和紙風でカラフルなものの名前は?少し透けているのは薄葉紙

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和風 カラフル

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は和紙のようでカラフルな紙のお話。

クッキーやチョコレートを薄い和紙のような
カラフルな紙で包んでいることがありますよね?

あの紙の名前は薄葉紙になります。

ただ、薄葉紙というのは範囲が広くて
用途によって色々ありますね。

お菓子を包むカラフルな薄い紙なら
カラーワックスペーパーになるでしょうし、

花束を包むカラフルな薄い紙なら
カラーフラワーラッピングペーパーですし。

同じような紙でもシールの台紙に使われる
青くて薄い紙はグラシン紙が多いですし、

デザインなどで使われる白い半透明な紙は
トレーシングペーパーということになります。

 

靴やバッグの詰め物として使われる
純白ロール紙も薄葉紙の仲間でしょうし、

辞書に使われる超軽量紙である
ライスペーパーも薄葉紙になります。

それぞれ製造方法や加工方法は
違いますが薄い紙ということですね。

 

とても薄い紙ということになると
新聞紙とかティッシュペーパーとか

トイレットペーパーもそうですが
あれは薄葉紙とは呼ばないですね。

生産量が多いからでしょうか?

 

いずれにしても。

ここで言う和紙のようなカラフルな
薄い紙の名前は薄葉紙。

お菓子を包むのに使うなら
カラーワックスペーパーですね。

購入するなら100均とか通販で
簡単に入手できると思います。

ところでこのワックスペーパーは
どうやって作るのか?

管理人は元製紙会社社員なので
そこが気になるところです。

 

ということで。

この記事では和紙のように
カラフルな紙の製造方法について

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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和紙のようにカラフルな薄葉紙の製造方法

それでカラーワックスペーパーの
製造方法なんですが。

まずワックスペーパーを作るには
紙にワックスを含浸させる必要があります。

このワックスはロウソクですね。

あの誕生日のケーキにさしたり
仏壇にお光を上げるやつです。

あのロウソクを熱で溶かして
紙に含浸するわけです。

同じことを自分でやるんなら
ロウソクを細かく刻んで

ドライヤーなどで加熱して溶かして
染み込ませたい紙に染み込ませる。

そんな感じで手作りの
ワックスペーパーが作れます。

それで、紙にワックスを含浸させると
水や油をハジクようになるんですね。

だからベトベトするお菓子を包むには
ワックスペーパーを使うわけです。

 

ところで。

このワックスペーパー、
含浸させる前の紙は何でもいいんですが

半透明でカラフルな紙となると
カラーグラシン紙を使うことになります。

グラシン紙は、原料は上質系の
晒クラフトパルプなんですが

パルプ繊維をできるだけ細く短くして
その紙にスーパーカレンダーという

装置のロールの間を通して
思い切り圧縮して作るという感じですね。

ロールでとても強い圧力を加えますから
紙が潰れて半透明になるというわけです。

グラシン紙の何がいいかと言うと
薄い紙ではあるんですが隙間が少ない。

ものすごく圧縮されていますから
紙の目が詰まっているんですね。

 

いくらワックスを含浸して水や油を
はじきやすいといっても、

紙がスカスカだったらその隙間を通って
水や油がにじみ出てしまいます。

その点、グラシン紙は目が詰まっている。

ワックスを含浸する効果が
高くなるということです。

このグラシン紙に染料でさまざまな
色を付ければカラフルになります。

こんな感じでカラーワックスペーパーが
作られるというわけです。

ワックスペーパーとクッキングペーパーの違い

ここからは余談です。

先程、ワックスペーパーにはグラシン紙を
使うことが多いとお話しましたが、

グラシン紙は他にも色々使われていて、
たとえばクッキングペーパーもそうですね。

クッキングペーパーとワックスペーパーは
よく似ていますが大きく違う点があります。

元々どちらも原紙はグラシン紙。

しかし耐熱温度が違います。

ワックスペーパーはロウソクを
含浸させていますから耐熱温度は低い。

ロウソクは下手をすると
ドライヤーの熱でも溶けますからね。

 

一方、クッキングペーパーは
表面にシリコーンを塗工しています。

シリコーンは水や油をはじくし、熱に強い。

実は紙はそもそも耐熱性がある素材で
400℃程度までは発火しません。

だから紙にシリコーン塗工した
クッキングペーパーは熱に強い。

オーブンでお菓子を焼くときに使っても
天ぷら油の中に入れても大丈夫。

この部分が大きく違うところです。

ただ、クッキングシートは値段が高い。

加熱しないならワックスペーパーで
十分ということになるようです。

管理人のまとめ

今回は、和紙のようなカラフルな
薄い紙のお話でした。

名前は薄葉紙。

ただ、薄葉紙というのは総称なので
細かく言うとお菓子を包むなら

カラーワックスペーパーになりますし、
花束を包むならラッピングペーパーです。

ワックスペーパーなら色グラシン紙に
ワックスを含浸させて作るんですね。

ワックスを含浸させるので
水や油を通さない。

ベタベタするお菓子を包んでも
大丈夫というわけです。

それにお菓子を包むなら
カラフルな方が楽しいですから。

この記事が和紙のようなカラフルな
紙の参考になればと思います。

お菓子作り楽しんで下さいね!

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