剥離紙と離型紙の違い?用途の違いによるもので基本的に同じ

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剥離紙 離型紙 違い

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、剥離紙と離型紙の違い?
用途の違いによるもので基本的に同じ
というお話。

剥離紙はこんなやつですが。

剥離紙専門店 中厚剥離紙 黄色A4(10枚)片面剥離(軽剥離)タイプ 厚み約0.145mm シールラベルの収集に セパレーター 日本製 ラベルン

離型紙と何が違うのか?

どちらも粘着テープやシール、ラベルなどの
裏側についている紙のことを指すんですよね。

しかし、名称が異なるため「何が違うの?」
と疑問に思う方もいるかもしれません。

実は、この2つの紙は基本的に同じもので、
用途の違いによって呼び名が変わるだけ。

ということで。

この記事では剥離紙と離型紙の違い?
用途の違いによるもので基本的に同じ
について

管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。

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剥離紙と離型紙とは?

まずは、それぞれの定義を確認しましょう。

剥離紙とは

剥離紙とは、粘着剤や接着剤がついた
製品に使用される紙のことで、

必要なときに簡単に剥がせるように
加工されています。例えば、

  • シールやラベルの裏紙
  • 粘着テープの裏紙
  • 医療用の粘着パッドの裏紙
  • 産業用ラベルの裏紙
  • 化粧品や医薬品パッケージの裏紙

剥離紙は粘着面を保護しながらも、
使用時にスムーズに剥がせる紙。

また、シリコンコーティングが
施されているものが多く、

粘着性を持つ製品と一緒に使用することで、
長期間の保存にも適しています。

さらに、剥離紙には耐水性や耐熱性を
備えたものもあり特殊な環境でも使用可能。

離型紙とは

一方、離型紙は成型や加工の際に
使用される紙で粘着性のある材料が

くっつかないようにする
役割を果たします。例えば、

  • 樹脂成型時の型からの取り外し補助
  • ゴムやプラスチックの加工時の離型シート
  • 食品のクッキングシート
  • 建築・建設用のコンクリート離型シート
  • 自動車部品製造時の離型シート

離型紙は粘着剤だけでなく樹脂やゴムなどの
成形物を剥がしやすくするために使われます。

特に工業用途では、シリコンやフッ素などの
コーティングが施され、耐薬品性や耐熱性を
向上させる工夫がされています。

食品用途では、安全性を確保するために
食品衛生法に適合した特殊な離型紙が
使用されます。

剥離紙と離型紙の共通点と違い

剥離紙と離型紙の共通点

  • シリコン加工が施されている:どちらも粘着性のある物質がくっつかないように、シリコン加工などの表面処理が施されています。
  • 役割が似ている:どちらも「貼り付き防止」「剥がしやすさ」を目的として使用されます。
  • 材質が共通:一般的に、紙・フィルム・プラスチックなどが素材として使われます。

剥離紙と離型紙の違い

項目 剥離紙 離型紙
用途 シール・粘着テープ・医療用パッドの裏紙 樹脂・ゴム・食品加工時の離型補助
主な機能 粘着剤がついた製品を保護し、剥がしやすくする 成形物が型にくっつかないようにする
使用場所 文房具・医療・包装業界 工業・食品加工・製造業

基本的に、どちらも「剥がすことを前提とした紙」ですが、粘着製品の保護がメインのものを「剥離紙」、成型加工の補助を目的としたものを「離型紙」と呼ぶことが多いのです。

剥離紙・離型紙の素材と選び方

剥離紙や離型紙にはさまざまな種類があり、
用途に応じて適切なものを選ぶことが重要。

素材の種類

  • 紙タイプ:コストが低く、一般的なシールやラベルの裏紙として使われる。
  • フィルムタイプ:耐久性が高く、繰り返し使用が可能。工業用途で使われることが多い。
  • プラスチックタイプ:耐湿性や耐薬品性が求められる場合に使用。
  • 複合素材タイプ:紙とフィルムを組み合わせたもので、強度と剥がしやすさを兼ね備えている。

選び方のポイント

  1. 用途を明確にする:シールやテープの裏紙なら剥離紙、成型加工なら離型紙を選びましょう。
  2. 素材を考慮する:紙・フィルム・プラスチックのどれが適しているかを確認。
  3. 加工の有無を確認:シリコン加工の有無によって、剥がしやすさが変わります。
  4. 環境に配慮する:リサイクル可能な素材や、環境負荷の少ないものを選ぶことも重要です。
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管理人のまとめ

今回は剥離紙と離型紙の違い?
用途の違いによるもので基本的に同じ
というお話でした。

剥離紙と離型紙は、用途の違いによって
呼び名が変わるだけで、基本的には同じ。

  • 剥離紙は、シールや粘着製品の裏紙として使用される。
  • 離型紙は、樹脂やゴムの成型時に離型補助として使われる。
  • どちらもシリコン加工などが施されており、粘着性のある物質を剥がしやすくする役割を持つ。
  • 剥離紙と離型紙にはさまざまな素材や加工方法があり、用途によって選択することが重要。

それぞれの特性を理解し用途に応じた
適切な素材を選ぶことが大切です。

近年では、環境負荷を軽減するために、
リサイクル可能な剥離紙や離型紙の

開発も進んでおり、持続可能な
製品の選択が求められています。

この記事が剥離紙と離型紙の
違い参考になればと思います。

剥離紙、上手く使ってくださいね!

(参考)
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紙の違い
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
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