紙は厚さで用途が変わる?安売りチラシなら安い薄物を選ぶ!

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紙 厚さ 用途

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は紙は厚さで用途が変わる?
安売りチラシなら安い薄物を選ぶ!
というお話。

管理人は元製紙会社社員。

それなりに紙を扱ってきました。

考えてみれば色んな用途があるんですよね。

管理人は印刷用紙の担当が長かったですが、
包装紙も段ボールも特殊紙もあるわけで。

品種も細かく見れば相当あります。

ところで。

この同じ品種であっても紙の厚さで
使う用途が変わってくることがある。

まあ、言われてみればそうだよな
ということにはなるんですけど。

で、それはどんな感じになるのか?

ということで。

この記事では、紙は厚さで用途が変わる?
安売りチラシなら安い薄物を選ぶ!
について

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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紙は厚さで用途が変わる事例

まずはコート紙。

今や印刷用紙のほとんどはコート紙です。

印刷用途、といえばひとくくりですが
それはちょっと大きすぎるでしょう。

これの中身を見て見ると紙の厚さで
使われる状況が変わるんですよね~

たとえば。

紙厚が薄いもの。

コート紙のなかではA3コート紙。

微塗工紙もはいるでしょうか。

これはやっぱりチラシですよね。

特に薄くてペラペラのやつは
安売りのチラシに使われる。

いかにも安売りしてますよ
という感じがしますから。

逆に高級カタログなら厚いアート紙。

車のカタログとか美術品の写真集とか。

高額商品には厚い紙を使います。

やっぱり何百万円もする自動車が
ペラペラのコート紙では売れない。

中古車ならまた違うでしょうけど
新車が安っぽいのはどうかなと。

購入する側だってイヤですよね~

他の例も考えてみます。

上質紙はどうでしょうか?

ノート用紙だと米坪70g/㎡くらい。

コピー用紙は厳密には上質紙ではないですが
だいたい上質系で米坪64g/㎡が一般的です。

筆記用紙とか文書になる紙ですかね。

一方同じ上質紙でもはがきは厚い。

年賀状だと米坪209.3g/㎡が標準。

四六判のkg連量だと180kgになります。

米坪の比率を考えるとはがきは
ノート用紙の約3倍の重さになる。

だいたい紙厚も3倍になる感じ。

これなんかも品種としては同じでも
紙の厚さで用途が全く違うわけです。

文書に使う紙が厚すぎると枚数が
増えたら取り扱いしにくいし

一枚で使うはがきがペラペラだと
折れたり破れたりして使えない。

こういう感じで紙の厚さと
用途には密接な関係がある。

紙は用途に合わせて厚さを変えている

ここまで紙の厚さと用途についての
事例をお話させていただきました。

ただですね。

実際のところは厚さによって用途を
変えているというよりは逆に

用途に合う紙厚のものを開発している
と言ったほうが正しいように思います。

たとえば。

段ボールに使う紙、ライナーなんですが。

これの一般的な米坪は210g/㎡程度。

もしくは220-230g/㎡くらいでしょうか。

まあ、一般的な段ボール箱に
使うならこのくらいが多いです。

もちろん紙が厚いほど丈夫なんですが
そうなるとコストが上がることになる。

紙が高くなるし箱としての重さも重い。

段ボール箱の性能が保証されるなら
ライナーの米坪は低いほうがいい。

そういう話になるわけです。

これって箱の中身によっても
必要な特性が変わるんですよね。

管理人が関わった事例でいうと
炭酸飲料の箱に使うライナー。

炭酸の缶ジュースとかの場合
圧縮強度はあまり必要ない。

箱の中に缶が詰まってますから
箱を重ねても破損はしない。

なので、なるべく薄くするということで
米坪が160g/㎡くらいになってました。

今はもっと薄いかも知れませんね。

一般的なライナーの米坪が210g/㎡で
炭酸飲料用が160g/㎡なら約25%減。

相当なコスト削減ですよね。

この場合は、その厚さでなければならない
というわけではありませんが用途は違う。

品質や性能よりコストの問題で紙の
厚さが変わることもあるということ。

これもよくあるパターンですけど。

管理人のまとめ

今回は紙は厚さで用途が変わる?
安売りチラシなら安い薄物を選ぶ!
というお話でした。

紙は厚さで用途が変わるというか用途に
合わせて紙の厚さを変えるというか。

いくつかの事例を見てみましたが
紙は厚くないといけないという場合と

これでも大丈夫ならコスト的に
薄くしたい場合がありました。

これは管理人が製紙会社に
いたときよく出てきたテーマ。

無理があるよなと思いながら
対応していた記憶があります。

基本はその厚みが必要だから
その厚みになっているので。

結局のところ何を重要と考えるか。

そういう問題になると思いますが。

この記事が、紙は厚さで用途が変わる
理由の参考になればと思います。

紙の厚さと用途の関係、面白いですね!

(参考)
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