がかかる。

それよりも都合がいいのが光る紙。

ここでいう光る紙というのは蓄光シートとか
夜光シートと呼ばれるものです。

これは蓄光顔料を塗工している
紙やフィルムのこと。

明るいところで光エネルギーを吸収し
暗いところでリン光と呼ばれる光を出す。

そういう塗料を使っているんですね。

これがいいのは、シートを好きな形に
切って貼っておくだけで光ってくれること。

電気も要りません。

蓄光シールもありますから、
子どもたちに好きに切らせて

天井や壁に貼っておけば、
普段は目立ちませんが暗くすると光る。

そういう仕掛けができるわけです。

購入する場合は楽天やアマゾンなどの通販で
蓄光シートとか夜光シートと検索すればいい。

名前さえ分かってしまえば簡単です。

ところで。

この蓄光顔料、実用的には
どんな用途があるのでしょうか?

この記事では、光る紙の蓄光顔料の
用途やどういうものなのかについて

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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光る紙は蓄光顔料が塗工されている

この蓄光シート、実用的な使用用途としては、
非常口や避難経路の表示があります。

たとえば、震災などの災害が起こって
停電したときを想定します。

普通のLEDなんかで光るものは全滅ですが
蓄光シートであれば光るから読める。

こういう理由で防災関連では
ずいぶん使われているようです。

それから夜光顔料は放射線で蛍光物質を
発光させるラジウム夜光塗料を

使っていたそうですが、
アメリカの時計工場で自然発光塗料を塗る

女子工員に癌が多発して問題になり
放射線を使った夜光塗料は徐々に

使われなくなり1990年代に
使用中止になったそうです。

今はもうそういう危険な
物質は使われていません。

ウィキペディアによると、

1993年には日本で、
根本特殊化学が放射性物質を含まない

アルミン酸ストロンチウム系の
蓄光(燐光)物質(蓄光性夜光顔料)を開発した。

アルミン酸ストロンチウム蛍光体による
「N夜光(ルミノーバ)」と呼ばれるもので、

従来の硫化亜鉛系蛍光体よりも
残光輝度が10倍高く残光時間も10倍長い

ということだそうで、
ラジウム夜光塗料は使わなくなったんだとか。

この夜光塗料、もともとは時計の文字盤や
計器盤に使われていたんだそうです。

そういえば置き時計とか腕時計って
暗くても文字盤が光るやつがありますよね。

蓄光顔料はとても高価なものですから
使うところとしては時計のような

高級品に使われるものということ
だったのだと思います。

なお、アンティークの時計の文字盤には
ラジウム夜光塗料が使われていますが、

古いものはすでに半減期を過ぎており
放射線で問題になることはないそうです。

直接触ったらどうか分かりませんが
普通にガラス越しに見るだけなら

それが原因で癌になることは
ないと思いますけど。

蓄光顔料について

ここからは余談です。

今回の光る紙は蓄光顔料を塗工や
印刷した紙や樹脂シートになるわけですが、

蓄光顔料の仕組みは
どうなっているのでしょうか?

明るいところで光を蓄えて
暗いところで燐光を出す。

明るいところの光というのは
エネルギーの高い紫外線で、

これが一旦電子を励起して
紫外線のエネルギーが無くなると

励起状態から基底状態に戻るので
そのときに燐光を出すのだそうです。

その励起状態から基底状態に
戻る速度が遅く、徐々に燐光を光を

放出するからいかにも光を蓄積して
それを徐々に出しているようにみえる

だから蓄光と呼ばれる
ということだそうです。

はっきりいって何言ってるか
分からないですね。

多分、量子力学でも勉強してたら
分かるんでしょうけど。

ちなみに。

ここで使われている蓄光顔料は
基本的に無機物質なので

少々光が当たっても
分子が壊れることはありません。

実は有機物の蛍光染料なんかも
良く似た反応をします。

しかし、蛍光染料の場合は紫外線で
壊れて退色してしまいます。

ところが蓄光顔料は無機物なので
屋外で光が当たっても分子が壊れない。

だから半永久的に蓄光物質として
使うことが出来ます。

蓄光顔料に使われる物質は
ストロンチウムなどのレアメタルなので

値段は高いんですが
長く使えるということですね。

なお、蓄光顔料の発光色は黄緑が多く
硫化亜鉛系の一部がオレンジ色だそうです。

管理人のまとめ

今回は、光る紙についてのお話でした。

光る紙は蓄光シート。

紫外線を吸収して徐々に燐光を出す
という蓄光顔料が使われています。

昔は危険な放射性物質が使われていましたが
今は安全な物質に置き換わっています。

幼稚園や保育園で暗い部屋が
ぼんやり光ったら子供が喜びそうですね。

怖がる子供がいるかもしれませんが。

管理人は蓄光塗料は防災の点から
とても有用なものではないかと思います。

この記事が光る紙の参考になればと思います。

光る紙で楽しんで下さいね!

(参考)
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