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紙の表面強度について。問題はコストとインクと印刷速度?

紙 表面強度

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、紙の表面強度についてというお話。

紙の表面強度って何?

それって紙の表面の強度だろ、
みたいな感じではあるんですが。

イメージとしては「紙むけ」ですかね。

この表面強度、色々な
ところで問題になります。

表面強度が弱くてトラブルが起こる。

管理人は印刷用紙の担当が長かったので
表面強度不足には悩まされましたね~

紙粉・ピッキングというクレームが
あるんですけどその対応が面倒でした。

原因も本当に紙の表面が弱いのか
異物が入って弱くなっているのか

パルプ繊維の絡み方が少なくて
表面から剥がれたのではないかとか。

原因も結構色々あって分かりにくい。

単純にバインダーを増やせば
なおるとは限らなかったですね。

段ボールの表面に使うライナーも
表面強度が必要でした。

印刷の負荷はそれほどでも
ないんですが箱同士擦れる。

このときに紙がむけたら困る。

当時ライナーの表面に何か塗るとか
なかったので成り行きでしたけど。

そうそう、耐水ライナーはPVAに
耐水剤を混ぜて塗ってましたね~

これは表面強度が強くなりますが
PVA濃度を上げすぎて糊付けの

加工ができなくなって大変な
クレームになった記憶があります。

クレーム品は耐水なので古紙処理も
できず、細々と叩き売ってましたね。

クレーム品と言っても製品計上されれば
資産としてカウントされているので

簡単に捨ててしまうことは出来ず
ごまかしながら処分してました。

こういうのは本来上層部が
不良在庫を一掃せよといえば

簡単に一掃できるんでしょうが
責任問題になると困るのでやらない。

どこでも似たような構造の問題は
あるとは思いますけど。

ちょっと脱線してしまいました。

それで、お話したいのは
印刷用紙の表面強度。

主に問題になるのはオフセット印刷。

ここでどんな問題があるのか?

ということで。

この記事では、紙の
表面強度について

管理人の調べたことを
お伝えしようと思います。

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紙の表面強度をあげるとコストも上がる

紙の表面強度が弱いと
印刷トラブルになる。

特にオフセット印刷の場合はインクが硬く
粘度が高いので紙むけが発生します。

紙の表面が剥けてしまうわけです。

紙むけが発生しなくても紙粉や
ピッキングが出たりもしますね。

紙粉の何が怖いと言ってたとえば
女優さんの顔に紙粉が出たら最悪。

そんな事が起これば損害賠償でしょうか?

私の顔はこんな風に汚れてない!
とか言われて大変なことになります。

実際になったことはないと思いますが
それだけ慎重にやってるわけです。

チラシなんかでたまに「大安売り」とか
赤い太文字になってるところが

ポツポツと白く抜けてたりしますが
あれも結構危険なわけですよ。

あの手のもので一番怖いのは数字。

特に値段のところが白抜けになると最悪。

見つかったらクレームで金銭補償でしょうか。

それで。

じゃあそんな事にならないように
バインダーを増やせばいいじゃないか。

コート紙ならバインダーを増やす、
非塗工紙なら表面にサイズプレスで

塗工するデンプンの濃度を上げて
塗工する量を増やせばいいと。

ところが今度は製造側で問題になる。

一番問題はコスト。

コート紙の場合、塗料の主成分の中で
一番値段が高いのがバインダー。

なのでこれを増やすというのは
即コストアップになるわけです。

なのでどういう事が起こるかというと
表面強度クレームが起これば対策を取る。

単純にはバインダーを増やす。

そしてクリアすると様子を見ながら
バインダーの量を減らしていく。

それでクレームが出たらまた増やす。

結局こんな感じで、いつまでたっても
クレームはなくならないんですよね。

管理人がいた会社はそうでした。

もちろん、バインダーメーカーに
もっと表面強度の強いものをと

お願いするんですがそれは
そんなに簡単なはずがない。

ちょっとずつ改善と言う感じでした。

非塗工紙の場合はサイズプレスの
デンプン濃度を上げて塗工する。

これも同じことでデンプン濃度を
上げるとコストが上がる。

なので問題ないと思われるレベル
まで上げたら徐々に下げていく。

これの繰り返しでしたね~

紙の表面強度はインクや印刷速度でも違ってくる

ここまでオフセット印刷のお話でした。

紙の表面強度が問題になるのは
主にこのオフセット印刷になります。

他の印刷方式は?というと。

たとえばグラビア印刷。

これはインキの粘度が溶剤並なんです。

シャバシャバで水みたいなもの。

なので、紙の表面にストレスはかからない。

通常、表面強度クレームは起こりません。

凸版印刷やスクリーン印刷もありますが
あまり表面強度問題はなかったと思います。

いずれにしてもこの印刷の表面強度
インクの硬さと印刷速度が問題。

そしてその部分は印刷会社が決めてます。

ところが。

製紙会社はこの印刷会社が
どんな印刷機を使っているか

調べもせずに対策を取るとか
そう言うことをやるんですよね。

たとえば、クレームが発生した印刷機が
最新のもので印刷速度が上がっていたら?

それはこれまでと同じバインダーレベルでは
表面強度不足になる可能性があるわけ。

しかし、そういうことも分からずに
これまでずっとOKだったのに・・・

というようなことがあったんですが
間抜けなお話なんですよね。

結局。

情報収集が出来る人がいるかどうか、
その情報を使える人がいるかどうか。

そういうことが品質の安定につながる。

安定させるためにどんなタイミングで
改善が必要かを調査しないといけない。

表面強度だけじゃないですけどね。

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管理人のまとめ

今回は、紙の表面強度のお話でした。

紙の表面強度が低いと
印刷でトラブルが起こる。

だからといって高くするとコストがかかる。

どのくらいの強度にすればいいかは
印刷方式、インク、印刷速度など

相対的な要因で決まるので
なかなか決めるのは難しい。

現実には、実際にやってみて
大丈夫なところを見つける感じ。

しかしそれでうまくいき始めると
コストダウンでバインダーを減らす。

そうするとまたクレームが起こる。

そんな状態が続くとお話しました。

どこでもこんな感じかというと
そういうわけではないでしょう。

しかしこういうループを抜け出せない
会社もあるんじゃないかと思います。

本来は品質をどうするかなんていうのは
営業がユーザーの動向を掴んで

工場側がその情報を元に方針を
決めないと行けないんですが

情報を取る能力もないし
分析する能力もない。

ない、というと語弊がありますが
そういう仕組みになってない。

一例を上げれば。

印刷機の印刷速度が上がっているのに
バインダーの添加量は同じまま。

そして、表面強度クレームが発生して
ようやくそんな事になってたのかと気づく。

変化に対応できずにクレームを増やす。

クレームが増えるだけならいいんですが
最悪もう二度と使わないと言われる。

ありがちな話なんですよね~

まあ、印刷機なんて導入したら
何年も使い続けるので

急激な変化は起こりませんが
それでも変化は起こっています。

表面強度に限らず変化に
対応しないと消えていく。

易不易というやつに似てますかね~

この記事が、紙の表面強度の
参考になればと思います。

紙の表面強度、たまには気にして下さいね!

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