陶器を紙で包むときに使うのは?薄い純白ロールが多いです。

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陶器 紙 包む

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は陶器を紙で包むときに
使うのは?というお話。

お皿やコップを買うとだいたい
白くて薄い紙が入ってますよね。

あの紙は薄葉紙の一種で
純白ロール紙と呼ばれます。

目立ちませんが色んな所で使われてます。

陶器の包装以外だと、靴、バッグ、財布の
詰め物、洋服なんかにも使いますね。

通販で購入するなら「純白ロール紙」とか
「純白紙」で検索すれば出てきます。

紙ですからそんなに値段は高くない。

枚数にもよりますが数百円でしょう。

それでも割高なんですけどね。

ということで。

この記事では、陶器を
包むときに使う紙について

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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陶器を包むときの紙は純白ロール紙

すでにお伝えしたように陶器を包むときは
純白ロール紙が多く使われます。

白くてキレイで見栄えがいいですから。

こういう包装ひとつで商品価値が
変わってきますから重要ですよね。

不要になったお皿やコップを個人が
メルカリやヤフオクで売るにしても

インナーラッピングは新聞紙よりも
純白ロール紙の方がイメージがいい。

高級感が出ますからね。

自分が保管するためだけに使うなら
新聞紙でも構わないとは思いますが、

実際のところ新聞紙は
長期保管には向いていません。

ひとつは何ヶ月も放置していると
新聞紙が黄色くなるというのと

滅多にないことですが新聞のインクが
陶器に移る可能性があるためです。

引越しのときに一時的に使う
レベルなら問題ないと思いますが。

なお、ただ緩衝材として包んだり
詰め物にするなら極端な話

コピー用紙でもキッチンタオルでも
なんでもいいと思うのですが、

白くて見栄えが良くて薄いから
かさばらないという点で

純白ロールは重宝されている
ということなんだと思います。

純白ロールの製造方法

ここからは余談です。

管理人は元製紙会社社員。

しかし残念ながら純白ロール紙の
製造に関わったことはありません。

印刷用紙と包装用紙は同じ紙でも
ちょっと担当が違うんですよね。

薄葉紙という分類をすると
印刷用紙には辞書や聖書に使われる

インディアペーパーと呼ばれる
超軽量紙がありますが

これは純白ロール紙とは用途も
品質も全く違うものです。

超軽量紙は印刷用紙なので
印刷できなければいけません。

しかも両面に印刷しますから
裏抜けしてはいけない。

そのための不透明度向上剤としての
内添灰分がかなり添加されています。

よく使われるのが酸化チタンでしたね。

一方の純白ロール紙は片艶晒クラフト紙。

印刷されることはほとんどありません。

だから不透明度などは気にしませんね。

実際半透明に近いですから。

こんな感じで、同じ薄葉紙でも
超軽量紙と純白ロールでは

品質設計というかコンセプトが
全く違う紙になります。

 

製造マシンもかなり違っていて、
純白ロール紙の場合は

片艶晒クラフトなのでヤンキーマシン
というマシンを使いますが、

インディアペーパーの場合は一般的な
長網多筒というマシンになります。

ヤンキーマシンは乾燥工程で
ヤンキードライヤーと呼ばれる

大きな円柱の乾燥ドラムを
使うのが特徴です。

このマシンは常に紙がどこかに触れて
サポートしている形になるので

紙が薄くても断紙しにくいという
特徴があります。

また、ヤンキードライヤーに接触している
面はドライヤーの金属鏡面を写し取るので

片面だけ非常に平滑な表面性を
有するということになります。

片艶という名前はそこから
来ているということですね。

印刷用紙の場合は長網多筒とか
ツインワイヤー多筒とかが多いんですが

インディアペーパーを抄造するマシンは
低米坪専用のタイプになっていると思います。

管理人は純白ロールもインディアペーパーも
直截関わったことはありませんが

どちらも薄い紙なのでロットがまとまらないと
生産効率が悪い紙という印象があります。

特にインディアペーパーは需要が
減っているので厳しいかなと。

辞書は本当にネットに
なってしまいましたからね。

純白ロール紙の方はあまり
変わらないと思いますけど。

管理人のまとめ

今回は、陶器を包む紙に
ついてのお話でした。

名前は純白ロール紙。

白くて半透明な薄い紙ですね。

通販で購入するときは「純白ロール紙」で
検索すれば見つけることが出来るでしょう。

大きな分類としては薄葉紙で
種類としては片艶晒クラフト紙です。

薄葉紙は色んな分野にまたがっていて
今回の純白ロール紙だと包装紙ですが、

印刷用紙のインディアペーパーとか
フラワーラッピング用紙のような

ファンシーペーパーと呼ばれる
紙もその中に入ってきます。

また、薄葉紙と言っても純白ロールと
インディアペーパーでは製造方法が違います。

純白ロールは片艶晒クラフトですから
ヤンキーマシンで製造されるし、

インディアペーパーは印刷用紙ですから
一番ポピュラーな長網多筒が使われます。

いずれも薄紙で断紙しやすいので紙が
切れない対策をしているということです。

この記事が陶器の紙について
参考になればと思います。

大切なものを包むときは
いい包装紙を使って下さいね!

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プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
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