この記事は約 7 分で読めます。
管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、OHPフィルムとラミネート
フィルムの違い？用途と加工方法
というお話。
フィルムと一口に言っても、種類によって
性質や用途が大きく異なります。
中でも「OHPフィルム」と
「ラミネートフィルム」は、
学校やオフィスなどでよく使用される
代表的なフィルムです。
しかし、見た目は透明で似ているように
感じても、実際にはその特性や使い道は
まったく異なります。
ということで。
この記事では、OHPフィルムとラミネート
フィルムの違い？用途と加工方法
について
管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。
OHPフィルムとは？特徴と用途を解説
OHPフィルムとは、主にオーバーヘッド
プロジェクター（OverHead Projector）で
使用するために作られた透明なフィルムです。
OHP機器は、透明フィルムに印刷された
文字や画像をスクリーンに投影する装置で、
プレゼンテーションや授業で
活用されてきました。
OHPフィルムの主な特徴は以下の通りです。
- 高い透明性：光を通す必要があるため、非常にクリアな素材が使われています。
- 耐熱性と耐湿性：プロジェクターの熱に耐えるように設計されています。
- 印刷可能：インクジェットプリンターやレーザープリンターに対応したタイプも存在します。
OHPフィルムの用途としては、
プレゼン資料や教育用資料、
さらには製版用途やパターン設計などの
工業的な用途にも使用されることがあります。
特にCAD出力用のフィルムなどは精密な
描画が求められる分野で使用されています。
ラミネートフィルムとは？種類と使い方
ラミネートフィルムとは、紙や写真などの
素材を保護するために使われるフィルムで、
主にラミネーター（パウチ機）を
使って熱圧着します。
表面を透明なプラスチックで
コーティングすることで、
耐水性・耐久性を高め、
長期保存が可能になります。
ラミネートフィルムの種類には
以下のようなものがあります。
- グロスタイプ（光沢）：鮮やかな仕上がりになるため、写真やポスターに適しています。
- マットタイプ（つや消し）：反射が少なく読みやすいため、掲示物やメニュー表に最適です。
- ホットラミネート：熱を加えてフィルムを素材に接着させるタイプ。一般的に広く使用されています。
- コールドラミネート：熱を使わず、圧力だけで貼り付けるタイプ。熱に弱い素材や大型出力物に向いています。
ラミネート加工の手順は、素材を
ラミネートフィルムの中に挟み、
ラミネーターに通すだけという
シンプルなものですが、均一な
圧力と温度が必要です。
これにより、気泡のない美しい
仕上がりが得られます。
OHPフィルムとラミネートフィルムの主な違い
OHPフィルムとラミネートフィルムは、
素材の目的と加工方法が大きく異なります。
以下にその主な違いを表形式でまとめます。
| 項目 | OHPフィルム | ラミネートフィルム |
|---|---|---|
| 主な用途 | 投影用、製版用 | 印刷物の保護、耐久性アップ |
| 加工方法 | 印刷や手書き | ラミネーターによる圧着 |
| 素材の構造 | 単層または特殊コート | 複数層構造での熱圧着 |
| 透明度 | 非常に高い（投影用） | やや低い（種類による） |
| 耐水性 | 一部あり（種類により異なる） | 高い（防水性に優れる） |
このように、OHPフィルムは
「情報を表示・投影する」ための道具
であるのに対し、
ラミネートフィルムは
「情報を保護・保存する」ための道具
といえるでしょう。
加工時の注意点とおすすめの活用シーン
それぞれのフィルムには特有の
加工上の注意点があります。
OHPフィルムを使用する際は、
プリンター対応かどうかを
確認することが重要です。
インクジェット用・レーザー用で表面の
コーティングが異なり、間違った機種で
印刷するとにじみや定着不良が
起きてしまいます。
ラミネートフィルムは、サイズに合わせて
フィルムを選び、ラミネーターの温度設定にも
注意が必要です。
高温すぎるとフィルムが歪み、低温すぎると
接着が不十分になることがあります。
また、ラミネートする素材が厚すぎると、
フィルムがうまく密着しないこともあります。
活用シーンとしては、OHPフィルムは
教育現場や会議での資料投影、
製版工程などで。ラミネートフィルムは、
メニュー表、掲示物、会員証、写真、
書類の保護など、多くの用途で
日常的に活躍しています。
管理人のまとめ
今回は、OHPフィルムとラミネート
フィルムの違い？用途と加工方法
というお話でした。
OHPフィルムとラミネートフィルムは、
外見こそ似ているものの、その役割や
加工方法には大きな違いがあります。
OHPフィルムは主に情報の「表示」に使われ
ラミネートフィルムは情報の「保護」に
使われます。
適切なフィルムを選ぶことで、
用途に最適な効果を得ることができ、
印刷物や資料の見栄えや寿命を
大きく向上させられます。
用途や素材、加工環境に応じて、
正しいフィルムを使いこなすことが
重要です。
この記事がOHPフィルムとラミネートの
違いの参考になればと思います。
OHPフィルムやラミネート、
うまく使って下さいね！
（参考）
こんな記事も読まれています。
透明トレカを家のプリンターで作りたい！OHPシートが便利
⇒https://kamiconsal.jp/toumeitorekaieprinter/
透明ラミカの作り方とは？なつかしいOHPシートが大活躍！
⇒https://kamiconsal.jp/toumeilamicatukurikata/
クリアファイルでラミネートする方法！手貼りフィルムを使う
⇒https://kamiconsal.jp/clearfilelaminate/
