ガムテープのゴミについて。ベタつく新聞紙は可燃か資源か?

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、ガムテープのゴミについてのお話。

たとえば、引っ越しのときに。

食器を新聞紙に包んでガムテープでとめる。

その新聞紙は燃えるゴミなのか
資源ごみにしてもいいのか?

結論から言うと、燃えるゴミにして下さい。

管理人のような元製紙会社社員としては
そんなものを古紙原料にしないでくれ、です。

一応は、ガムテープでベタベタした部分を
切り取れば資源ごみでもいいんですが

それはそれで面倒でしょうし数量的にも
少ないから燃えるゴミでいいと思います。

ゴミの分別に関しては各自治体によって
結構違うので確認はして欲しいですが

製紙会社側からするとトラブルが
起こりそうなものは入れてほしくない。

特に、粘着性のものは嫌うんです。

ということで。

この記事では、ガムテープのゴミについて
管理人なりに調べたことをお伝えします。

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ガムテープのゴミの粘着異物はトラブルの原因

製紙会社からすると、ガムテープは厳禁。

粘着物は異物になるんですね。

新聞紙を古紙原料として使う場合、
新聞紙をパルパーで溶かして、

アルカルで洗浄して、脱墨して
スクリーン、クリーナーを通して、

抄紙機に流送後、抄紙機側の
スクリーン、クリーナーで異物を除去

という感じで、何度も何度も洗浄や
異物除去を繰り返します。

だから、大抵の異物は除去できます。

硬くて重い異物はほとんど取れます。

小さくて軽い異物もだいたい取れます。

しかし、粘着物は厄介なんです。

特にホットメルト系のもの。

常温では硬くてバラバラに砕けるんですが
温度が高くなると溶けてネバネバする。

ネバネバする物があるとマシンの色んな
汚れがくっついてパルプに入ってくる。

小さく砕けてスクリーンを通り、
クリーナを通ってしまうと

その後の工程で熱がかかったときに
粘着力が出てくるので汚れを拾う。

本当に厄介なんですよね。

紙に抄き込まれると異物の欠陥。

まあ、それでもこれはまだましです。

欠陥検出器というのがありますから
その部分を後で除去すればいい。

しかし困るのは、粘着物が原因で
断紙(紙が切れる)してしまうこと。

マシンで断紙が発生すれば、
それを復旧するために時間もかかる。

これも、状況によるんですけど、
すぐに紙がつながるとは限らない。

数十分で復旧すれば早いほうで
場合によっては何時間もかかる。

そうなると、膨大な損失になるんですね。

特に新聞紙なんかの場合は、
生産量が半端ではないので大変です。

たとえば、1日24時間マシンが止まると
損失金額は約3千万円と言われていました。

今はどうか分かりませんが、
管理人が勤務していた頃はそうでした。

ちょっと計算してみます。

新聞紙の単価を計算しやすく
100円/kgとした場合。

1トン=1000kgですから
1トンは10万円になります。

もしも、日産300トンだったら、
300トンx10万円=3千万円/日

こんな感じですね。

新聞紙自体は米坪が低いです。

しかし高速の大型マシンで生産しますから
かなりの生産量が発生するんですね。

1日は24時間ですから、1時間止まれば
3千万円÷24時間=125万円。

たった1時間で125万円もの損失になる。

ガムテープの粘着剤が運悪く
抄紙機に入ってトラブルが発生すると

こういう金額の損失になるのですから
そんな怪しい原料は嫌だ、となるわけです。

抄紙工程のどこの部分で発生しても
非常に問題になるんですが

特に大型マシンの抄紙工程で
トラブルが発生すると損失が大きい。

異物は少量で大きな損害に
なるのが恐ろしいところなんです。

現実には、スクリーンやクリーナーが
優秀なのでこんなことは少ないんです。

断紙する原因は他にもあるので
いつでも異物が悪いわけではない。

しかし、少しでもトラブルを防ぎたいので
粘着物異物は厳禁ということなんですね。

ガムテープのゴミと同じように嫌われるワックス

ここまで、ガムテープのような粘着異物は
非常に嫌われるということをお話しました。

実は、同じように嫌われる異物があります。

それはワックス。

ろうそく、ですね。

撥水性を持たせるなどの理由で
ワックスが使われますがこれが嫌われる。

具体的には洗剤の入った紙箱などです。
これはもう、固体としてスクリーンや

クリーナーでは捕まりませんから
最終的に紙に出てきます。

そうすると確実に欠陥になる。

抄紙工程の中のロールなどにくっつくと
周期的に欠陥が出るので最悪。

大量の紙がロスになります。

こういうのは紙の種類で変わるんでしょうが
管理人の関係した紙は全部禁忌品でした。

異物はこんなものが?というのが
トラブルを引き起こすので怖いんですね。

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管理人のまとめ

今回は、ガムテープのゴミについてでした。

新聞紙で包装してガムテープでとめる。

包装を解いたあとの新聞紙は
燃えるゴミか資源ごみか?

結論から言うと燃えるゴミに、
ということでした。

理由は新聞紙にくっついているガムテープの
粘着剤が抄紙工程でトラブル原因になるから。

必ずトラブルになるとわけではありませんが、
その可能性があるから燃やしてくれと。

ゴミの出し方は各自治体で違いますが
ここは可燃物にして欲しいところです。

元製紙会社社員の管理人としては。

現状では、少々の異物なら
取り除かれるのですが

やっぱりトラブルになりそうなものを
入れてほしくないということです。

だいたい、粘着剤なんて
パルプの原料になりませんからね。

管理人としては、テープを貼った新聞紙は
全部可燃物にして欲しいと思っていました。

異物混入トラブルは本当に恐いので。

この記事がガムテープのゴミについて
考える参考になればと思います。

出来れば、怪しいものは
燃えるゴミで出して欲しい。

でもゴミの分別は各自治体の
規則を守って下さいね!

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