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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、紙皿はオーブンで
使えるのか?というお話。
管理人、紙皿はキャンプとかBBQ
でしか見たことがありません。
普段の生活では使わないですよね~
ただですね。
普段の生活では使わなくても
災害時には便利なんですよね。
水がなくてお皿が洗えないときに
紙皿なら使い捨てに出来ますから。
でもまあ、オーブンでは
使わないと思いますけど。
それでも一人暮らしで食器を洗うのも
面倒だというときにはいいのかも。
味気ないとは思いますけどね~
しかしながら。
この紙皿なんですが紙なのに
オーブン大丈夫なんでしょうか?
実際のところはどうなのか?
ということで。
この記事では、紙皿はオーブンで
使えるのか?ということについて
管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。
紙皿はオーブンで使えるタイプもある
結論から言うと紙皿はオーブンで
使えるタイプもあるということです。
使えるタイプと使えないタイプが
あるというのが正しいですかね。
たとえばこういうやつ。
アートナップ 紙皿 50枚 エコペーパーボウル 直径15cm
これはオーブンでは使えないタイプ。
といっても見た目では分かりませんが。
で、一般的にはオーブンで使えないのが普通。
一方オーブンで使えるのはこちら。
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見た目では分かりませんけどね。
でも紙としては同じに見える
のに何が違うのでしょうか?
紙皿がオーブンで使えるかはコーティングによる
では、紙皿がオーブンで使えるか
どうかは何が違うのでしょうか?
実は本体の紙は同じです。
真っ白なバージンパルプが多いですが
エコを意識してサトウキビのような
非木材パルプを使う製品もありますが
原料としてはパルプですからね。
それで。
実は紙そのものは結構耐熱性があります。
新聞紙で290℃、上質紙で450℃
と言われていますね。
なので天ぷら油が220℃でも
紙が燃えるということはない。
オーブンレンジが220℃程度なら
紙が燃えることはありません。
限度はありますよ、長時間だと
熱がこもってきますからね~
それから熱源に直接触れるのもだめ。
オーブン内が220℃なら熱源は
プラス200℃以上とかでしょうから。
この話からだと紙皿はオーブンで
使えそうなものじゃないですか?
しかし残念ながらそうではない。
理由は?
紙皿のコーティングにあります。
実は紙皿って表面には
ポリラミ加工されてます。
コーティングというのは
このポリラミ加工のこと。
それで。
素材として多いのはPP
(ポリプロピレン)加工。
問題はこのPP樹脂なんですよね。
実はPP樹脂、一般的なものだと
80℃程度で軟化してしまいます。
発火するということではないですが
フニャフニャになるんですよね。
紙皿にはPP加工されているので
食品を置いてもくっつきにくい。
しかし、高温の環境では
フニャフニャになる。
なのでオーブンは不可、
となるわけです。
ただこれもPPに耐熱性があれば
電子レンジくらいなら持ちます。
電子レンジの場合は水分子を
加熱するのでせいぜい100℃程度。
110℃くらいで耐えてくれれば
なんとかなるということです。
しかし、200℃を超えてくるオーブンでは
ちょっと使うのは厳しいでしょうね~
ではオーブンでも使える
紙皿はどうなっているのか?
この場合はコーティングの材質が違います。
PPではなくPET(ポリエチレン
テレフタレート)樹脂を使う。
PETってペットボトルで
おなじみのPET樹脂のこと。
まあ原料としては同じでも加工方法で
耐熱温度は変わってきますけどね。
PETフィルムだと200℃以上でも
なんとか大丈夫みたいです。
オーブンで使える紙皿全部がPETとは
限りませんがPETが多いと思います。
それで。
このPET樹脂を2軸延伸したフィルムを
紙に貼り合わせて紙皿に加工する。
こんな感じでオーブンにも耐える
紙皿が出来るというわけです。
なお、こういうものの
コストは数量に反比例。
なので、耐熱性のあるPETラミの
紙皿は一般のPPラミの紙皿より高い。
原料も高いし数量も少ないので
こればっかりは仕方ないですね~
そうそう、こういう理屈は
紙コップでも当てはまります。
紙コップの場合はちょっと
状況が違うんですけどね。
せっかくなので参考までに
過去記事のリンクを。
(参考)
こんな記事も読まれています
●紙コップを電子レンジでチンして大丈夫か?基本的にダメです
⇒https://kamiconsal.jp/kamicupdensirenji/
●紙の発火点は約何度?上質紙で450℃、新聞紙で290℃!
⇒https://kamiconsal.jp/kamihakkaten/
管理人のまとめ
今回は、紙皿はオーブンで
使えるのか?というお話でした。
結論から言うと使えるものと
使えないものがある。
それは紙によるものではなくて
紙の表面にコーティングしている
樹脂の種類が耐熱性の低いPPか
耐熱性のPETかの違いによるもの。
つまりは表面にラミネートした
樹脂の性質によるものでした。
まあ、紙表面への加工は食品がくっつかない
ためにやるんですが通常耐熱性は不要です。
出来た食品を置くだけですからね。
なので、オーブンでも使える紙皿は
生産量が少なくて値段も高い。
ということでした。
市販品は基本的に業務用で普通の
家庭では使わないでしょうね~
ものすごく面倒くさがりの
一人暮らしなら使うかな~
この記事が、紙皿はオーブンで使う
ときの参考になればと思います。
紙の食器を使うときは使い方に
十分注意してくださいね!
(参考)
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紙コップをオーブンレンジで使う!カップケーキを作る注意点