うがい薬で紙コップが変色した!原因はヨウ素デンプン反応?

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うがい薬 紙コップ 変色

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、うがい薬で紙コップが変色した!
原因はヨウ素デンプン反応?というお話。

管理人、たまにうがい薬使います。

風邪引いたときですね。

医者でもらううがい薬はだいたいこれ。

 

【第3類医薬品】イソジンうがい薬 250mL

 

イソジンですよね。

消毒にはいいんでしょうけど
これでうがいすると吐き気する。

これでうがいするたびに喉は大事に、
風邪は引かないようにと思います。

それはそうとして。

このうがい薬、管理人はガラスのコップで
うがいしてますが紙コップだとどうなるか?

変色すると言う話も聞きます。

なぜ?

そして何か問題があるのか?

気になったので調べてみました。

ということで。

この記事ではうがい薬で紙コップが
変色した!原因はヨウ素デンプン反応?
について

管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。

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うがい薬で紙コップが変色する理由

まずはうがい薬で紙コップが
変色する理由なんですが。

結論から言うとヨウ素デンプン反応が
起こっているからということになります。

そもそもヨウ素デンプン反応なんですけど。

昔、小学校の理科の時間に
実験した人も多いハズ。

ウィキペディアによると、

==ここから==

デンプン水溶液にヨウ素溶液(ヨウ素ヨウ化カリウム溶液)を加えると、デンプン分子のラセン構造の長さによって青色-赤色を呈する鋭敏な化学反応。この反応は、ラセン構造の内部にヨウ素分子が入り込むことに由来する。水溶液を加熱するとラセン構造からヨウ素分子が外れるため、呈色は消える。

ヨウ素デンプン反応は食品衛生分野では、デンプン汚れに対する食器等の洗浄効果の確認検査に用いられる。また、小学校や中学校の生物(主に植物)に関する実験に多用される。

==ここまで==

ということだそうです。

デンプンは巨大な高分子なのですが
そこにヨウ素が入り込んで色が変わる。

ヨウ素自体は元々茶褐色なんですがデンプンに
入って電子をもらうと青くなると言う感じ。

つまりは紙コップとうがい薬には
デンプンとヨウ素があるということ。

ここでそれぞれの中身を確認します。

デンプンは糊としても表面強度対策にも使われる

まずはデンプンなんですが。

実は紙にはデンプンがかなり使われます。

用途としては澱粉糊。

紙コップならつなぎ目の貼り合わせですね。

糊として使うならPVAもありますが
コストはデンプンが安いんです。

それから紙の表面強度対策。

これもデンプンが使われます。

紙表面に薄くデンプン液を塗って
紙の毛羽立ちを防ぐとかですね。

印刷用紙ならにじみ防止のための
表面サイズ剤としても使います。

いずれにしても。

紙コップの場合はつなぎ目部分に
デンプンが多いと思われます。

うがい薬の有効成分はヨウ素

これはだれでも知ってそうですが。

うがい薬のなかでも有名なイソジン。

ヨウ素による消毒液ですよね。

イソジンの場合、その成分は
ポビドンヨードだそうです。

ポビドンヨードってなんだ?

ヨードってのはヨウ素とわかるんですが。

それで、イソジンのHPを見るとこんな感じ。

==ここから==

ポビドンヨードってなに?

ポビドンヨードとは、世界中で感染対策に使われている代表的な殺菌消毒剤の有効成分のひとつです。
主に昆布やワカメなどに含まれているミネラルの一種である「ヨード」と、毒性を下げ水によく溶けやすくする為に「ポリビニルピロリドン」という成分から作られます。ポビドンヨードは市販されている茶色のうがい薬や、手指を殺菌・消毒する医薬品の有効成分のひとつで、強い殺菌効果を持っており、さまざまな種類の細菌やウイルスに対応できます。

ポビドンヨードは手術の際にも使われる

信頼性の高い殺菌消毒剤の有効成分のひとつです。
うがいや手洗い、傷の殺菌・消毒などに使えます。
そのため、病院、学校、家庭など、様々な場面で活躍しています。

==ここまで==

もうちょっと化学的なことを調べると。

==ここから==

ポビドンヨード(英語: povidone iodine, PVPI)とは、1-ビニル-2-ピロリドンの重合物(ポリビニルピロリドン)とヨウ素の複合体であり、日本薬局方にも収載されている医薬品(ヨウ素剤)である。本品自体は暗赤褐色の粉末で、わずかな匂いがある。通常、10%程度の水溶液にし、外用消毒薬として用いる。液剤は黒褐色であり、ヨウ素の特異な匂いと味がする。

ポビドンヨードはWHO必須医薬品モデル・リストに掲載されている殺菌剤の一つである。

==ここまで==

ということだそうです。

ポリビニルピロリドンに
ヨウ素がくっついた形。

いわゆる錯体というやつ。

それからポリビニルピロリドンは
水溶性高分子の一つですね。

あまり有名ではありませんが
意外と色々と使われてます。

まあこんな感じで、紙にデンプン
うがい薬にヨウ素が使われてます。

そのため紙コップにうがい薬を入れると
継目に染み出したヨウ素で色がつく。

これがうがい薬で紙コップが
変色する理由というわけです。

うがい薬で紙コップが変色した!危険はないのか?

ここまで、うがい薬で紙コップが
変色する理由をお話しました。

結局これはヨウ素デンプン反応でした。

紙コップの継目や端部から薬品が
染み出した場合に変色しやすい。

反応自体は紙に使われるデンプンと
うがい薬に使われるヨウ素が原因。

それで。

これは危険じゃないのか?
という話なんですけど。

ふつうにうがいするだけなら
危険性はないといえそうです。

もともとデンプンは食品にも使われる。

ヨウ素は殺菌剤なので使用量は要注意ですが
正しく使えば危険なものではないわけで。

色がつくと見た目が悪いですが
気にしなくて良さそうですね~

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管理人のまとめ

今回はうがい薬で紙コップが変色した!
原因はヨウ素デンプン反応?という
お話でした。

うがい薬を紙コップに入れたら色がつく。

その原因はヨウ素デンプン反応だそうです。

子供の頃、理科の実験でやる
呈色反応の定番ですよね。

実は紙にはデンプンが多く使われています。

紙コップだとつなぎ目とか端部とかに
澱粉糊が使われることもある。

紙自体も表面強度対策で
デンプンを塗ることがある。

そういう紙に使われているデンプンと
うがい薬のヨウ素が反応して色がつく、

ということでした。

普通にうがいするだけなら
人体に影響はないようですが

長期間うがい薬を入れたままに
しておくのは良くないでしょうね。

色がつくと気持ち悪いでしょうから。

この記事が、うがい薬で紙コップが
変色するときの参考になればと思います。

うがい薬、正しく使って下さいね!

(参考)
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