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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回のお話ははがしたシールを
保存する方法について。
一回使ったシールをはがして
保存しておいてまた使いたい。
そういう女性もいると思います。
スケジュール帳から貼り替えるとか。
それでシールはがしなどを使って
シールを剥がしたのはいいが
どうやって保管すればキレイに
保存できるのか分からないとか。
そういうこともあるんでしょうね。
特に透明シールなんかだと
はがしてそのまま置いていたら
カールしたりクルクルに
丸まったりしますからね。
さてどうすればいいものか?
ということで。
この記事では、はがしたシールを
キレイに保管する方法について
管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。
はがしたシールを保管するには剥離紙を使う
はがしたシールの保管方法なんですが。
不用意に取り扱うとくっつきますので
剥離紙に貼り付けるのがいいでしょう。
剥離紙はもともとシールが
貼ってあった台紙のこと。
これならシールを貼っても剥がせます。
とはいえシールが貼ってあった紙は
だいたい捨ててますよね?
そんな場合は宅配便伝票の
捨てる側の紙を利用すればいいです。
コンビニに行けばもらえるし
通販で買い物したら伝票はついてるし
自分が宅配便で送付するなら
ヤマトでも佐川でもくれるし。
手軽に入手できて便利。
無駄にもらって嫌がられるのはNGですが。
こういう剥離紙にシールを貼ったら
何か本に挟んでおくのがいいです。
できれば辞書のような厚い本。
特にシールのカールを防ぐなら圧力が
かかるようにするのがいいですからね。
こういう感じで保管しておけば
カールしたり丸まったりしないし
また使いたいときにすぐ使えて
便利だと思います。
シールの剥離紙の製造について
ここまではシールの上紙を保管するには
剥離紙を用意してその上にシールを貼り
本などに挟んで置けばカールが
防げるというお話をさせてもらいました。
ところで剥離紙とはなんなのか?
これについて元製紙会社社員として
本音をお話させて下さい。
管理人はシールの製造に
関わったことがあります。
シールの場合は上紙に目が行きますが
剥離紙の方が技術的には面倒です。
剥離紙はシール台紙とかセパレーターとも
呼ばれますがようするに捨てる紙です。
剥離紙は捨てる紙なのに
結構手間がかかってるんです。
一般的なものでいうと
紙にポリエチレンラミネート加工して
その上に剥離剤としてシリコーン塗工する
というような加工をします。
シリコーン塗工だけの場合もあります。
いずれにしてもラミネートとか
シリコーン塗工をすればロスは増えます。
シールの構成は上紙、粘着剤、剥離紙。
実はこの中でコストがかかるのが
剥離紙なんですね。
捨てる紙なのに。
それで上紙が透明シールだと
剥離紙の品質管理は更に厄介。
どういうことかというと剥離紙の表面に
夾雑物(黒点など)があったらNGなんです。
上紙が透明だから剥離紙の
黒点が見えてしまうということ。
剥離紙に黒点があったって上紙の
品質には関係ないと思いますが
現実に製品にするとなると
そうはいかないんですね。
ユーザーとしてはこの黒点が
透明フィルムに起因していて
使ってみたら製品が不良品になった
となるとクレームになりますから。
それをいちいち判別するとなると
とんでもなく手間がかかる。
それならなにも黒点のあるシールを
使わなくても他社品を使えばいい
ということになって剥離紙の黒点のせいで
製品が売れなくなってしまうわけです。
これは極端な例ですし、
使用用途によっては使えるんですが
安心して使えないという評価になると
販売単価にも影響するんですよね。
そうなると結局収益が悪化する。
夾雑物管理コストと販売単価ダウン
という両方の要因で。
捨てる紙に黒点があっても
シールとして使用するには
何の問題もないのに
それでもダメなんですよね。
そういう経験があるので剥離紙は
割に合わない紙だなと思ってました。
はがしたシールの薄いものはカールしやすい
先程は剥離紙について
お話しましたが、次は上紙について。
実は、はがしたシールで
薄いフィルムはカールしやすいです。
はがしたシールの場合、
その構成はフィルム+粘着剤の2層。
このフィルムと粘着剤の伸縮率が
同じならカールはしない。
しかし通常、両者が同じ伸縮率
ということはありません。
何かに貼り付いている間は
ピンと貼られて平らな状態でも
剥がされて支えがなくなったら緩んで
フィルムも糊も縮むわけです。
このときに伸縮率が問題になります。
フィルムも糊も同じように緩んで
縮めばカールはしませんが
だいたいはフィルムが糊よりも
より縮んでカールすることになります。
糊は流動性がありますから
貼り付いている間に変形する。
しかしフィルムは固体ですから
緩めば元に戻ろうとして縮む。
しかもフィルムが薄いほどちょっとした
伸び縮みが大きく影響します。
だからカールしやすいということです。
管理人のまとめ
今回は、はがしたシールを
保存する方法についてのお話でした。
はがしたシールをキレイに保存するなら
剥離紙に貼り付けて本に挟んでおく。
これが一番簡単でしょう。
剥離紙は元のシール台紙がいいですが
なければ宅配便伝票の剥離紙でもいい。
もちろん他のシールの剥離紙でもいい。
ちなみに、剥離紙だけでも通販で購入は
できますがちょっともったいない気もします。
そもそも捨てる紙ですからね。
この記事がはがしたシールの
保存方法の参考になればと思います。
シールコレクション楽しんで下さいね!