わら半紙がコピー用紙に!学校が使う紙が代わった理由とは?

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わら半紙 コピー用紙

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回はわら半紙がコピー用紙に
代わってしまった理由についてのお話。

学校で使う紙なんですが。

管理人が子供の頃は茶色い紙でした。

わら半紙と呼ばれていましたね。

しかし今は違うようです。

多くはコピー用紙になりました。

そこそこ白い紙ですね。

学校や官公庁向けには
古紙入り品が使われますが。

それでも昔のわら半紙からすると
かなり白いし品質もいい。

昔に比べて紙の事情が良くなった
というのもありますが

それ以上にコスト的な問題や
OA機器の導入があります。

そのあたりを少し詳しく説明したい。

ということで。

この記事では、わら半紙がコピー用紙に
代わっていった理由について

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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わら半紙がコピー用紙に代わったのはコストとコピー機によるもの

すでにお話しましたが、
わら半紙がコピー用紙に代わったのは

コスト的な問題とコピー機などの
OA機器の導入によるものが大きいです。

まず、コスト的な問題ですが。

これは結局はロットの大きさが
問題になってきます。

製紙産業は装置産業ですから大きく分けて
費用には原料費と設備費が入ります。

原料費だけで言うと通常は
色が白い方が高いです。

しかし、使用量が多ければ生産量も
多くなって相対的に設備費は下がる。

今やコピーやプリンターが普及して
白いコピー用紙の方が圧倒的に多い。

そうなるとわら半紙とコピー用紙の
価格差は縮まってくるということです。

 

もうひとつ重要なことは
コピー用紙は輸入紙も多いこと。

インドネシアの紙は原料の木材が安く
その場でパルプから紙に加工でき、

しかもその設備は最新鋭設備で
大量に同じものを生産している。

そして、コピー用紙の規格は
基本的にどこでも同じ。

こういう条件で国産メーカーが
勝負しても勝ち目が無いんですね。

日本国内で消費される紙の量は
シュリンクする方向ですから

現時点で大規模な抄紙機を
導入することは簡単ではありません。

むしろ、生産は外注して流通を
抑えるというようなことになります。

管理人が製紙会社を辞めるとき
すでにそんな感じでした。

家電量販店や通販でコピー用紙を
購入するときの値段を見れば

今はさらにそういうことが
加速しているように思います。

そうなれば、普通は白くて安い
紙の方がいいわけですから

わら半紙は減少して
コピー用紙が増えるでしょう。

ただし、官公庁はグリーン購入法という法律で
古紙配合率70%以上とか80%以上とか

そういう縛りがありますが、
民間企業には関係ありません。

学校でも古紙配合率にこだわる学校もあれば
紙は安いほうがいいという学校もあるでしょう。

わら半紙が安いならそれを使いますが
価格が逆転しているなら必然性がない。

ここは単純に経済的かどうか
というのが理由になっていると思います。

 

次に、コピー機の導入によるものですが。

これは簡単な話で、わら半紙は
コピー適性はありません。

学校で使われるレーザープリンタや
インクジェットプリンタには使えない。

わら半紙というのはそういう
設計になっていませんから

無理して使おうとすると
機械の故障の原因になります。

わら半紙は剛度が低いので
搬送性が悪く紙詰まりするし、

表面抵抗値など管理していませんから
トナーがキレイに定着するとは限らない。

インクジェットで使ってもにじみ防止の
サイズ度やインクの定着など

考えて設計されていませんから
インクジェットインクはにじむでしょう。

逆に言うと、コピー用紙というのは
こういう機能を満たすように

紙として設計されているわけで
簡単に代替できるものではないんです。

結局、コストが安くて機能が良ければ
誰でもそちらを使うようになる。

当然のことが起こっているだけなんですね。

わら半紙に良く似たコピー用紙について

ここまではわら半紙がコピー用紙に
代わってきた理由をお話しました。

ただし、色調だけわら半紙のような
感じにしたコピー用紙はあります。

古紙入りPPC用紙とも言われますね。

低白色コピー用紙とか
低白色再生紙で検索すると出てきます。

これは見た目は茶色いですが
コピーの適性があります。

そういうふうに設計されている紙です。

では安いのかと言うとむしろ割高です。

基本的に国内向けの紙になるので
世界に向けて大量生産している

インドネシア産の輸入品に
比べると割高になります。

これは単純にロットの問題なんですね。

機能面だけからいうとこの紙を
使う理由はないと考えています。

安っぽく見えるのに実際は高価ですから。

ノスタルジックな気分になりたいか
何かの規制で使うしかないか。

管理人はそういう紙だと感じています。

古紙配合率虚偽問題について

ここからは余談です。

少し裏話的なことをお話したいと思います。

管理人が勤務していた
製紙会社で聞いた話です。

先程も記載しましたが、
官公庁向けのコピー用紙は

グリーン購入法というのがあって
古紙配合率70%以上とか

80%以上という縛りがあったので、
これに合格する必要があったんですね。

それでそれだけ古紙を配合すると
普通の上質紙より白色度も下がるんです。

だから上質紙の白色度が80%程度なら
古紙入りコピー用紙は白色度70%という感じで

古紙配合率と白色度がセットになって
基準が設定されていました。

ところが、古紙をそんなに配合すると
コピー用紙としての機能が不十分になる。

具体的に何が問題になったのかは
管理人は知らないのですが、

剛度や寸法安定性、マシンの汚れ、
古紙パルプの確保などが問題なのかなと。

実際のところ、規定通りのパルプ配合が
出来ていなかったのが実情です。

しかし、それでは官公庁向けの
コピー用紙を製造できない。

だからごまかしていたんですね。

何年か前に製紙会社で古紙パルプ
配合率が嘘だったということで

問題になったことがありましたが
こんな理由があったんです。

これがかなり社会的に叩かれたので
今は古紙配合率は正直にやってるでしょう。

 

それで、そのごまかし方なんですが。

何をしていたかと言うと、普通の
コピー用紙に古紙パルプを数%配合する。

しかしそれでは白色度が高すぎる。

だからブラック染料を添加して
わざわざ白色度を落とす。

そういうことをやってました。

せっかくの白い紙をわざわざ
黒くしていたわけです。

これって誰が見ても
何をやっているのかと思いますよね?

管理人もそう思ってました。

しかし、現実味のない規制をクリアするには
他にやりようがなかったというのも事実。

製紙会社側としては品質的にOKのものを
自分たちの責任で製造しているのだから

古紙配合率がクリアできていなくても
仕方がないじゃないか。

という感じでした。

甘えがあったんでしょう。

 

それと、古紙配合率は
普通に調べても分かりません。

古紙パルプとバージンパルプを
成分で区別することは出来ませんから。

針葉樹と広葉樹、機械パルプの違いは
染色することで区別できますが、

それがバージンなのか古紙なのかの
判別をすることは出来ません。

どちらもパルプですからね。

それ以外の判別方法として
古紙を配合している場合は

コート紙の塗料由来の蛍光染料が
検出されるということで確認できますが

これも確実に何%入っているのかという
定量的な数値を示すことは難しい。

それに蛍光染料の場合は製紙会社で
意図的に添加することも出来ます。

それでごまかせてしまうんです。

蛍光染料は本来見た目を白く見せる
そういうために添加するものなんですが

ブラックの染料で白色度を落として
蛍光染料も添加していたら

本当に何をしているのか
という感じですけどね。

結局、古紙配合率はごまかせるんです。

検出する側が何を指標にして
配合率を確認しているのかが分かれば

それを逆手にとって指標となる成分を
過剰に添加してやればいいだけのこと。

関係している技術者ならすぐわかる話です。

基本的にはこんなコストのかかる
バカげたことはしませんが

絶対に認定を取らなければならないとなれば
その分だけごまかすとかやりかねません。

だからこういう問題は内部告発以外で
発覚することはないんですね。

今のようにコンプライアンスの問題が
企業の存続に関わる時代であれば

こんなことは出来ませんが
昔はそこまで厳しく言われなかった。

メーカーもユーザーも馴れ合いで
うまいことやってくれという感じでした。

しかしそれが我慢できなくなって
告発されて社会問題になったんでしょう。

上層部も紙の古紙配合率が何%だろうが
製品として問題なければいいじゃないか

というのが本音だったんだろうというのが
管理人の感じるところです。

 

もう少し付け加えると。

監督官庁の経済産業省は
大手製紙会社の設備概要を知っています。

だからどの会社の古紙設備が
どの程度生産できるのかも知っています。

そういうデータがあるんですね。

それを見れば無理があることくらい分かる。

そもそも古紙設備がない会社まで
古紙配合品を製造していましたから。

この問題、結局環境問題で儲けよう
という業界の問題だったように思います。

管理人には分からない思惑が
色々あったんでしょうね。

管理人のまとめ

今回は、わら半紙がコピー用紙に
代わった理由についてお話しました。

結論としては、輸入コピー紙の出現で
わら半紙よりコピー用紙が安くなり、

コピー機やプリンタが増えたことが
というのが大きな理由でした。

なお、わら半紙に似たコピー用紙はあるので
割高でも良ければそれを使うことは出来ます。

管理人としては安くて品質の良い
普通のコピー用紙がいいと思いますが。

この記事がわら半紙がコピー用紙に代わった
理由を考える参考になればと思います。

たまにはわら半紙のことも
思い出して下さいね!

 

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プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

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