紙粉は爆発する!接触や静電気の火花や堆積しての低温発火も

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紙粉 爆発

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、紙粉は爆発する!
接触や静電気の火花や堆積しての低温発火も
と言うお話。

管理人は元製紙会社社員。

工場勤務をしたこともあります。

管理人として被災したことはないんですが
粉塵爆発の怖さはよく聞きましたね。

そして。

製紙会社でも粉塵爆発の危険性はある。

特に加工工程で掃除が出来てないと怖い。

紙粉が堆積するんですよね。

紙粉ってまさに粉塵ですから
火花が散ると発火する。

もちろん対策してるので通常
そんな事故は起こりません。

それでも危険性について知るのはいいこと。

ということで。

この記事では紙粉は爆発する!
接触や静電気の火花や堆積しての
低温発火も、について

管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。

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紙粉は爆発する。そもそも粉塵爆発とは

紙粉も粉塵ですから粉塵爆発する。

もちろん条件が揃えばですけど。

それで。

この粉塵爆発とはそもそも何なのか?

ウィキペディアによると

==ここから==

粉塵爆発(ふんじんばくはつ、英: Dust explosion、独: Staubexplosion)は、ある一定の濃度の可燃性の粉塵が大気などの気体中に浮遊した状態で、火花などにより引火して爆発を起こす現象である。

==ここまで==

ということだそうです。

もうちょっと詳しく見てみると、

==ここから==

非常に微細な粉塵は体積に対する表面積の占める割合(比表面積)が大きい。

そのため空気中で周りに十分な酸素が存在すれば、燃焼反応に敏感な状態になり、火気があれば爆発的に燃焼する。

炭鉱で石炭粉末が起こす炭塵爆発がその代表例である。

また小麦粉・コーンスターチなど穀物粉、砂糖などの食品や、アルミニウム等の金属粉など、一般に可燃物・爆発物と認識されていない物質でも爆発を引き起こし、穀物サイロや工場などが爆発・炎上する重大事故を引き起こす。

日本においては、アルミニウム、亜鉛を始め多くの金属の粉末は消防法上第2類危険物(可燃性固体)として、小麦粉やコーンスターチなどは複数の自治体によって指定可燃物として指定されている。

==ここまで==

となっていました。

わかりやすいのは石炭ですかね。

炭鉱で粉塵爆発が起こる。

大惨事になります。

その他でも小麦粉とかコーンスターチとか
粉体であれば粉塵爆発する可能性がある。

粒子が小さくて表面積が大きい可燃物
となれば紙粉も当然危険なわけです。

船に積んでいるさらし粉が
爆発したとか聞いたことも。

まあこういう粉体を在庫するなら
それなりの免許が必要ですけど。

それで。

特に危険なのが粉塵の堆積。

量が多いほど爆発したときの
被害も大きくなりますから。

発火する原因としては火花。

こんなもの対策していなければ
どこでも簡単に発生します。

冬場の静電気でも起こるんですから。

工場なら溶接しているときの火花とか
金属の摩擦とか接触でも発生する。

もっとやっかいなのは堆積しているだけで
低温で自然発火することがあること。

金属の摩擦が要因の火花や
電気による火花もこわいですが

こういうのは対策がわかりやすいし
危険であるという認識もしやすい。

しかし堆積しているだけで
自然発火するというのは

いつの間にか起こることなので
危険だという意識が働かない。

紙粉が溜まっていると自然発火して
粉塵爆発を起こすなんて思わない。

直感的に分かりにくいんですよね。

だから怖い。

どんなに掃除が大切だとか
集塵機をチェックと言っても

簡単には事故は起こらないので
スルーされがちなんですよね。

爆発事故なんて一度起こったら
立ち直れないかも知れないのに。

こういうのは実際に起こった事例から
自分たちは大丈夫か考えてみること。

そういう危険予知が重要でしょうね~

紙粉は爆発する。具体例から学ぶこと

実際に紙粉で粉塵爆発を
起こした事例がありました。

厚生労働省の職場のあんぜんサイト
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/SAI_DET.aspx?joho_no=001055

ここではティッシュペーパーや、
トイレットペーパーの製造だと。

管理人も見たことはあるんですが
ティッシュやトイレットって

製造工程の巻き取る直前で
クレープ加工したりします。

柔らかさを出すために
シワを入れるんですよね。

ドライヤーの出口で薄い紙に
金属のドクターを当てる。

ここではかなりの紙粉が舞っていた。

紙の表面を金属で引っ掻くので当然ですが。

それでも湿度を高めに設定しておくとか
紙粉はすぐに吸い取って排出するとか

何らかの対策が取られていれば
爆発という惨事にはならなかった。

規定ではやるようになってたんでしょうけど
クーラーや集塵機のが能力不足があったかも。

管理人的には現場が直してくれと
言っているのにカネがないとか

そういう理由で設備改善を
先延ばしにしてた気がします。

こういう保全って地味だし
問題にならないことが多いので

後回しにされることが
多いんですよね~

こういうのって現場の
操業員ではどうしようもない。

なので保全が分かる責任者が
しっかりしないとダメなんです。

管理人のまとめ

今回は紙粉は爆発する!
接触や静電気の火花や

堆積しての低温発火も
というお話でした。

紙粉は粉塵爆発します。

もちろん条件が揃えばですが。

特に危険なのは大量の
紙粉が堆積するところ。

集塵機を使っていても能力不足だと
紙粉をためているだけになりかねない。

こういう災害を防ぐためには
地味な保全が重要なんです。

一度でも発生したら大変な被害になる。

注意してしすぎることはないでしょうね~

この記事が、紙粉は爆発するの
参考になればと思います。

粉塵爆発、本当に注意して下さいね!

(参考)
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