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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、CDジャケットを光沢紙で作るとき
自主制作なら何の品種を使うかについて。
CDやDVDの自主制作というのも
最近ではずいぶんお手軽になりました。
極端な話、子供の運動会のムービーを
DVDにするならスマホで撮影して
パソコンソフトで編集して
DVDに落とせば出来ますからね。
楽曲を演奏してCDにするとかでも
なにもこだわらなければ出来ますよね。
普通はやりませんけど。
とはいえ音源さえあれば
パソコン操作で簡単にCDは作れる。
それでCDを自主制作するときに
CDのプラスチックケースは
市販されてますからそれでいいとして
ジャケットの紙をどうしようかなと。
管理人は元製紙会社社員ですから
ここでどんな紙を選ぶのかが気になる。
ジャケットはCDの顔ですから
内容に合わせた紙にして欲しい。
そこに写真を入れるなら光沢紙がいい。
ただこれも制作枚数の問題がある。
枚数が少ないと一般の印刷屋は
相手にしてくれません。
昔ならこれで終わりだったんですが
今は自分でなんとかできます。
ということで。
この記事では、CDジャケットを光沢紙で
作るならどんな種類の紙がいいのか
管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。
CDジャケットに使う光沢紙は枚数で選ぶ
ではCDジャケットに使う
光沢紙の種類は何があるのか?
大きく分けて2種類。
ひとつは光沢インクジェット用紙
もうひとつはA2コート紙です。
枚数が少ないときは
光沢インクジェット用紙が便利でしょう。
これはインクジェット用紙ですから
自宅のインクジェットプリンタが使えます。
しかもCDジャケット用なら
それなりのキットが市販されています。
家電量販店とか通販で
簡単に手に入ります。
少枚数ならCD/DVDジャケット用紙を
使うのが簡単で便利だと思います。
どの程度が目安かは人によりますが
管理人は100枚くらいかなと思います。
市販のCDキットを10冊購入しても
紙代は数千円なのですが
個人的に作成するとなると
作業が面倒になりそう。
もちろん枚数が多くても
出来なくはないですが。
しかしながら、枚数が多いなら
オンデマンド印刷もありでしょう。
ネットで検索すれば見積もりも
簡単にとれますから。
このときに使う紙は印刷屋さんと相談ですが
市販のA2コート紙になると思います。
それで予備知識。
市販のCDやDVDに使われるのは
A2コート紙135kgが多いようです。
ここで出て来るA2コート紙というのは
コート紙のグレードのこと。
コート紙のグレードは高級な順で
A0、A1、A2、A3となっていますが
この順番のことで、上から数えると
3番目に良いグレードということです。
また135kgというのは四六判の
連量で135kgということです。
連量というのは一定の寸法の
紙1000が何kgかという重さのこと。
紙取引のときによく使われます。
ちなみに紙の重さを表すのは
米坪(1㎡あたりの紙の重さ、単位:g/㎡)
もあり、正確な品質比較のときは
こちらを使います。
四六判で連量135kgであれば
米坪は157g/㎡となります。
コート紙としてはかなり厚い方です。
なおコート紙は通常は
オフセット印刷で使われる紙。
入手するなら通販で購入はできますが
インクジェット印刷は出来ません。
カラーレーザープリンタで
印刷できるタイプはありますが。
個人が白紙を入手して使うのは
ちょっとハードルが高いと思いますね。
こんな感じでしょうか。
いずれにしてもオンデマンド印刷をするなら
紙については印刷屋さんと要相談です。
コート紙がインクジェット印刷出来ない理由
ここからは元製紙会社社員としての
本音をお話させて下さい。
先程コート紙はインクジェット印刷できない
とお話させていただきました。
実際にやってみれば分かりますが
全く印刷にならないんですね。
一般のコート紙でインクジェット印刷すると
紙がインクを吸収しないのでにじむんです。
ひどいときはインクが流れます。
コート紙と光沢インクジェット用紙は
見た目は似ています。
しかし性能は全く違うんですね。
だいたいわざわざインクジェット用紙を
作る意味を考えてほしいものです。
元製紙会社社員としては。
インクジェットインクを吸収する塗工層は
コート紙の塗工層とは全く違うんです。
大量の水を吸収してインクがにじまない
という工夫が必要なわけで、
塗料の顔料もバインダーも助剤も
何もかも違うんですね。
両者では塗料としての常識が
違うとでも言えばいいでしょうか。
管理人は両方とも関係したことが
ありますのでなおさらそう思います。
これ読んだ人はチラシの裏に
インクジェット印刷しようとか
それは無理なことなんだと
分かって欲しいと思います。
管理人のまとめ
今回はCDジャケットを光沢紙で作るなら
どんな紙を使えばいいかというお話でした。
結論から言うと枚数が少ないなら
光沢インクジェット用紙、
枚数が多いならオンデマンド印刷が出来る
印刷屋さんに頼むということでした。
なお印刷屋さんに頼むとA2コート紙の
135kgが使われることが多いと思います。
もちろん紙については印刷屋さんと
よく相談して決めなければいけませんが。
いずれにしても自主制作するCD枚数が問題。
自分で対応できる程度の枚数なら
光沢インクジェット用紙を買ってきて
自分で印刷するほうが安くて
納得行くものが出来ると思います。
この記事がCDジャケットの
紙選びの参考になればと思います。
いいCDを作って下さいね!
(参考)
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