はがきの鉛筆は消えない?インクジェットの場合消えません!

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、はがきの鉛筆は
消えないのかというお話。

管理人は最近はがきを
書くことはほぼなくなりました。

年賀状くらいですかね。

その年賀状ももう出す人がいなくなって
そろそろやめてもいいかなという感じ。

もっと枚数があればそれはそれで
インクジェット印刷でだすでしょうけど。

なにしろ、今年は3枚でしたから、
もう印刷するほどもないなと。

昔はテレビやラジオに投稿するとか懸賞に
応募するとかではがきも書きましたが

今じゃそんなのはメールやLINE、
HPのコメントフォーム記入でしょうか。

いずれにしてもはがきの
存在って薄れてしまいましたね~

メールアドレスを教えていない
お店からのDMくらいでしょうか。

それも圧着ハガキとかですから
手書きのはがき、本当になくなりました。

時代の流れというやつですかね~

それで。

今回の、はがきに鉛筆で書いたら
もう消せないのか、ということなんですが。

実際のところどうなんでしょうか?

ということで。

この記事では、はがきの鉛筆は
消えないのかということについて

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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はがきの鉛筆はインクジェット用だと消えない

まず、はがきを手書き用か
インクジェット印刷用に分けます。

そのとき、手書き用の場合は鉛筆で書いて
消しゴムで消してもきれいに消えます。

しかし、インクジェット印刷用の場合は鉛筆で
書いて消しゴムで消すとキレイに消えません。

最近だと手書きする人は少ないので
インクジェット用はがきを買うんでしょう。

だから鉛筆で書いて消しゴムで消すと
うまくキレイに消えないとなるワケ。

ではこの違いはどこから出るのか?

それを少しお話します。

はがきに鉛筆で書いて消しゴムで消しても消えない理由

まず手書きの方は普通に鉛筆で
書いて消しゴムで消せます。

手書き用のはがきは基本的に上質紙。

品質的にはノートなんかと同じです。

だから筆記用紙と考えていいんですね。

ところが。

インクジェット用のはがきは表面に
インクジェット用塗料を塗工しています。

これが問題。

インクジェット用はがきは印刷がキレイに
できなければいけないわけです。

そのためにわざわざ塗料を塗っている。

この塗料は手書きのことは考えていません。

インクジェットに特化してますからね。

だから、そもそも鉛筆で書いて消しゴムで
消せるかという品質管理項目がない。

製造する側からするとそんなこと
知りませんということです。

まあ、そういう紙ですから当然です。

塗料処方によってはたまたま鉛筆で書いて
消しゴムでキレイに消えるかも知れません。

しかし、そんなことは保証しませんよと。

そして残念なことに、インクジェット用の
塗料は鉛筆で書けても消しゴムで消せない。

そういう塗料処方が主流なんです。

では実際にどうなっているのか、ですよね?

インクジェット塗工紙が消しゴムで消せない理由

ではインクジェット塗工紙は
消しゴムで消せないのか?

管理人が調べたところによると塗料に
使っているバインダーの問題のようです。

バインダーというのは塗料に
含まれる接着剤の意味。

塗料には顔料と呼ばれるもの、
だいたいは砂とか泥が含まれていて

これを紙表面に接着しないといけないんですが
そのときに必要なのがバインダーになります。

砂や泥をそのままにしておいても
紙の表面には残りませんからね。

この顔料もバインダーも塗料によって
色々な種類が使い分けられます。

それで、はがきに使われるのは顔料がシリカ、
バインダーがPVAとアクリルエマルジョン。

こういうパターンが多いんです。

管理人が担当していたときはそうでした。

ただ、PVAを使うのは理由があって
これが親水性バインダーだから。

主顔料のシリカもバインダーのPVAも
水になじみが良いから使ってました。

シリカ、というのは身近だとシリカゲル。

除湿剤によく使いますよね。

PVAは洗濯のりや文具でよく使う
液体のりなんかが多いですかね。

まあ、液晶の偏光フィルムのベースも
PVA(ポリビニルアルコール)ですけど。

そしてアクリルエマルジョンが使われる。

問題はこのアクリルエマルジョン。

ではなぜアクリルエマルジョンが問題なのか?

その理由は消しゴムとの相性にあります。

消しゴムには可塑剤が使われている

今度は消しゴム側の問題です。

ここで消しゴムはプラスチック
消しゴムを想定しています。

こういうやつです。

トンボ鉛筆 消しゴム MONO モノボックス 18個入 JHA-061

多分、みんな使ってるでしょう。

このプラスチック消しゴム主原料は
塩ビ(PVC)と呼ばれるものです。

問題はこの塩ビに使われる可塑剤。

だいたいフタル酸エステルと呼ばれる
薬品が使われていることが多いんです。

この薬品、可塑剤というくらいですから
ポリマーに染み込んで柔らかくするんですね。

感覚的には塩ビの中に入り込んで
内側から溶かしている感じ。

だから元々硬い塩ビでも柔らかく
ゴムのようになるということです。

ということはこの可塑剤は強力な
溶剤だと見ることが出来るわけ。

つまり、消しゴムには可塑剤が
含まれているのでポリマーを溶かす。

そういう作用があるということです。

消しゴムを透明なプラスチックの箱の上に
置いていたらくっついたとかないですか?

あれは消しゴムのゴムが柔らかいから
くっつきやすいというよりも

可塑剤が消しゴムの表面に出てきて
プラスチックを溶かしているから。

それで、これと同じことが
紙表面でも起こります。

先程お話したようにインクジェット用はがきの
塗工層にはアクリルエマルジョンが含まれる。

このアクリル、というのは溶剤に弱い。

プラスチックの中でもかなり弱いです。

だから可塑剤と接触すると
部分的に溶けてしまう。

これまずいですよね?

はがきの表面を消しゴムで擦ったら
バインダーが一部溶け出すわけです。

本来は消しゴムの粘着力で鉛筆の黒鉛を
ひっつけるから書いた跡が消えるのに

バインダー成分が表面に出てきたら
鉛筆の黒鉛が消しゴムにくっつかない。

粘着力のある者同士で喧嘩する
みたいになってしまうわけです。

黒鉛が紙の表面にいるから
消しゴムで消えるのに

アクリルエマルジョンに取り込まれたら
もう汚れるだけで消えてくれません。

結局、こんな感じでインクジェットはがきは
鉛筆で書けても消しゴムで消せない。

そういうことになるわけです。

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管理人のまとめ

今回は、はがきの鉛筆は
消えないのかというお話でした。

結論から言うとインクジェットはがきは
消しゴムではキレイに消えない。

ということでした。

もちろん、手書き用の場合は
普通に書いたり消したり出来ます。

そして、インクジェット用はがきが
消しゴムでうまく消えない理由は

インクジェット塗料に含まれる
アクリルエマルジョンを

プラスチック消しゴムに含まれる
可塑剤が溶かすから。

だいたいこんな感じですね。

まあ、普通の人は鉛筆ではがきに
書かないだろうとは思います。

イラストを描くときの下書きとか
そういうのなら別ですけどね。

それとなにより、はがきを購入するときに
インクジェット用かどうかは確認すること。

これが一番重要でしょう。

筆記用紙というのもそれなりに
品質設計されている紙です。

もちろんプリンタ用紙はそのプリンタに
特化して品質設計されています。

だから、どんな用途でも使える
という紙はありません。

ここはよく認識してほしいところです。

この記事が、はがきに鉛筆で
描くときの参考になればと思います。

紙はよく確認して使って下さいね!

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