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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、紙くずの処分方法!
家庭ごみは古紙や焼却、特定の事業は産廃
というお話。
紙くずは家庭でも職場でも日常的に
発生する身近な廃棄物ですが、
種類や発生場所によって
処分方法が大きく異なります。
適切に分別すればリサイクル資源になり、
逆に誤った方法で捨てると
回収してもらえなかったり、
事業活動の場合は産業廃棄物扱いとなり
法律違反につながることもあります。
ここでは、
家庭で出る紙ごみの正しい処分方法から、
事業所で発生する紙くずの扱い方、
リサイクルの流れまで詳しく解説します。
紙ごみといっても種類は多く、
古紙として再利用できるものと
焼却処理に回す必要があるものが
混在しています。
ひとつずつ整理しながら、
確実に理解できるよう
丁寧に説明していきます。
ということで。
この記事では、紙くずの処分方法!
家庭ごみは古紙や焼却、特定の事業は産廃
について
管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。
家庭ごみとしての「紙くず」の基本的な分別方法
家庭で発生する紙くずは、
主に分別区分として
「古紙(リサイクル資源)」
「可燃ごみ(焼却処理)」
のどちらかに分けられます。
古紙として回収できる代表的なものは、
新聞紙、雑誌、段ボール、紙パックなどです。
これらは繊維が長く再生しやすいため、
製紙工場で再び資源として利用されます。
一方、リサイクルに適さない
紙も多く存在します。
例えば、食品の油が染み込んだ紙、
汚れが付着した包装紙、
感熱紙(レシートなど)、
金属の蒸着加工がされた包装紙などです。
これらは古紙としての価値が低く、
加工の過程で異物として処理しづらい
性質があるため、多くの自治体で
「可燃ごみ」に分類されます。
また、シュレッダーで細かく裁断した紙くずも
古紙としては扱えない場合が多く、
袋にまとめて可燃ごみとして出す
ケースが一般的です。
自治体ごとに回収区分や出し方が異なるため、
細かなルールを確認することが大切です。
まとめ方、ひもで縛る必要の有無、
紙パックの洗浄など、地域特有の手順が
指定されていることがあります。
古紙として再利用できる紙とできない紙
紙くずを処分する際に重要なのは、
「再生可能な古紙なのか」
「リサイクルが難しい紙なのか」
を判断することです。
再利用できる紙の代表格である新聞紙は、
繊維が均一で汚れが少なく、
加工もしやすいため非常に
価値が高い古紙です。
段ボールも厚みがあり繊維が
しっかりしていることから、
再生紙や梱包材の原料として
大量に利用されています。
紙パックは、内側に薄いポリエチレン加工が
施されていますが、専門の再生工場では
これを剥離し、トイレットペーパーや
ティッシュなどの原材料として
再利用されます。
洗って乾かし、切り開いてまとめる
という出し方が一般的です。
一方、リサイクル不可の紙には
理由があります。
例えば、感熱紙は発色のために
薬剤が使われており、
通常の製紙工程に混ぜると
品質に悪影響を及ぼします。
さらに、アルミ蒸着加工された紙は金属が
薄く貼られているためパルプ化が困難です。
ティッシュや紙タオルなどの衛生紙は、
一度繊維が短く分解されているため、
再生しにくく古紙とは見なされません。
これらは一般的に燃えるごみ扱いです。
このように、紙の材質や用途によって
適切な処分方法が異なるため、
種類ごとの違いを把握することが
重要になります。
事業活動で発生する紙くずが産業廃棄物になるケース
紙くずが家庭ごみとして扱われるのは、
生活由来の廃棄物である場合に限られます。
事業所や店舗、オフィスで発生する
紙くずは、その用途・性質によって
「事業系一般廃棄物」または「産業廃棄物」
として扱われます。
特に、工場や製造現場で出る紙くずの中には、
梱包材や工程内で使用された紙が含まれ、
これらは「産業廃棄物」と分類される
ケースが少なくありません。
産業廃棄物に該当する場合、
一般の家庭ごみの収集には出せず、
自治体が許可した専門業者に
依頼して処理する必要があります。
オフィスで発生する紙類は、
通常は事業系一般廃棄物として扱われ、
自治体や民間事業者の回収サービスを
利用して処分することができます。
コピー紙、書類、段ボールなどは
古紙回収に出すことが可能ですが、
細断紙や機密文書は別の専用ルートが
必要になることがあります。
また、汚れや油分が付着した紙、化学薬品と
接触した紙などは産業廃棄物の扱いとなり、
より厳選された管理が求められます。
適切な分別が行われないと廃棄物処理法違反に
問われる可能性があるため、事業者は
特に注意が必要です。
事業活動による紙くずの処理は、
種類と発生状況を見極めた上で、
自治体のルールや廃棄物処理業者の
指示に従うことが重要です。
紙のリサイクルの仕組みと環境へのメリット
紙くずを適切に処分することは、
環境保護の観点からも大きな意味があります。
古紙として回収された紙は、製紙工場で
水と混ぜられパルプ状に戻され、
新しい紙製品として再生されます。
再生紙は、コピー用紙、トイレットペーパー、
段ボールなどさまざまな製品に姿を変え、
日常生活の中で再び利用されています。
リサイクル工程では、インクや異物を取り除く
「脱墨」や「精選」などの工程が行われ、
品質を安定させます。
紙をリサイクルするメリットは、
資源の節約やゴミの削減
だけではありません。
家庭レベルでも、紙くずを正しく分別して
資源に回すだけで環境負荷を大きく
減らせます。
例えば、段ボールや新聞紙などは重量が
大きく回収効果が高いため、
継続的に分別することで
リサイクルへの貢献度が高まります。
紙資源の循環を意識して処分するだけで、
日常生活の中で無理なく環境保護に
つながります。
リサイクルの仕組みを理解し、
可能な範囲で協力することが大切です。
管理人のまとめ
今回は、紙くずの処分方法!
家庭ごみは古紙や焼却、特定の事業は産廃
お話でした。
紙くずの処分方法は、家庭で発生するものと
事業活動で発生するものによって大きく
異なります。
家庭では、古紙として再生できる紙と
可燃ごみに分類される紙を見分けることが
重要です。
新聞紙・段ボール・紙パックは
資源として再利用され、
汚れがある紙や加工紙は
焼却処理に回されます。
一方、事業で出る紙くずは事業系一般廃棄物や
産業廃棄物として扱われることがあり、
法令に基づいた処理が求められます。
紙を正しく処分することは、
資源循環や環境負荷の軽減にも
つながります。
種類に応じた適切な処分を行うことで、
リサイクル率の向上や森林資源の保護にも
貢献できます。
紙の特性やルールを理解しながら、
無理なく続けられる形で
正しい処分を行うことが大切です。
この記事が紙くずの処分方法の
参考になればと思います。
紙くずの処分、うまくやってくださいね!
(参考)
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