紙袋の素材は?クラフト紙が多いですがコート紙もあります!

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紙袋 素材

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は紙袋の素材は?クラフト紙が多い
ですがコート紙もあります!というお話。

紙袋、珍しいものでもないですけど。

最近は色々と問題になりますよね~

スーパーのレジ袋がプラスチックだから
せめてリサイクルできる紙袋にするとか、

そもそもそんな袋があるから
環境に良くないだとか。

どちらかというと紙袋も森林伐採の
象徴のように言われる気がしますが。

実際には伐採した木材は植林されるんですが
そういうことはあまり明確に言われない。

元製紙会社社員としては残念なところ。

木は育てられるというのに。

なんだか奪うことしか知らない人が
駄目だ駄目だと言ってるような気が。

なんだか不毛な議論だなと思いますね~

そのアオリで紙袋も減ってしまって
管理人、買い物では不便を感じます。

マイバッグを持っていけばいいんですが
思いついて買い物するときはどうするの?

計画立ててほしいものを買うならともかく
なんとなく衝動買することもあるんです。

そのときに袋代を請求される。

なんだか損した気分になるんですよね~

それがたかだか数円であったとしても。

それをみて買い物やめるときもある。

もう、嫌がらせをしてるとしか思えない。

逆に言うとつくづく入れ物は
重要だなと思いますね~

それはそうとして。

この紙袋の素材はなにか?

紙、はそうなんですけどその種類は?

これが細かく見ると色々あるようです。

ということで。

この記事では、紙袋の素材は?クラフト紙が
多いですがコート紙もあります!について

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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紙袋の素材はクラフト紙がメイン

すでにタイトルに出ていますけど。

紙の素材はクラフト紙がメインです。

クラフト紙というのは強い紙ですね。

「クラフト」というのがドイツ語で
「Kraft」、力の意味になります。

ちなみに、ビールの「craft beer」は
語源は同じようですが英語なんだとか。

綴も若干違いますね。

この紙の場合は紙力強度が強いこと。

そのためにはパルプの中でも強い
NKP(針葉樹パルプ)を使います。

たとえば重袋のようなセメント袋や
米袋ならNUKP100%で強度を出す。

一般的な紙袋の場合でも同じ配合とか
エコなものなら古紙を入れるとか。

米坪との兼ね合いがありますので
薄いほど強度が強くなる配合に

そもそも厚いものならコストを
考えた配合にする感じですかね。

パルプの価格としてはNKP(針葉樹)と
LKP(広葉樹)だとLKPが安いので。

いずれにしても品質基準を満たすように
パルプ配合を決めることになります。

それで。

クラフト紙にも色々あって
色が茶色もあれば白色もある。

使用するパルプが漂白していない未晒か
漂白した晒パルプかで色が違います。

茶色ければ未晒クラフト。

高級なものは色が白い晒クラフトですかね。

あと、ヤンキーマシンで製造する
片艶クラフトというのもあります。

片面だけ鏡面仕上げで光沢がある。

内側は見えませんから外側だけ
キレイ、という紙ですね。

いずれにしてもクラフト紙は
針葉樹パルプがメインです。

そして一般的には非塗工紙。

紙にデンプンなんかは塗りますが
コート紙のような塗工はしません。

塗工層があると強度が落ちるんですね。

塗料の分パルプ分が減ってしまうので。

それから折り曲げたときに
塗工層が割れてしまう。

紙袋の場合必ず「折る」わけですから
塗工層があるとそこで割れやすい。

なのでそのままではコート紙は使いにくい。

本当は塗工すれば印刷もキレイで
宣伝にもなるでしょうけどね~

でも通常は非塗工紙なのでロゴなどは
ベタの分かりやすい印刷になりがち。

まあそれはそれで味があるんですが。

紙袋の素材はにコート紙を使う場合

それで。

紙袋には一般的にはクラフト紙を使う。

しかしコート紙を使う場合もある。

でもそのままではちょっと使いにくい。

塗工層は折とか曲げで割れるので。

でもやり方はあるそうで。

それは塗工紙をラミネートで補強すること。

大まかに言うと、コート紙に
印刷してその上にラミネートを貼る。

それから紙袋に加工するということ。

こうしておけば塗工層はラミネートで
補強されているので割れることはない。

割れても目立たないというか
実害はないということですかね。

ラミネートすれば見栄えもいい。

ラミネートの種類を選べば
光沢の有無も変更できるし。

ただ、コストは掛かるので
高級品にしか使えませんが。

そんな感じで、紙袋にコート紙を
使うことは出来ますが工夫が必要。

何もせずに加工したら底や側面の
折り目のところが割れてしまう。

塗工量が多いほどその傾向は強いので
注意が必要ということですかね~

管理人のまとめ

今回は紙袋の素材は?クラフト紙が多いですが
コート紙もあります!というお話でした。

紙袋の素材はクラフト紙。

強度が強くて破れにくい紙。

紙袋以外だと重袋とか封筒とか。

もちろん使用用途に寄って品質は違い、
重袋なら強度、封筒なら筆記適性もとか。

要求される品質に応じて
パルプ配合も変わります。

それでその多くは非塗工紙。

塗工紙は塗工層が割れますから。

それでもコート紙を使うなら
表面をラミネート加工する。

塗工層が割れにくいように
補強するわけですね。

キレイな印刷がしたければ
工夫が必要ということです。

紙袋はエコな人からは敵視されがち。

ですがやっぱりあると便利なもの。

工夫次第で色々出来ると思うので
うまく使ってほしいものですね~

この記事が、紙袋の素材の
参考になればと思います。

紙袋、うまく使って下さいね!

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プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
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