印刷時ブロッキングの原因は?インクの乾燥が不十分だから!

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印刷 ブロッキング

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は印刷時ブロッキングの原因は?
インクの乾燥が不十分だから!というお話。

管理人は元製紙会社社員。

印刷用紙の担当をしたこともあります。

その中で。

ブロッキングというのもありましたね~

クレームとしては少なかったですけど。

パターンはいくつかあって紙自体が
くっつきやすいというのもありました。

グラビア用紙とか剥離紙とか
平滑度の高い紙でなりやすい。

一般的なPPフィルムなんかでも、
アンチブロッキング剤が必要。

これは紙やフィルムの場合ですね。

もう一つは印刷時のブロッキング。

こっちはインクの乾燥が遅いのが原因。

紙の平滑度が高くてインクを吸収しないので
乾きが悪くてブロッキングすることもある。

もちろん紙以外の影響もあります。

ということで。

この記事では、印刷時ブロッキングの原因は?
インクの乾燥が不十分だから!について

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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印刷時ブロッキングの原因と対策はどうなるのか?

印刷時のブロッキングの
原因と対策なんですが。

原因がインクの乾燥不良だとして。

その対策ということですね。

前提として印刷が乾燥機のある
輪転機か自然乾燥の枚葉かで違う。

輪転の場合は十分乾燥すれば
ブロッキングは起こりにくい。

しかし印刷速度が速すぎるとかインクを
盛りすぎるとかで乾燥不良を起こす。

枚葉の場合は乾燥時間を十分に取る。

当然ですが重量がかかると良くないので
なるべく紙を積む枚数を少なくする。

納期の問題もあるので
出来るだけになりますが。

インクが酸化重合型ならドライヤーを使う。

まあこれは限度がありますけどね。

根本的な問題として乾燥の良いインクを使う。

それからもっと根本的な問題として
デザインの問題もありますよね。

ベタが多いとか掛け合わせが多いとか。

インクが盛られるほど乾燥が
遅くなるわけですから避けたい。

ただ、これはデザインの問題なので
最初の段階で意見を言う必要がある。

一旦決まったら簡単には変更できませんから。

技術の分かった営業がいればそういう
デザインは避けやすいんでしょうけど。

分かっていないデザイナーは
そんなことは気にしないでしょう。

こういうのは日々話をしておかないと
なかなかトラブルを防ぎにくいですね。

あとはパウダーを使う、ですか。

これはかなり一般的だと思います。

対策というよりは普通にやってる感じ。

それから。

UV照射装置が付いているなら
UVインクを使うというのがある。

UV印刷ですね。

これなら光硬化なのですぐにインクが乾く。

ただまあこれも普通に使えばいいんですが
紫外線ランプの波長に合ったインクを

使わないと硬化しないとか補助剤で
インクを薄めすぎると硬化しないとか

注意するポイントは違いますけど
気にしないといけない部分はある。

管理人的には余裕を持って印刷する、
これが一番のような気がしますね~

印刷時ブロッキングの原因。紙の要因はどうなるのか

ここまで印刷時ブロッキングの
原因について見てきました。

基本はインクの乾燥不良ですから
そうならないような対策を取る。

なるべく乾燥時間を長く取るとか
積み上げる枚数を減らすとか。

インクも速乾性のものを選ぶとか
ドライヤーを使うとかですね。

あとデザイン的にはインクを盛らない
ベタが少ない掛け合わせが少ない

というようなデザインに
してもらうとかでしょうか。

ところで。

紙自体からの影響はどうなるのかですが。

やっぱりインクが浸透しにくい紙は
ブロッキングが起きやすいんですよね。

インクが乾燥しにくいので。

そうなるとグラビア用紙なんかは
ブロッキングが起こりやすいです。

紙も平滑でくっつきやすいし
インクもシャバシャバで

溶剤を飛ばすための乾燥が甘いと
くっつきやすいわけですよね~

あとアート紙ですかね。

これも平滑度が高いですから。

逆に非塗工紙の上質紙とか更紙とか
平滑度の低い紙はブロッキングしない。

空気がよく抜ける紙はいいんですよね。

そうそう、剥離紙はブロッキングします。

特にラミネートしているやつは危険。

普通の紙より圧倒的に平滑度が高い。

くっついてしまった剥離紙は
損紙処理もままならない.

印刷とは関係ないですけど
困った記憶はありますね~

管理人のまとめ

今回は印刷時ブロッキングの原因は?
インクの乾燥が不十分だから!
というお話でした。

ブロッキングそのものは印刷でも
紙単体でも起こる場合はあります。

印刷時のブロッキングの場合は
基本的にインクの乾燥不良。

これで粘着性が出てきて
インクが紙にくっつく。

裏面にインクが付いたりする。

最悪は紙が破れる。

対策はインクが十分に乾燥するまで
時間を掛けることなんでしょうけど

それ以外だと乾燥しやすいインクにするとか
積む枚数を少なめにするとかでしょうか。

あとできればインクを盛らない
デザインにしてもらうこと。

結局、印刷時のブロッキングは
インクが多すぎるのが問題。

なのでベタや掛け合わせを減らして
もらうとか出来るのがいいですよね。

物分りがいいクライアントなら
そういうとき助かるんですが。

あと紙自体の問題もお話しました。

特に平滑度が高くてインクが
吸収されにくい紙は危険。

グラビア用紙とかアート紙とか。

とにかく。

印刷が重くて高級なものほど
ブロッキングの危険は高い。

十分注意して余裕を持って
印刷してほしいですね~

この記事が、印刷時ブロッキングの
原因の参考になればと思います。

ブロッキング、気をつけて下さいね!

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紙と印刷
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
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