封筒で保存するときに。長期なら中性クラフト紙を選ぶべき!

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封筒

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は封筒で保存するときに。
長期なら中性クラフト紙を選ぶべき!
というお話。

管理人、昔整理法の本を
読んだことがあります。

たしかこの本。

 

「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)

 

内容的に勉強になったのは
分類整理は難しいということ。

時系列の整理がよいということ。

これは勉強になりましたね。

それまでは資料の整理はカテゴリに
分類してそこに保存していましたが

それでは資料がどこにあるのか
さっぱり分からなくなっていました。

だいたい、カテゴリで整理すること自体
面倒でできなくなってしまうんですよね。

整理にそんなに労力掛けたくないし。

でも今となっては資料は自分の
パソコンなので検索できればいい。

というか、個人事業主になって
自分のことだけなのであまり

整理をしないといけないという
場面がなくなった気がします。

それはそうとして。

この本でもう一つ覚えたのが紙資料は
封筒に入れて並べておくということ。

適当な封筒に資料を入れて内容が分かる
タイトルを書いて時系列に並べておく。

使ったものから左側に入れるようにすれば
よく使うものが左側に並ぶようになる。

使わないなものは右側に来るので
不要なら捨てるし必要なら別で保存。

たしかこんな感じでしたね。

それで封筒、となるわけですが。

しょっちゅう手に取る封筒なら
汚れたら取り替える感じかなと。

しかし逆に、あまり使わないけど
捨てられないものもあるはず。

問題は。

こういう長期保存用の封筒に
どんな紙を使えばいいのか?

ということで。

この記事では、封筒で保存するときに
長期なら中性クラフト紙をについて

管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。

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封筒で保存するなら中性クラフト紙を選ぶべき理由

結論から言うと、タイトルにもあるように
封筒で長期保存するなら中性クラフト紙。

理由は単純です。

クラフト紙に限らず紙は酸性紙だと
硫酸バンドの影響で劣化しやすい。

そのため長期保存するなら
中性紙を選ぶべきということ。

まあ正直言っていくら封筒で保管でも
何十年も保管しないでしょうから

数年なら酸性だろうが中性だろうが
あまり問題ないとは思うんです。

しかしそれでも気になるかも知れない。

それで。

管理人ちょっと疑問に思ったんです。

中身の文書が中性紙なら
問題ないんじゃないか?

何も封筒のクラフト紙まで
中性で揃える必要ないのでは?

ところが。

これがそうでもないんですよね~

実際ネットで調べてみると
そういう実験結果がありました。

「挿入法による中性紙の見直し」
というレポート。

https://www.hozon.co.jp/cms/wp-content/uploads/nakano021018.pdf

これは特種製紙株式会社のもの。

その中で

==ここから==

「アルカリ紙の資料を酸性紙の封筒や箱に長期間保存する場合、封筒や箱の強度低下は勿論のこと、封筒や箱の変色が資料へ転移する恐れがある。」

==ここまで==

という記述があるんですよね。

つまり、文書が中性紙でも封筒が
酸性紙だと変色するかもということ。

これって段ボール箱に缶詰
入れたら錆びていたとか

古いポスターの画鋲が
錆びていたとかと同じ。

酸性紙は硫酸バンドと言う薬品を
使うのでこれが紙を劣化させる。

その紙自体の劣化だけではなく
接触しているものも劣化させる。

そういうことなんでしょうね~

封筒で保存。中性紙のものはあるのか?

中性の封筒、一応あります。

たとえばコレ。

図書館ソリューション | ソリューション | ナカバヤシ株式会社:アルバム・製本・シュレッダー・情報整理の総合サポーター
祖業である製本・資料保存や、図書館サービス、指定管理業務、次世代認識コード(カメレオンコード)など、図書館運営を担うソリューションを展開しています。ナカバヤシ株式会社の公式サイトです。

これはナカバヤシのHPですけど。

ただかなり特殊で貴重な資料を
劣化させないための中性紙封筒。

図書館なんかで使うようですね~

市販の封筒で探してみたいんですが
明確に中性紙との記載はなかったです。

ただし。

基本的に上質系の封筒であれば
中性紙である可能性は高いです。

たとえばこんなやつ。

 

キングコーポレーション 封筒 ホワイト 角形2号 100枚 白ケント K2W100

たぶん一番一般的な白の封筒ですが
この手のものは中性紙の可能性が高い。

PHだけで言うとコピー用紙
みたいなものということです。

一方の茶色の封筒は未晒なので
酸性のものもあるかも知れません。

こっちは微妙なところですね。

まあ一般的にクラフト紙は機械パルプが
入っていないので急激な劣化はしません。

実際にはそこまで神経を使う
必要はないでしょうけどね~

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管理人のまとめ

今回は、封筒で保存するときに、
長期なら中性クラフト紙を選ぶべき
というお話でした。

文書を保管するときにコピー用紙なら
たいていは中性紙なので問題ない。

しかし封筒に入れて保管するとき
クラフト紙の場合は微妙なところ。

管理人的には白い封筒をおすすめします。

白い封筒の場合は中性紙が多いので。

管理人がネットで調べた限りは
中性紙とわざわざ表記している

封筒は見つかりませんでしたが
特殊なものとしては売ってます。

図書館用とかですね。

実際のところはクラフト紙の場合
機械パルプを使わないので

そんなに急激な劣化はしませんから
一般用途なら神経質になることはない。

ということでした。

白い封筒は高く付くんですがきれいで
丈夫なので保管にもいいと思います。

今だとスキャンしてデータ化して
保存なのかも知れませんけど。

この記事が、文書を封筒で保存する
ときの参考になればと思います。

文書の保存は丁寧に行ってくださいね!

(参考)
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