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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回はフレキソ印刷とオフセット印刷の
違いは印刷方式が凸版か平版かというお話。
管理人、フレキソって実は馴染みがない。
板紙や紙器では一般的だそうですが。
管理人は印刷出版用紙の担当が長く、
そちらの多くはオフセット印刷。
特にコート紙はオフセットが多い。
あとは凸版、グラビアという感じ。
スクリーン印刷もありますが
これはほとんどなかったです。
なので「フレキソ」には
馴染みがないということ。
それで。
そのフレキソ印刷なんですが
そもそもどういう印刷か。
そこから確認してオフセットとの
違いをチェックしてみようかなと。
ということで。
この記事では、フレキソ印刷と
オフセット印刷の違いについて
管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。
フレキソ印刷とオフセット印刷の違い!メリットとデメリット
まずはフレキソ印刷とはというところから。
ウィキペデイアによると
==ここから==
フレキソ印刷(フレキソいんさつ、Flexography)とは、凸版印刷方式の一種。版の素材にゴムや合成樹脂を使用し、液状インキ(水性インキやUVインキ)を用いる印刷方式。ダンボールやフィルム、布などの表面印刷に利用される。最近は、レーザー彫刻と印刷技術の向上により高精度の印刷が可能になり、新たな需要拡大が見られる。
フレキソ印刷には水性インキが最適と言われている。環境問題にとりくんでいるヨーロッパでは、このことから環境にやさしい印刷方式としてフレキソ印刷ののびがめざましい。日本で印刷における環境問題は、まだまだの感があり、フレキソ印刷は一つの解となりうる。
【特長】
長所 – 1色1色にベタっと印刷でき、つやがある。
短所 – 見当が合わないのでアミの掛け合わせは難しい。
==ここまで==
ということだそうです。
印刷方式は凸版印刷なんですね。
オフセット印刷なら平版なんですが。
管理人、凸版印刷なら知ってます。
フレキソ印刷は凸版印刷の一種。
版が柔らかいこととインキが水性インキ
というのが特徴的なわけですね~
デメリットとして見当があわない
というのがあるみたいですが
今はこの部分は改善されて
そうでもないみたいです。
写真のような複雑な印刷物でも
それなりの仕上がりになるようです。
ただ、版が柔らかいので印圧は低く
網点の大きさは安定しにくいかも。
かつてベタが多い単純な図柄に
使われていた理由なんでしょう。
それからオフセット印刷と比較して
フレキソ印刷のデメリットですが。
ロットの問題があるそうです。
ロットじゃ分かりにくいですね、
生産数量が多いかどうかになります。
そもそも印刷って同じものを
沢山印刷するように出来てます。
手書きだと何日もかかっていたものが
あっという間に出来るわけですから。
1種類の版で何千枚、何万枚と
印刷するのが本来の姿のはず。
しかしそれがどんどんと多品種
小ロット生産に変わっています。
それで。
このフレキソ印刷は凸版印刷なのですが
版を作るのに手間がかかるんですね。
版の作成に手間がかかるのは
オフセットもグラビアもですが
コストの麺でオフセット
印刷より高く付くようです。
多品種に対応すると版の種類も多くなる。
その版の作成に手間とコストが
かかるとしんどいということ。
そのあたりが問題なんでしょうね。
まあ、本当に枚数が数十枚とか
少なければDTP印刷でしょうけど。
フレキソ印刷のメリット
フレキソ印刷のデメリットを先に
お話しましたがメリットもあります。
多色刷りの複雑な印刷は苦手でも
単純なベタ印刷なら問題ない。
それから凸版印刷なので紙面が
少々粗くても印刷できる。
オフセット印刷の場合はブランケットから
紙へインクを転写するので粗面でも
ある程度印刷できますがグラビア印刷だと
紙面が平滑でなければ網点が飛びます。
凸版印刷はインクを紙面に押し付ける
形になるので網点は飛びにくいですね。
逆に印圧を掛けすぎると網点が
太って印刷面が精細さに欠けます。
凸版印刷特有のマージナル
ゾーンが強くなるわけです。
その調整は印刷屋さんの腕なんでしょう。
フレキソ印刷は水性インキなので環境に優しい
日本では特定の分野にしか使われない
フレキソ印刷ですが欧州では多いらしい。
その要因はインキが水性だから
環境にいいということだとか。
確かにオフセット印刷やグラビア印刷では
有機溶剤を使いますから臭いんですよね。
身体にも環境にも良くないでしょう。
その点、フレキソ印刷のインキの多くは水性。
有機溶剤を使わないのでその分
環境に優しいということ。
印刷品質も改善されているので
これから増えてくるのでしょう。
ただし。
既存の印刷機はまだまだ使えますから
簡単には置き換わらないでしょうけど。
管理人のまとめ
今回は、フレキソ印刷とオフセット
印刷の違いについてのお話でした。
フレキソ印刷は凸版印刷の一種。
柔らかい版を使って主に
水性インキで印刷します。
今現在は印刷品質がオフセットに
劣るのですが使用するインキが
水性ということもあり環境対応の
印刷としてこれから伸びるのでしょう。
チラシや出版物が減少していますが
通販用段ボールや紙容器は増えている。
そういう意味でもフレキソ印刷が
これから注目されるのかも知れません。
この記事が、フレキソ印刷の
参考になればと思います。
紙が減少している中、印刷が
どうなるのか気になりますね!
(参考)
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