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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、プリンターから白紙のまま!
インクの目詰まりやトナー不足?
というお話。
書類を印刷しようとしたのに、
プリンターから出てきたのは真っ白な用紙——。
そんな経験は一度や二度ではないはずです。
インクはしっかりセットされているのに、
何も印刷されないとなると
焦ってしまいますよね。
ここでは、プリンターから白紙のまま
出てくる原因と、その対処法について
詳しく解説します。
インクジェットプリンター・
レーザープリンターの違いにも
触れながら、今すぐ実践できる
トラブル解消法をご紹介します。
ということで。
この記事では、プリンターから白紙のまま!
インクの目詰まりやトナー不足?について
管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。
インクジェットプリンターの場合の原因と対処法
インクジェットプリンターは、液体のインクを細かいノズルから微細に噴射して文字や画像を用紙に印刷するタイプのプリンターです。一般家庭や小規模オフィスでよく使用されており、高画質の写真やグラフィック印刷に適しているのが特徴です。
このタイプのプリンターで印刷時に白紙が出てしまう場合、いくつかの典型的な原因が考えられます。正しく印刷できない状況に対して、どのような対処を行えばよいのか、以下で詳しく見ていきましょう。
インクの目詰まり
最も頻繁に起こるトラブルのひとつが、インクの目詰まりです。特に、プリンターを長期間使用せずに放置していた場合、インクがノズルの中で乾燥し、インクの流れが妨げられることがあります。
このような場合は、プリンターに搭載されている「ヘッドクリーニング」機能を使ってノズルを洗浄します。ヘッドクリーニングは、プリンターメーカーが提供しているユーティリティソフト、またはプリンター本体の操作メニューから実行可能です。
1回のクリーニングで改善しないことも多いため、2〜3回繰り返してみることをおすすめします。ただし、ヘッドクリーニングはインクを多く消費するため、無駄なインクの浪費を避ける意味でも、必要以上の連続使用は控えましょう。
インクカートリッジの装着ミス
インク残量が十分にあるように見えても、カートリッジがプリンターに正しく装着されていなければ、印刷はうまく行えません。カートリッジはしっかりと奥まで押し込まれているかを確認しましょう。通常、「カチッ」という音がすれば装着完了のサインです。
特に、新しいカートリッジを取り付けた直後は、保護用のテープやシールを剥がし忘れているケースもあります。これがインクの供給を妨げる原因になりますので、取り付け前に忘れずチェックしてください。
互換インクやリサイクルインクの不具合
純正インクではなく、価格が安い互換インクやリサイクルインクを使用している場合、プリンターがインクを正しく認識できなかったり、エラー表示が出ることがあります。
一部のプリンターメーカーでは、非純正品の使用に制限をかけており、互換品ではうまく印刷できないことも少なくありません。そのため、重要な印刷や品質が求められる作業では、純正インクの使用が推奨されます。トラブル回避のためにも、信頼できる製品を選びましょう。
レーザープリンターの場合の原因と対処法
レーザープリンターは、粉末状のトナーを静電気によって紙に転写し、その後熱で定着させる方式を採用しています。このため、印刷品質が安定しやすく、白紙のトラブルは少ない傾向にありますが、それでも以下のような原因で白紙になることがあります。
トナー切れ・残量不足
もっとも一般的なトラブルがトナーの残量不足です。残量インジケーターではまだトナーが残っているように見えても、実際には偏りがあって印刷できない状態になっていることがあります。
そんなときは、トナーカートリッジを一度取り外し、水平に持って左右に数回軽く振ってみてください。トナーが内部で均等になり、もう数枚印刷できることがあります。ただし、これは一時的な対処でしかなく、根本的には新品トナーへの早めの交換が必要です。
ドラムユニットの劣化
ドラムユニットは、画像や文字をトナーに転写する工程で使用される重要な部品です。この部品が劣化すると、トナーが紙にうまく転写されず、白紙として出力されてしまいます。
印刷枚数が多くなってきた場合や、印刷品質が不安定になってきた場合は、ドラムユニットの寿命が近づいている可能性があります。プリンターの設定メニューや専用ソフトでドラムの使用回数や寿命を確認できる場合もあるので、定期的にチェックしておくと安心です。
定着ユニットのトラブル
定着ユニットは、トナーを紙にしっかりと定着させるために高温で加熱する装置です。ここにトラブルが起きると、たとえトナーが正常に転写されていても、紙に定着できず白紙になってしまうことがあります。
このような故障は、一般ユーザーが自力で修理するのは難しいため、メーカーのサポートセンターに相談し、必要であれば修理を依頼するのが適切です。保証期間内であれば、無償修理となることもあります。
その他の共通原因と見直すべきポイント
プリンターの種類にかかわらず、共通して発生する問題もいくつかあります。特に、プリンター本体ではなく、パソコンや印刷データの設定に原因があることもありますので、以下の点も併せて確認してみましょう。
印刷設定のミス
実際に印刷されるデータが白紙になっているケースも少なくありません。印刷プレビューを確認して、印刷対象のページに内容が正しく含まれているかを見直しましょう。
たとえば、ページ内のテキストがすべて白文字で書かれている、背景が透明で見えているけれど印刷では表示されない、などの設定ミスもよくあります。特にPDFや画像ファイルを印刷する場合は、形式やレイヤーの扱いにも注意が必要です。
用紙のセットミス
プリンターに用紙が正しくセットされていない場合や、給紙ローラーに紙詰まりが発生していると、白紙のまま出力されてしまうことがあります。紙送りのエラーが検出されないまま処理されると、ユーザーには原因が分かりづらい場合もあります。
給紙トレイを開けて、用紙が正しい位置にセットされているか、ローラーや給紙口に異物がないかを確認しましょう。また、用紙の厚さや種類がプリンターの対応範囲内であることも重要です。
プリンタードライバーやファームウェアの不具合
最後に見落としがちなのが、プリンタードライバーやファームウェアの不具合です。ドライバーが古かったり、OSとの互換性に問題があると、印刷ジョブが正しく送信されず、白紙になることがあります。
この場合は、プリンターメーカーの公式サイトから最新のドライバーやファームウェアをダウンロードし、アップデートしてみてください。特に新しいパソコンやOSに変更したタイミングでは、ドライバーの再インストールや更新が必要になることも多いです。
管理人のまとめ
今回は、プリンターから白紙のまま!
インクの目詰まりやトナー不足?
というお話でした。
プリンターから白紙が出てくる原因は、
インクの目詰まりやトナー不足だけに
とどまりません。
インクジェットとレーザープリンターで
原因や対処法も異なりますし、
印刷設定やソフトウェア的な要因まで
幅広くチェックする必要があります。
簡単な掃除や設定の見直しで
解消できることも多いため、
順を追って原因を一つひとつ
潰していくのがポイントです。
それでも解決しない場合は、
メーカーサポートへの相談も
視野に入れて、プリンターを
長持ちさせるケアを心がけましょう。
この記事がプリンターから白紙のまま
出てくるときの参考になればと思います。
印刷、うまくやって下さいね!
(参考)
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