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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、クラフト紙と上質紙の違い？
メインのパルプが針葉樹か広葉樹か
というお話。
管理人は元製紙会社社員。
クラフト紙も上質紙も少しだけ
関わったことがあります。
両者は似てるような違うような
なんとも微妙な違いの紙です。
それぞれどんな特徴があるのか。
製造方法や用途について確認を。
ということで。
この記事ではクラフト紙と上質紙の違い？
メインのパルプが針葉樹か広葉樹かについて
管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。
クラフト紙と上質紙の違い。パルプ配合が違う
まずはそれぞれの紙の特徴について。
クラフト紙の特徴
クラフト紙は、主に茶色の包装紙としてよく使用されています。耐久性があり、引っ張り強度も高いため、包装や梱包材として重宝されています。この耐久性の秘密は、針葉樹を原料とするパルプにあります。
針葉樹パルプの役割
クラフト紙は、針葉樹パルプを主原料としています。針葉樹は長い繊維を持ち、そのために生成される紙も丈夫でしなやかです。特にクラフト紙に求められる「強さ」は、針葉樹パルプによって生み出されており、輸送や保存に耐えるための機能性が重視されています。
上質紙の特徴
一方、上質紙はコピー用紙や書籍、名刺などに使用される、白くて滑らかな紙です。クラフト紙に比べて表面がなめらかで、インクののりが良いため、印刷物に適しています。この紙に使用されているのは、広葉樹のパルプです。
広葉樹パルプの役割
上質紙に使われる広葉樹パルプは、繊維が短いという特徴があります。この短い繊維が、上質紙の滑らかな表面を作り出しています。広葉樹は、針葉樹に比べて柔らかい質感を持っており、そのため仕上がりが繊細で、表面がツルツルとした触り心地の紙が作られるのです。
ものすごく単純に言うと。
クラフト紙は丈夫な紙、
上質紙は印刷しやすい紙。
その違いはパルプ配合。
どちらも化学パルプのクラフトパルプが
メインなんですけどその中でも
クラフト紙は針葉樹パルプ（NKP）
上質紙は広葉樹パルプ（LKP)になる。
NKPは繊維が長く丈夫で
LKPは繊維が短いが滑らか。
そんな感じですね。
なお、色調についてはクラフト紙は
包装紙がメインなので茶色が多い。
ただし晒クラフト紙という白い紙もある。
茶封筒と白封筒の感じですかね。
上質紙は白。
色がついたらそれは色上質紙です。
印刷がメインですから見た目が大事。
イメージで言うと白のノート。
再生コピー用紙も一応上質紙ですが
中質紙に近い白色度ですよね。
管理人的には邪道に見えます。
上質紙は目が痛いくらい白くないと。
まあそれはそうとして。
クラフト紙と上質紙の違いはパルプ。
繊維の長い針葉樹か短い広葉樹か。
これが大きな違いということですね～
クラフト紙と上質紙の用途の違い
クラフト紙は、耐久性が必要な包装材や、
封筒、ショッピングバッグなどに使われます。
その強度が求められる場面では、
クラフト紙の存在感が光ります。
また、再生紙としても使われることが多く、
エコフレンドリーな印象も強いです。
一方、上質紙は白く清潔感のある紙。
オフィスでのプリント作業や
高品質な印刷物に適しています。
ビジネス用途でもよく見られますね。
名刺やレター、公式な文書の
作成に使用されることが多い。
クラフト紙と上質紙では
用途が違うというか
その用途に合うように品質を
決めたと言う感じですかね。
管理人のまとめ
今回はクラフト紙と上質紙の違い？
メインのパルプが針葉樹か広葉樹か
というお話でした。
クラフト紙と上質紙。
未晒クラフトと上質紙だと
茶色と白なので違いますが
晒クラフト紙と上質紙だと
見た目はとても似ています。
それでも中身は違う。
クラフト紙は針葉樹パルプメインで
上質紙は広葉樹パルプがメイン。
クラフト紙には強度が求められ
上質紙には印刷筆記適性が必要。
それぞれ必要とされる用途に合わせて
中身も変わってきたという感じですね。
見た目が似ているからと言って。
コピー用紙で封筒を作って使うより
適材適所正規品を使うほうがいい。
紙は正しく使ってほしいですね～
この記事がクラフト紙と上質紙の
違いの参考になればと思います。
クラフト紙と上質紙、正しく使って下さいね！
（参考）
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