かさばらないノートについて。筆記用に使える薄い紙はある?

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かさばらない ノート

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、かさばらないノートに使う
筆記用の薄い紙についてのお話。

管理人が学生の頃、ノートを使う人と
ルーズリーフを使う人がいました。

今も両方いると思いますが。

管理人はノート使ってましたね。

ルーズリーフはページの入れ替えが
出来るので便利なんですが、

時系列が分からなくなるので
あとで困りそうだったので。

書いたノートを見返すこともなかったので
順番を並び替えることもなかったし。

社会人になってからもノートでした。

会議や打ち合わせのメモは
いつ、がかなり重要でしたから。

コピー用紙は好きなだけ使えましたが
そういうメモはすぐに無くしてしまう。

一時的なメモで良ければいいんですが
後から確認できないのはツライ。

ノートならそういう心配はないので
やっぱりノートに書いてました。

ただですね、ノートはかさばるんですよね。

ルーズリーフほどではないにしても、
学生が各教科ごとに持つとかなりかさばる。

ルーズリーフ1冊にまとめて
あとで整理ができる人はいいですが、

そういうことが出来ないから
ノートに書いていたわけで。

結局、ページ数の少ない薄い
ノートを何冊も持つ感じでした。

だからしょっちゅう
新しいのを買ってました。

それで思うのは紙が薄くて、
かさばらないノートがあれば便利かも?

ということで、

この記事では、かさばらないノートに
使う筆記用の薄い紙について

管理人なりに調べたことを
お伝えしようと思います。

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かさばらないノートに使っている薄い紙について

実は薄い紙という意味では
超軽量印刷用紙というのがあります。

薄葉紙の一種でもあるんですが
これは筆記用になります。

具体的には巴川のトモエリバー。

このトモエリバーの米坪52g/㎡を
使って手帳とかノートが作られてますね。

ノートだとトモエリバーFP52g/㎡。

SAKAEテクニカルペーパーが
「トモエリバー FP A5ノート」発売、

という記事もありましたから
ある程度需要があるんでしょう。

手帳用も同じような米坪52g/㎡の紙で
コクヨのジブン手帳が市販されてます。

紙のイメージは辞書用紙ですかね。

米坪52g/㎡は超軽量としては
厚めだと思いますが

筆記用紙ですから万年筆で書いて
インクが裏抜けされても困るし

通常のノートの紙がJIS規格で
70g/㎡以上と決まっているので

それからすればずいぶん薄いですから
これでも十分ということなんでしょう。

かさばらないノート用の超軽量印刷用紙について

ここからは余談です。

管理人は超軽量紙の開発に
関わったことがあります。

当時は52g/㎡よりももっと薄い
46g/㎡を目標にしてました。

ただ、これくらい薄くなると
製造できるマシンも限られていて

管理人はテストをした程度で
製品にはなりませんでしたが。

当時はまだ郵送のダイレクトメールが
多くて、その郵便料金対策でしたね。

社内で色々もめて結局やらなかった。

それと品質的な問題もありました。

吸放湿で波打つんですよね。

幅方向のプロファイルと言ってましたが
米坪や水分が均一にならずシワになる。

紙が薄いのでその影響が顕著に出ます。

見た目の品質は薬品を入れてクリア出来ても
波打ちやシワなどはマシン性能と現場の腕。

結局、現場の協力がなく消えていきました。

使用する薬品も不透明度向上のために
酸化チタンを内添填料に使っていたのですが

これがコストは上がるしマシンを
汚すので嫌われていましたね。

マシンの能力としては新聞紙や
電話帳用紙が製造できれば

十分対応できるはずだったんですが
そう簡単ではなかったということです。

ちなみに。

ここからは専門的なことなので
興味のない人はスルーしてください。

薄い紙といっても上質系と中質や新聞では
マシンの条件設定が違うんだそうです。

管理人は直接やったことはないんですが。

どう違うかと言うと、古紙が入るかどうかで
マシンのテンションのかけ方が違う。

古紙は晒クラフトパルプと比較して
水分が抜けにくい感じだそうです。

それで、古紙が入っているものは
テンションをかけても紙が伸びて切れない。

一方の上質系は晒クラフトパルプですから
急激に乾燥するのでテンションを

かけすぎると紙が伸びてくれないので、
硬いものが割れるように切れてしまう。

紙が厚ければ持ちこたえるのですが、
紙が薄いと切れてしまう。

マシンのテンションコントロールが
上手く行けばいいのですが、

高速のマシンのテンション変動は
どうしても起こるわけで、

上質系は紙が硬いから切れやすい
ことを分かってないと断紙が多発する。

そんな話を聞きましたね。

樹脂で言うとポリスチレンは硬くて脆いが
ポリカは柔軟で簡単には割れない感じ。

もっと極端に言うと、ガラスは硬くて割れるが、
ゴムは柔らかいから割れないようなもの。

マシンの場合一旦条件が決まれば
そう簡単には動かさないので

誰がやっても運転できるのですが、
最初の条件を決めるときや

トラブルに対応するときにこういう
知識のあるなしでずいぶん違ってくる。

残念ながら操業現場のノウハウは
あまり分かるように説明されない。

このときはこう、みたいなのが多いんですね。

何故そうなのかを理解して
伝えられる人が少ない。

技術の伝承は難しいものです。

管理人のまとめ

今回は、かさばらないノートに使う
筆記用の薄い紙についてのお話でした。

薄い紙として使われるのは
超軽量印刷用紙。

代表例としてはトモエリバー52g/㎡。

これを使ったノートや手帳が市販されています。

元々は辞書用紙とか、タバコの巻紙とか
そういう薄い紙からの派生だと思います。

紙が薄いとページが多いので
長く使えるのがいいですよね。

この記事がかさばらないノートの
参考になればと思います。

ノートは大切に使って下さいね!

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プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
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