感熱紙が真っ黒になった!文字を復活することは出来るのか?

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感熱紙 真っ黒

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、感熱紙が真っ黒になったが文字を
復活することは出来るのかというお話。

管理人のイメージでは
感熱紙と言えばレシート。

昔は、FAXも感熱紙でしたけど
今やFAX自体が減りましたからね~

そのもっと前はプリンタ用紙が
感熱紙だったこともありました。

まだ、レーザープリンタも
インクジェットプリンタもなかた頃。

インクリボンを使わずに印字できる
感熱紙は便利でしたね。

ただ、その分用紙代が高くて
あんまり使わなかったですけど。

そう言えば、大学によってはいまだにレポート
提出は上質紙という先生がいるらしい。

今の学生が聞いても何のことか
わからないと思いますが

昔はプリンタ用紙が感熱紙だった
頃の名残なんでしょう。

そんな事を言うにも理由があります。

昔、感熱紙で提出されたレポートは
時間が経過すると文字が消えたんです。

これは感熱紙の特性で経時変化で
文字が消えてしまうんですよね~

今なら技術的に進化しているので
10年持ちますとかいいますけど、

当時だと半年もすれば文字が
消えていたんじゃないでしょうか。

今のように手軽にスキャンやコピーは
出来ませんから長期保管ができない。

だからレポート提出は上質紙、
感熱紙は禁止だったんでしょうね。

この場合の上質紙は本来はレポート用紙に
手書きしてこいということなんでしょうけど。

今はコピー用紙に印刷すれば十分でしょう。

今どき感熱紙でレポートを
提出する人いませんけど。

人間の時代感覚ってどこかで止まるもの。

大学の先生からすると自分が学生だった
頃から感覚が変わらないんでしょう。

管理人もそういうのがよく分かります。

今の若い人とは話が合いませんから。

それはともかく。

感熱紙は短期的に表示するには
とても便利な紙なんですが

長期保存すると印字が消えるし
高温にさらされると真っ黒になります。

こういうときに文字は復活できるのか?

ということで。

この記事では感熱紙が真っ黒になったが
文字を復活することは出来るのかについて

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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感熱紙が真っ黒になったら文字の復活はできない

結論から言うと、感熱紙が真っ黒に
なったら文字の復活は出来ません。

当然だと思いますけど
一応理由をお話します。

まず、感熱紙は熱で発色します。

その仕組としてはロイコ染料と顕色剤が
反応して発色する仕組みになっています。

ロイコ染料も顕色剤も
通常は無色とか白色です。

しかし、これらが一定温度を
超えると溶けるんですね。

両方の薬品が同じ温度で溶ければ
反応してその部分だけ発色する。

こういう仕組みで文字が印刷できる。

文字を印刷するというのはこういう
反応を起こしているということ。

それもピンポイントで反応するから
文字として見えるということです。

これに全体的に熱がかかれば
紙全面が反応して真っ黒になる。

そうなれば、どこに元々文字があって
どこに文字がなかったかなんて不明。

だから文字の復活も出来ない。

という感じですね。

ちょっとくどいですけど。

発色している仕組みを考えれば
真っ黒になったものの復活は無理。

これは分かりますよね~

感熱紙が真っ黒になるケース

それで、感熱紙が真っ黒になる
ケースなんですがどんな場合?

もちろん、ライターであぶるとか
それは真っ黒になりますよね。

レシートが発色するとしたら
夏の車のダッシュボードの中。

財布に入れたレシートが
黒くなる可能性はあります。

夏の車のダッシュボードは
70℃くらいになるそうですから。

感熱紙の品種によっては
黒くなるかも知れませんね。

コスト削減で安い感熱紙を使っている
お店のレシートとかは危険かも。

滅多とならないでしょうけど。

それからパウチもダメです。

熱ラミネートは120℃くらい
熱がかかりますから。

それ以外で思いつくのは感熱紙を
レーザープリンタに通したとき。

これは真っ黒になります。

プリンタ用紙だから使えるだろうとか
勝手にそんなことを思う人いるんですが。

それは大きな間違いです。

特にプリンタ用紙はそのプリンタに
特化していますから転用は出来ない。

兼用紙として製造されている
コピー用紙は別として

普通は感熱紙はサーマルプリンタ。

レーザープリンタやインクジェットは
普通紙かそれぞれ専用のコート紙。

他の紙を使ってもうまくいかない。

なぜと言われても、そういう風に
設計しているからなんですけどね。

それで、感熱紙をレーザープリンタとか
トナー式のコピー機で使ったらどうなるか?

実はレーザープリンタやコピー機では粉体の
トナーを溶融するための加熱装置があります。

この加熱温度が約200℃。

感熱紙の発色温度がだいたい50℃くらいから。

発色温度50℃の感熱紙を200℃の
ドラムに接触させれば発色します。

全面発色します。

真っ黒になるということです。

だから古い感熱紙を見つけて
もったいないからコピー用紙にとか

使いたくなるかも知れませんが
それやると真っ黒になります。

下手するとコピー機が壊れます。

感熱紙はサーマルプリンタで使うこと。

使い道がないなら思い切って捨てるか
裏側をメモにでもするかですね。

感熱塗料を塗工している表側は
ボールペンでも書きにくいし。

それと、感熱紙、リサイクルにも向きません。

熱で発色しますから。

これは燃えるゴミにしてほしいですね。

感熱紙の印刷が消えていた場合は復活するのか

ここまで感熱紙が真っ黒になった場合、
文字は復活しないとお話しました。

では経時変化で退色して真っ白に
なった場合はどうでしょうか?

これも基本的には復活しません。

染料の反応が戻ったり染料が壊れて
白くなってしまったら元々なにが

印字されていたかを
知るのはかなり難しいです。

一つの方法としてはかすかにでも
痕跡があるならスキャンしてみる。

そして画像処理ソフトで目一杯
コントラストをつけてみる。

そうすれば微妙な色の違いで
文字が読めるかも知れません。

それ以外だとブラックライトですかね。

使用している薬品によっては
読めるかも知れないそうです。

こっちはそもそも普通の人はブラックライトを
持ってないので出来ないでしょうけど。

ちなみに。

ブラックライトというのはこういうやつ。

 

Vansky 51LED 紫外線ブラックライト UVライト 赤外線ライト レジン用硬化ライト 【一年保証】 ペットのオシッコ汚れ対策に(ブラック)

 

 

紫外線を出すライトのことです。

コート紙は塗料に蛍光染料が
入っているのでこれで光ります。

その他だとペットの尿も光るそうです。

それから、ネイルの硬化にも
使えるみたいですね。

ネイルは紫外線硬化性樹脂なので。

文字の消えた感熱紙でももしかすると
文字が浮かび上がるかも知れません。

うまく行けばですけど。

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管理人のまとめ

今回は、感熱紙が真っ黒になったが文字を
復活することは出来るのかというお話でした。

結論から言うと無理です。

感熱紙はピンポイントの化学反応で
発色して文字を印刷している。

全面に熱がかかって発色すれば
文字との区別はつかなくなる。

塗りつぶしているのと同じですからね。

普通はそんな高温のところに
保管することはないと思います。

それでも夏の車のダッシュボードは
70℃くらいになるそうですから要注意。

レシートとかチケットとか感熱紙の
ものを財布に入れて放置とか危険。

感熱紙の品種によっては真っ黒に
なるかも知れませんので。

逆に経時変化で真っ白になった
場合も文字の復活は難しいです。

薄く痕跡があるならスキャンして画像処理の
ソフトでコントラストをつければ見えるかも。

ブラックライトで照らしてみるのもあり。

どちらもダメ元ですがどうしても
というときは試してみると良いでしょう。

この記事が、感熱紙が真っ黒になった
ときの参考になればと思います。

感熱紙の取り扱い、注意して下さいね!

(参考)
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