蛍光灯で紙は燃えるのか?光では問題ないが口金が危険かも!

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蛍光灯 紙 燃える

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、蛍光灯で紙は
燃えるのかというお話。

管理人は元製紙会社社員。

なので紙がどのくらいの温度で燃えるか
というのはある程度分かっています。

確かに紙は燃えやすい素材。

それは間違いありません。

しかし。

実はそこそこ高温でも紙は燃えない。

天ぷら油が200℃くらいだとして、
そこに紙を入れても燃えません。

じゃあ、蛍光灯なら燃えないだろう?

これがちょっと難しいところ。

使い方にもよるので。

ということで。

この記事では、蛍光灯で
紙は燃えるのかについて

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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蛍光灯で紙は燃えるのか?基本的には燃えません

では蛍光灯で紙は燃えるのか?

これ結構難しい問題。

まず蛍光灯の光がどれだけあたっても
それだけで紙が燃えることはありません。

そもそも真夏の太陽光の下で
紙が自然発火するかと考えれば

そんなことはありえないわけで
蛍光灯で燃えるとは考えにくい。

子供の頃夏休みの実験で
虫眼鏡で紙を燃やすというのを

やったことがあると思いますが
あれもそう簡単には燃えません。

白い紙を黒く塗ってうまく焦点を
あわせてはじめて燃えるんです。

ましてや太陽光に比べたら
ずっと冷たい光の蛍光灯。

これが紙にあたったからと言って
燃えることはありえないんです。

しかし。

もしも、蛍光灯の口金部分に
紙が接触していたらどうなるか?

これはかなり危険なんですよね。

この場合でも蛍光灯の口金が
正常だったら多分大丈夫。

しかし劣化していて抵抗が
大きかったらかなり発熱します。

ショートでもしてたら火花が出ます。

これが怖いですね。

火花が発生するとなると
紙はあっという間に燃えます。

紙厚が厚ければこげるだけで
済むかも分かりませんが

新聞紙やチラシのように紙が
薄かったらちょっと危険。

紙が薄いほど表面積が大きくて
空気とも接触するわけですから

ちょっとしたスパークでも
燃えてしまう可能性がある。

つまり、蛍光灯の光で紙を
燃やそうとしても多分無理。

しかし、口金部分が劣化して壊れていた場合
発熱や発火で紙が燃える可能性がある。

こういう感じですね。

蛍光灯は白熱電球や水銀灯のように
熱くはなりませんが危険は潜んでいる。

蛍光灯と紙の距離が十分に離れていれば
まず燃えることはないと思いますが。

ちなみに。

これと同じことはLED電球でも言えること。

LEDも発光部分は熱くなりませんが
口金部分はかなり熱を持ちます。

だからこれも距離を保っておけば
そんなに危険ではありませんが

口金部分に紙が接触していると
燃える危険性はあるということ。

紙をランプシェードに使うとか
そういうのはよくありますが

とにかく光源からの距離を
十分に保つことが重要。

特に口金などの金属部分に
接触させないことですね。

長期間使用している場合発熱して
高温になってしまうこともあるし

劣化して火花が出るようなら
紙は燃えてしまいますので。

なお、蛍光灯は紫外線が多いので
紙の劣化は結構あります。

太陽光ほどではないにしても
紙やインクの退色もあります。

徐々に色が変わるので毎日見てると
わからないかも知れませんが

知らず知らずのうちに色が
黄色くなりますからご注意を。

ランプシェードなどに使うなら
ある程度の期間を決めて

取り替えるようにしたほうが
無難かなと思いますね~

紙の耐熱性について

ここからは余談です。

ここまで蛍光灯で紙が燃えるのか
ということをお話しました。

結論としては光だけでは紙は燃えないが
火花などが出ると危険ということでした。

ところで、紙の耐熱温度は
何度くらいでしょうか?

これは文献でちょっと違うんですが
薄い紙だと250℃程度、通常450℃程度。

これくらいの温度で発火するようです。

実際に製紙工場の抄紙工程では
200℃以上で乾燥させるし

塗工工程や印刷工場でも200℃弱なら
普通に紙を乾燥させています。

高速で短時間だけの乾燥なので
大きな問題はないんですね。

200℃で燃えるかということであれば
紙にはブリスター試験というのがあります。

コート紙のブリスターという現象を
調べる試験なんですがこれは

段階的に200℃まで油の温度を上げて
紙が火膨れを起こすかどうかを見ます。

天ぷら試験と呼んでましたが
紙を天ぷらにするわけです。

こういう試験をやって紙が燃えるか
というと燃えることはありません。

茶色に焦げてしまいますが
炎を出して燃えることはない。

つまり、普通の環境であれば
そう簡単に紙は燃えないんです。

じゃあなんで火をつければあんなに
紙は燃えるのかと言うとライターの

炎の温度は800℃-1000℃
もあるんだそうです。

これだといくら紙の耐熱温度が
450℃だとしても燃えますよね。

金属部分が発熱して長時間
加熱されると危険というのは

鉄が赤くなるほど加熱されたら
700℃程度なんだそうです。

この温度では紙は燃えてしまう。

それから火花は1000℃以上だとか。

これも当然紙は燃えます。

もちろん必ず燃えるわけではなく
条件によってではあります。

しかし危険なことには変わりない。

紙は耐熱性があるとは言え
温度管理できていない

金属のそばに置いておくのは
やっぱり危険だと思います。

ランプシェードに紙は使えますが
光源や口金部分から距離を取る。

そういう注意が必要でしょうね。

管理人のまとめ

今回は、蛍光灯で紙は
燃えるのかというお話でした。

結論としては蛍光灯の光で
紙が燃えることはありません。

しかし、蛍光灯の口金が劣化して
加熱したりショートして火花が飛ぶと

接触している紙が燃える可能性が
あるので要注意ということでした。

ランプシェードに紙を使うことがありますが
光源や熱源から距離を置くのが重要です。

それと紙の耐熱性についても
お話させていただきました。

紙は意外に耐熱温度は高くて
200℃程度で燃えることはありません。

ただ、火花が飛んだりすると火花の温度が
1000℃以上にもなるので紙は燃える。

紙は一旦火がつくと燃えますから
そこが危険だということですね。

管理人としてはこういうことを分かって
ランプシェードなどに紙を使ってほしい。

過度に危険視することはないですが
軽視するのも良くないですからね。

この記事が、蛍光灯を紙で覆う
ときの参考になればと思います。

カッコいいランプシェード、
作って下さいね!

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