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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、JAL機内離乳食に紙スプーン導入!気になる使い心地と安全性、というお話。
JALの機内サービスで、乳幼児向けの離乳食に「100%紙製ミニスプーン」が採用されたことが話題になっています。飛行機の機内で使うスプーンというと、これまではプラスチック製などが一般的でしたが、今回の紙製スプーンは、単に「プラスチックを紙に置き換えた」というだけではありません。
特に注目したいのが、赤ちゃんが直接口にするものだからこそ求められる安全性と、離乳食をすくって使うために必要な強度・耐水性を両立させている点です。
さらに、使用されているのはFSC認証紙で、環境への配慮も盛り込まれています。JALでは以前から機内備品や機内食容器などの環境負荷低減を進めており、今回の紙製ミニスプーンもその流れの一つといえます。
ここでは、JALの離乳食用紙スプーンがどのような製品なのか、なぜ紙製にしたのか、実際の使い心地を左右するポイント、安全性、環境面での意味などを詳しく整理します。
ということで。
この記事では、JAL機内離乳食に紙スプーン導入!気になる使い心地と安全性、について管理人が調べたことをお伝えしたいと思います。
JALの離乳食に100%紙製ミニスプーンを採用
今回JALの離乳食用カトラリーとして採用されたのは、エステックが製造する「100%紙製ミニスプーン」です。
2026年9月に発表された情報によると、このスプーンはJALの離乳食用途に採用されました。エステックはこれまでにもJAL向けに紙製歯ブラシや紙製ハンガーを提供しており、紙製品に関する実績を積み重ねています。
特徴的なのは、その名前の通り100%紙製であることです。
「紙のスプーン」と聞くと、紙コップや紙皿のように、飲み物や汁気のある食品に長時間触れると柔らかくなってしまうのではないか、と感じるかもしれません。
しかし今回の製品は、離乳食に使用することを想定して、水に強い仕様になっています。
離乳食はペースト状のものや水分を含んだ食品も多いため、単純に紙を成形しただけでは実用性がありません。スプーンとして使うには、食品をすくったときに形状を維持できることや、口元まで運ぶ間に大きく変形しないことが重要です。
そのため、「紙なのにどこまで普通のスプーンに近い使い心地を実現できるか」が、今回の製品を見るうえで大きなポイントになります。
なぜ離乳食用スプーンを紙製にするのか
今回の紙製スプーンには、環境負荷低減という大きな目的があります。
航空会社では大量の機内食や飲料、カトラリーなどを扱うため、1個あたりの削減量が小さくても、長期間・大量に使用されれば全体として大きな差になります。
特に使い捨てカトラリーは、使用時間が短い一方で、素材や製造、廃棄までを考える必要があります。
JALでは機内食関連のプラスチック削減にも取り組んでおり、国際線の機内食容器についても、紙容器や植物由来素材などを活用してきました。JALの資料では、新規石油由来の使い捨てプラスチック削減を目指した取り組みが紹介されています。
また、JALはサービス用品における認証紙の導入も進めており、2024年度末時点で96.5%のサービス用品が認証紙を導入し、2025年度中には機内の全アイテムについて対応を完了したとしています。
今回のミニスプーンにもFSC認証紙が使用されています。
つまり、今回の紙製化は単純な「プラスチック削減」だけではなく、航空会社が機内サービス全体の素材を見直していく流れの中で考えると分かりやすいでしょう。
紙なのに使い心地は大丈夫?
紙製スプーンで最も気になるのが、実際の使い心地です。
離乳食用の場合、スプーンに求められる条件は意外と多くあります。
- 離乳食をきちんとすくえる
- 口元まで運ぶ際に大きく曲がらない
- 水分でふやけにくい
- 口に入れたときに違和感が少ない
- 口や唇を傷つけにくい
紙製品というと「柔らかい」「水に弱い」というイメージがありますが、今回のミニスプーンは、紙製でありながら高い強度を持ち、水にも強いことが特徴として挙げられています。
そのため、離乳食をすくうという用途で、紙だからすぐに使えなくなるという製品ではありません。
もちろん、金属製や硬質プラスチック製のスプーンとは素材そのものが違うため、完全に同じ感触になるわけではありません。
むしろ紙製ならではの特徴として、硬い素材特有の「カチッ」とした感触が抑えられることが考えられます。赤ちゃんの口元に使うものだからこそ、硬さだけでなく、形状や破損時の状態まで考えて設計されている点が重要です。
赤ちゃんが使うからこそ安全性を重視
今回の紙スプーンで特に注目したいのが安全性です。
一般的なカトラリーでも安全性は重要ですが、離乳食用の場合はさらに慎重な設計が求められます。
赤ちゃんはスプーンを大人のように扱えるとは限りません。手で握ったり、口に入れたまま動いたり、スプーンに強い力を加えたりすることがあります。
そのため、今回の紙製ミニスプーンは口や口周りを傷つけにくい形状に設計されています。
さらに特徴的なのが、強い力が加わって破損した場合でも、鋭利な断面ができにくいよう配慮されている点です。
これは紙製品ならではのメリットを生かした設計と考えられます。
硬い素材のスプーンでは、折れたり割れたりした際に硬く鋭い部分が生じる可能性があります。一方、今回の製品では、破損時の状態まで考慮して設計されています。
もちろん「紙製だから絶対に安全」という意味ではありません。赤ちゃんが使用する以上、スプーンを強く噛んだり、無理な方向に曲げたりすることを避けるなど、通常の離乳食用カトラリーと同様の注意は必要です。
それでも、最初から乳幼児の使用を想定して形状や破損時の安全性を考えている点は、単なる紙製カトラリーとの大きな違いです。
木製や竹製スプーンとの違いも興味深い
環境配慮型のカトラリーというと、紙だけでなく木製や竹製のスプーンも思い浮かびます。
木や竹は自然素材という分かりやすい特徴がありますが、今回の紙製ミニスプーンには別のメリットがあります。
エステックによると、今回の製品は木製や竹製カトラリーと比較して、素材由来の匂いが出にくいことも特徴とされています。
これは離乳食用として考えると、意外に重要なポイントです。
大人なら多少の素材の匂いを気にしない場合でも、離乳食は食品そのものの風味がシンプルなため、スプーンから別の匂いがすると気になることがあります。
特に赤ちゃんは味覚や嗅覚が敏感な時期です。スプーンの素材による匂いが少ないことは、食品そのものの風味を邪魔しにくいという面でメリットになります。
FSC認証紙を使っている点にも注目
今回のミニスプーンにはFSC認証紙が使用されています。
FSC認証は、適切に管理された森林から生産された木材・木質資源などを使用していることを示す仕組みです。
紙製品だからといって、それだけで環境負荷がなくなるわけではありません。紙の原料となる森林資源をどのように調達するかという視点も重要です。
その意味で、紙製化に加えて認証紙を採用していることは、素材選びの段階から環境面を考慮したものといえます。
JALでは機内サービス用品について認証紙の導入を進めており、今回のミニスプーンもこうした取り組みと方向性が一致しています。
「プラスチックを紙に変えた」という一点だけを見るのではなく、原材料の調達から機内での使用までを含めて、環境配慮を進めていることが今回の取り組みのポイントです。
JALの離乳食サービスそのものも充実している
JALでは以前から、赤ちゃんや小さなお子さまを連れた乗客向けのサービスを用意しています。
国際線では、8カ月までを対象とした離乳食、9カ月から2歳未満を対象とした幼児食など、年齢に応じた機内食が設定されています。
また、JALの案内では、2歳未満の子ども向けに離乳食やスプーン、エプロンなどを含む「JAL BABY CRUISE」が用意されています。
つまり今回の紙製スプーンは、単独の環境対策というよりも、もともと用意されている乳幼児向け機内サービスの備品を見直したものと考えると分かりやすいでしょう。
機内という限られた空間では、食事をするだけでも家庭とは異なる難しさがあります。
テーブルの大きさが限られているうえ、飛行中は揺れる可能性もあります。そのため、乳幼児向けの食器やカトラリーには、家庭用とは異なる扱いやすさも求められます。
今回のスプーンが「小型」であることも、機内での使用を考えれば合理的です。
「紙だから弱い」というイメージが変わる可能性
今回の紙製ミニスプーンで面白いのは、紙に対する一般的なイメージを変える可能性があることです。
紙というと、濡れると破れる、折れる、柔らかいという印象があります。
しかし実際には、紙は加工方法や積層、成形、素材設計によって、さまざまな機能を持たせることができます。
今回のように、水に強く、スプーンとして使用できる強度を持たせることも可能です。
しかも、単純に強度だけを高めるのではなく、赤ちゃんが使うことを前提に、口元を傷つけにくい形状や破損時の安全性まで考慮されています。
これは「紙製品=簡易的な代用品」という考え方から、「紙そのものを機能性素材として使う」という方向への変化を感じさせます。
今後は離乳食用カトラリーだけでなく、ホテル、飲食店、医療・介護、イベントなど、使い捨てカトラリーを大量に使用する場面でも、こうした紙製品が増えていく可能性があります。
紙スプーンの使い心地で気になるポイント
実際に紙製スプーンを使う場合、使い心地を左右するポイントはいくつかあります。
すくいやすさ
スプーンの先端部分が適切な形状になっていなければ、離乳食をうまくすくえません。
特にペースト状の離乳食では、スプーンの深さや先端の丸みが重要になります。紙製だからといって、この部分を犠牲にしてしまうと実用品として成立しません。
口当たり
赤ちゃんが直接口にするため、スプーンの縁が重要です。
今回の製品は口や口周りを傷つけにくい形状が採用されているため、紙製化による環境面だけでなく、乳幼児向けとしての使いやすさも考えられています。
水分への強さ
離乳食には水分が含まれるものが多いため、濡れた状態で形状を維持できることが欠かせません。
今回のミニスプーンは水に強いことが製品の特徴として挙げられているため、ここも従来の「紙は水に弱い」というイメージとは異なる部分です。
環境配慮と安全性を両立させる意味
今回のJALの取り組みで重要なのは、「環境のためなら使い勝手を我慢する」という発想ではないことです。
航空機内では、環境配慮と同時に、安全性、衛生面、使いやすさ、安定供給など、複数の条件を満たす必要があります。
特に離乳食用スプーンは赤ちゃんの口に直接触れるため、一般的な使い捨てカトラリーよりも慎重な設計が必要になります。
今回採用された製品は、100%紙製でありながら水に強く、さらに口元を傷つけにくい形状や破損時の安全性にも配慮されています。そこにFSC認証紙という環境面の要素も加わっています。
この組み合わせが、今回の取り組みの大きな特徴です。
「紙だから環境に優しい」という単純な話ではなく、実際の使用環境で必要となる性能を確保したうえで、素材そのものを見直している点に意味があります。
管理人のまとめ
今回は、JAL機内離乳食に紙スプーン導入!気になる使い心地と安全性、というお話でした。
JALの離乳食に採用された100%紙製ミニスプーンは、環境負荷低減と乳幼児向けの安全性を両立させることを目指したカトラリーです。
紙製でありながら水に強く、離乳食をすくうために必要な強度を確保していることが特徴です。また、口や口周りを傷つけにくい形状や、強い力が加わった場合でも鋭利な断面ができにくいよう配慮されています。
さらに、木製や竹製カトラリーに比べて素材由来の匂いが出にくいとされているため、離乳食の風味を邪魔しにくい点も興味深いところです。
FSC認証紙を採用していることからも、単にプラスチック製品を紙に置き換えるだけではなく、原材料の調達を含めた環境配慮が意識されています。
JALではもともと乳幼児向けの離乳食やスプーン、エプロンなどを用意しており、今回の紙製ミニスプーンは、そうした機内サービスをより環境に配慮したものへ進化させる取り組みの一つといえます。
「紙のスプーンはすぐにふやけるのではないか」「赤ちゃんが使っても大丈夫なのか」という疑問に対して、今回の製品は素材の強度や耐水性、形状、破損時の安全性まで考えて設計されています。
機内で使われる小さなスプーン一つにも、安全性と使いやすさ、そして環境への配慮という複数の課題があります。今回の紙製化は、こうした条件を同時に満たそうとする機内備品の進化を象徴する取り組みとして注目されます。
JAL機内離乳食に紙スプーン導入、うまく広がると良いですね!
(参考)
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