紙の検査を依頼したい!どこで紙質試験をやってくれるのか?

記事内に広告が含まれています。

この記事は約 9 分で読めます。

紙 検査 依頼

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、紙の検査を依頼したい!
どこで紙質試験をやってくれるのか?
と言うお話。

管理人は元製紙会社社員。

なので会社にいたときは紙質試験は自社。

当然ですけど紙に関する基本的な
試験機器は揃っていますから。

簡単な試験は自分でやって
機器分析は頼んでました。

機器分析は自分でできても下手に
触って壊したらまずいですから。

まあ会社には試験課があったので
基本はそちらに依頼してましたね。

基本的な紙質試験は簡単ですが
項目が増えると時間がかかる。

それに、毎日やってる人のほうが
数値も信用できるでしょうから。

まあこんな感じで会社にいるときは
紙質試験を依頼するとか思わない。

しかしながら。

一旦会社をやめてしまったら
紙質試験をやるってかなり面倒。

やっぱりそれなりの環境がないと
正確な試験って出来ないんですよね~

たとえば。

商社が紙を販売するとして。

メーカーの紙質試験表とは別に
自社で測定してみようと思っても

米坪を測定するなら電子天秤、
紙厚を測定するなら紙厚計

平滑を測定するなら平滑度計、
色調を測定するなr色差計

引張強度や引裂強度を測定するなら
引張試験機と言う感じで機械が必要。

そして紙の試験は恒温恒湿室で
一定時間以上保管してからの実施。

それにもしも機械があったとしても
それを使える人が必要になる。

そうなると普通の商社では無理。

それでも独自に紙質試験をしたいなら
どこかに紙質試験を依頼するしか無い。

じゃあそれはどこになるのか?

ということで。

この記事では紙の検査を依頼したい!
どこで紙質試験をやってくれるのか?
について

管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

紙の検査を依頼は?製紙会社の分析センターか自治体の試験場

管理人が調べたところでは。

紙の検査を依頼するなら製紙会社の
分析センターか自治体の試験場です。

もちろん試験内容にもよりますが。

ただし。

製紙会社の分析センターと言っても
本体が試験をするわけではありません。

形式的には関連会社になっている
パターンが多いのかなと思います。

以下にいくつか紹介してみます。

製紙会社関連の分析センター

●大王製紙保安検査システム株式会社
https://daio-hoan-kensa.com/

こちらは大王製紙の関連会社ですね。

元々社内の試験業務を担当していた部署が
関連会社に移管された形式のようです。

技術部の試験課は利益を生まないので
外部から依頼試験を受けて稼げと。

多分そんな感じなんでしょう。

●巴川分析センター
https://bunseki.tomoegawa.co.jp/

こちらは製紙会社が母体ですが
紙以外の分野も試験するようです。

製紙会社関連ではこんなところ。

もしも個別に製紙会社と面識があれば
紙質試験はやってもらえると思います。

ただし、そういうのがなくて
有料でもお願いしたいなら

こういうところを利用することに
なるのかなと思いますね。

自治体の試験場

各自治体の試験場とか産業研究センターで
試験依頼を受け付けるところがあります。

依頼試験の料金表もありますね。

たとえば。

岐阜県産業技術総合センターならこんな感じ。

紙・パルプ試験手数料

区分 単位 単価
1 紙厚 1件 670円
2 メートル坪量 1件 670円
3 寸法 1件 670円
4 密度 1件 670円
5 引張り(裂断長、抗張力及び伸びを含む) ショッパー式 1件 1,220円
ロードセル式 1件 2,790円
6 破裂 1件 1,220円
7 引裂き 1件 1,220円
8 耐折 1件 1,750円
9 透気度(気密度を含む) 1件 1,170円
10 平滑度 1件 1,270円
11 ろ水度(こう解度を含む) 1件 1,750円
12 吸水度 1件 1,690円
13 透湿度 1件 3,520円
14 水分 1件 1,830円
15 サイズ度 1件 1,220円
16 灰分 1件 3,900円
17 柔軟度 1件 1,170円
18 はっ水度 1件 990円
19 ピッキング 1件 1,690円
20 繊維組成 1件 2,350円
21 繊維長分布 1件 4,250円
22 蛍光判定 1件 520円
23 磨耗 1件 1,690円
24 圧縮 1件 2,600円
25 PH溶出 1件 2,290円
26 曲げ 1件 2,560円
27 伸縮度 1件 3,240円
28 パンクチェアー 1件 800円
29 細孔径分布 1件 4,550円
30 ほぐれやすさ 1件 3,060円
31 光沢度 1件 1,910円
32 白色度 1件 3,410円

 

管理人のように製紙会社で試験を
やったことがある人間からすると

こんなにするのかという
感じはするんですが

試験機の固定費というよりは
試験員の人件費になりますかね。

どんなに自動化されてもある程度は
人間の手が掛かるし書類作成もあるし。

なので簡単な試験でもそれなりの
価格になるということでしょうね~

管理人のまとめ

今回は紙の検査を依頼したい!
どこで紙質試験をやってくれるのか?
というお話でした。

管理人が調べた限りでは
製紙会社の分析センターか

各自治体の試験場が試験依頼を
受け付けてくれる感じでした。

もちろん有料ですけど。

製紙会社に在籍していたときは
紙質試験にお金がかかるとか

紙の入手が意外に困難とか
考えることありませんでした。

そう思うと結構特殊な環境に
いたということなんですね~

辞めてみて分かることですけど。

この記事が、紙の検査依頼の
参考になればと思います。

紙の検査、上手くやって下さいね!

(参考)
こんな記事も読まれています。

紙の坪量の公差はどれくらい?厚さによって若干異なります!
https://kamiconsal.jp/kamituboryokousa/

紙の品質設計はなにが重要なのか?チェックポイントはココ!
https://kamiconsal.jp/kamihinsitusekkei/

白紙光沢と印刷光沢の違いとは?印刷前後のツヤのことです!
https://kamiconsal.jp/hakusikoutakuinsatukoutaku/

紙の規格
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

べぎやすをフォローする
べぎやすをフォローする
タイトルとURLをコピーしました