割り箸で紙は出来る?自由研究にピッタリ商業的には専門工場

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割り箸 紙

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、割り箸で紙は
出来るのかというお話。

先に結論を言っておくとこれは出来ます。

ただし問題があります。

商業ベースで考えると原料としては
割り箸だけでは量が少なすぎます。

規模の小さな専門的な工場で
エコな製品として作るか

他のパルプと混ぜて少しずつ
使うということになるでしょう。

実際、王子製紙は色んな紙に
少しづつ混ぜて使っています。

王子製紙HP:割り箸リサイクル活動
https://www.ojiholdings.co.jp/society/social_contributions/chopstick/chopstick_recycling.html

これはリサイクルのお話ですがそれ以外だと
夏休みの自由研究的な使い方ですかね。

管理人的にはこっちのほうが
面白いんじゃないかと思いますね。

やり方もネットに出てますから
それも確認してみましょうか。

ということで。

この記事では、割り箸は紙になるのか、
管理人の調べたことをお伝えします。

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割り箸は紙になる!自由研究のやり方は?

割り箸は紙になる。

実際王子製紙では割り箸
リサイクルやってますし。

では、個人が自由研究で
やるならどうすればいいのか?

ちょっとそのやり方を説明してみましょう。

==ここから==

  1. 割り箸を鉛筆削りで削り0.5gを100mlビーカーに入れる。
  2. ハイターと水をそれぞれ10ml入れる。
  3. 20分~30分間ホットプレートで加熱する。その際、塩素ガスが発生する ため、簡易型の環流冷却器として、ビーカーの上にアルミホイルをのせ、 さらにその上に氷をのせ分解していく。
  4. ガーゼを用いて一度絞り、水気を取った後水洗する。
  5. 乳鉢に移し乳棒で滑らかになるまですりつぶす。
  6. 金網の上にすりつぶした物を広げる。
  7. ホットプレート上で乾燥するまで加熱する。

==ここまで==

ということだそうです。

普通にやったら全工程で1時間程度。

やり方自体は簡単ですね。

ビーカーはなければガラスのコップですかね。

耐熱性は必要ですが。

まあ、ガラスのビーカーと言っても
こんなやつなら安いですけど。

 

柴田科学 ビーカー 目安目盛付き 100mL 6-214-03

 

乳鉢も無ければ適当にボウルなどの
中ですりつぶせばいいと思います。

ちなみに乳鉢はこんなやつ。

乳鉢・乳棒 6cmφ

 

化学の実験というよりはメダカや
鳥の餌をつぶす用途が多そうですが。

それから食器で代用するならハイターは
キッチンハイターがいいんでしょう。

キッチンハイター 台所用漂白剤 大容量 1500ml

 

次亜塩素酸ソーダと水酸化ナトリウムが
入っている液で木材を煮れば繊維がほぐれる。

製造工程であれば蒸解工程になります。

ビーカーの上を押さえるアルミホイル。

多分どこの家庭にでもありますよね?

三菱アルミニウム 長巻 アルミホイル シルバー 幅25cm×長さ25m 分別不要の紙刃 日本製

 

あと、ガーゼがなければキッチンタオルとか。

水分を絞るだけですからね。

エリエール 超吸収キッチンタオル 4ロール入(50カット) /7-2545-01

 

金網がなければクッキングペーパーとか。

これは水分を通しますし紙がくっつきません。

クックパー クッキングシート Lサイズ 30cm×15m

色々代用がききそうです。

こんな感じでやれば紙っぽいもの
くらいはできるんじゃないでしょうか。

注意点としてはアルカリを加熱するので
アルカリを目に入れないことですかね。

手についたくらいならいいんですが
目に入ると怖いですから。

メガネとマスクと手袋くらいはしておきたい。

塩素ガスが発生すると危険だし臭いので
換気の良いところでやるのも重要ですね。

それからやけどでしょうか。

ホットプレートを使うのでガスバーナーや
アルコールランプを使うよりマシですけど。

いずれにしても。

安全第一で実験して下さい。

割り箸は紙にできるが商業ベースは難しい

割り箸は紙にできます。

しかし商業ベースになるのは難しい。

特に割り箸だけで紙を
作るとなると無理がある。

はっきりいうと量が足りないんですね。

割り箸の量ってすごそうですが
製紙会社からすると大したことない。

それは新聞古紙の回収量と
比較して考えてみればわかる。

町内会で新聞古紙を集めたとして
割り箸があんな量になるのかなと。

正確な数量は分からなくても
感覚的に無理だろうと思いますよね?

あれだけの新聞古紙があるから
機械が稼働できるわけです。

装置産業にとって原料の
安定供給はとても重要なこと。

割り箸レベルではそれは無理。

なのでどうしてもやるなら
小規模の専門工場かなと。

その上で出来た製品を利益が出るように
販売できるかどうかがまた問題。

エコな商品だからといって高くても
購入してくれるのは一握りの人だけ。

ほとんどの人は安くていいものに流れます。

そう言う問題を踏まえた上で原料調達から
販売まで出来るなら可能性もあるでしょう。

ということで。

管理人的には無理せず燃やしたほうが
社会的メリットが大きいと思いますね~

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管理人のまとめ

今回は、割り箸で紙は
出来るのかというお話でした。

結論から言うと紙は出来ます。

でもせいぜい自由研究のレベル。

割り箸で作った紙として販売するのは
原料としての割り箸の数量が少なくて

あまり現実的ではない
ということでした。

王子製紙では一部の紙に原料として
混ぜている取り組みをしていますが

それ以上のことは現実的では
ないということなんでしょう。

ただ、子供の夏休みの自由研究には
ちょうどいいんじゃないかと思いますね。

白い紙を作るだけではなく、
色を付けてみるとか

普通の紙も小さくちぎって
一緒に混ぜて紙にするとか。

色々遊びが出来れば面白い。

ハイターやホットプレートを使うので
若干危険な面もありますが

時間もそんなに掛かるものではないし
親子でやれば楽しいと思いますね~

この記事が、割り箸で紙を作る
参考になればと思います。

割り箸も大切に使って下さいね!

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