使い捨てカイロをゴミに出す場合。普通に捨てて大丈夫か?

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使い捨てカイロ

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は使い捨てカイロをゴミに出すとき
普通に捨てて大丈夫かというお話。

寒くなるとホッカイロとか使います。

管理人の部屋は冬は寒いので
部屋の中でさえ使っています。

それでその使い捨てカイロ、
捨てるときはどうすれば良いのという疑問。

あんなに熱くなるんだから
そのまま捨てたら紙が燃えないのかとか

ちょっと心配になることが
あるかもしれません。

しかし結論から言うと
その心配は不要みたいですね。

自治体によって扱いが違うのでしょうが、
おおむね燃やすゴミでいいようです。

管理人の地区も普通ゴミでした。

ということでこの記事では、
使い捨てカイロをゴミに出すとき

普通ゴミで大丈夫な理由について
自分なりに調べたことをお伝えします。

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使い捨てカイロは普通ゴミで大丈夫?

ゴミの分別は各自治体によって
かなり違うので絶対大丈夫とは言えません。

管理人の地区は普通ゴミでしたが、
横浜市を見てみると

中身は燃やすゴミですが
外装はプラスチックごみとなってました。

この場合は発火がどうこうではなく
プラゴミを分別しているようですね。

管理人の地区はその辺が緩いのでしょう。

いずれにしても
使い捨てカイロの捨て方自体は

各自治体に従わなければなりませんが、
原理的に大丈夫なんでしょうか?

まずはそこからですね。

<使い捨てカイロの原理>

使い捨てカイロは何故発熱するのか?

それは鉄の酸化反応を
利用しているのだそうです。

鉄は空気に触れたら錆びますが、
実は錆びるときに熱が出てるんですね。

化学式もありました。

Fe(鉄)+3/4O2(酸素)+3/2H2O(水)
→Fe(OH)3(水酸化第二鉄)+96kcal/mol

となるんだそうです。

こんなのを高校の頃習った気がします。
もう遠い記憶ですが。

この式は鉄が錆びて熱を出す
ということなんですね。

カイロの中は鉄粉で空気中の酸素と
触れると酸化されて発熱するということ。

他にも水、塩類、活性炭、
バーミキュライトなど色々入っていますが

これらは酸化を促進するためだったり
水や空気を保持する役目なんだそうです。

それ以外に重要なのは外装ですね。

外装を破ることで本体の中身が
空気と触れて発熱するので、

外装は空気を通さないように
特殊なフィルムになっているそうです。

詳細なことは分かりませんでしたが、
ポテトチップスの袋みたいな

空気を通さない多層フィルムが
使われているのではと思います。

アルミ蒸着PETと呼ばれる
フィルムなのかもしれません。

<使い捨てカイロは発火するのか?>

原理は分かりましたが、
使い捨てカイロは発火するでしょうか?

順番に考えてみます。

まず、使い終わったカイロ。

これはもう発熱しません。

鉄が錆びる反応を利用しているのですから
反応が終わってしまえば発熱のしようがない。

なので封を開けて使い終わったカイロは
少々暖かくてもものを燃やすのは無理です。

では未使用の使い捨てカイロはどうか。

未使用のカイロを間違って捨てたとしても
外装が破れていなければ発熱しません。

そのまま燃えるゴミになれば
燃やされて灰になるだけです。

一番問題は中途半端に使って
ゴミに出した場合です。

しかしこれも普通は大丈夫です。

実は使い捨てカイロの最高温度は
大体70℃なんですね。

家庭から出てくるゴミで70℃で
燃えそうなものはちょっとないかなと。

燃えやすいと言ったら紙ですが、
紙は70℃くらいでは燃えません。

ライターで火をつければ燃えますが
電子ライターで800-1000℃。

紙の発火点は約450℃ですから
70℃で加熱したくらいでは燃ないですね。

布も燃えやすいですが
たとえばアイロンの低温は120℃。

やっぱり70℃程度では
少々加熱しても燃えそうにないですね。

使い捨てカイロが大量にあるなら
話は別でしょうけど

普通の使い方をしてゴミに捨てるなら
やっぱり問題はなさそうです。

使い捨てカイロは濡らすと発火するのか?

発火が心配だと言う人の中には
使い捨てカイロを水に濡らしたら

発熱するんじゃないのか
と思っている人がいるのでしょう。

生石灰を使った乾燥剤を
水に濡らすと発熱しますから

これと同じように発熱して
危ないんじゃないかということなんですね。

ただこれはちょっと状況が違います。

生石灰は水と反応して急激に発熱します。

使い捨てカイロも水と酸素と反応して
発熱しますが発熱速度はそんなに速くない。

水と接触している場合、
発熱が促進されるより

水で温度が下がる速度のほうが
速いんじゃないかと思います。

生石灰と水の発熱反応を利用して
弁当を温めるのがありますが、

あれは生石灰と水の反応速度が
速いから出来る話で、

使い捨てカイロの反応速度では
温かい弁当にはなりそうにない。

そもそも使い捨てカイロは
最高温度が70℃程度。

水が沸騰することさえ出来ません。

可燃性のガスでもあれば危険ですが、
通常のゴミが発火するのは考えにくい。

ということで
使い捨てカイロを濡らしても

そう簡単には発火しないだろうというのが
管理人の結論です。

管理人のまとめ

今回は使い捨てカイロをゴミに出すときに
普通に捨てて大丈夫かというお話でした。

管理人の結論は
普通ゴミに捨てて問題ないだろう、です。

ただしゴミの分別は各自治体で違うので
そこは確認して下さい、ということです。

それから紙が燃える温度は
450℃くらいなんですね。

だから使い捨てカイロが熱いと言っても
紙が燃えたりはしないわけです。

ただし。

使い捨てカイロは比較的安全ではありますが
発熱するものには違いありません。

正しい使い方を守って
安全には十分気をつけて下さいね!

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