古紙リサイクル適正ランクとは?リサイクルのしやすさA~D

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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、古紙リサイクル適正ランクとは?
リサイクルのしやすさA~D、というお話。

古紙リサイクルは、資源の有効活用と
環境保護に欠かせない取り組みですが、

すべての紙が同じようにリサイクル
できるわけではありません。

紙の種類や加工方法によって、
リサイクルのしやすさが異なり、

それを評価するための基準が
「古紙リサイクル適正ランク」です。

このランクは、

一般社団法人日本印刷産業連合会

によって定められており、
A~Dの4段階で分類されています。

ということで。

この記事では

古紙リサイクル適正ランクとは?
リサイクルのしやすさA~D

について

管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。

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古紙リサイクル適正ランクとは?

古紙リサイクル適正ランクは、
紙製品がリサイクルされる際に

「紙や板紙への再生に
どの程度影響を与えるか」を
示す指標です。

紙製品は、印刷・加工・表面処理などが
施されていることが多く、これらが
リサイクル時の障害となるケースもあります。

古紙をリサイクルする際には、
インクや接着剤などの異物を

取り除く工程がありますが、
除去が難しい物質が混入していると、
リサイクルの効率が大きく下がります。

そのため、リサイクルの妨げとなる
度合いに応じて、以下の4段階で
分類されています。

  • Aランク:リサイクルに適している
  • Bランク:板紙には再生可能だが、紙へのリサイクルは困難
  • Cランク:紙・板紙のリサイクルを妨げる
  • Dランク:リサイクル不可能な紙

これらのランクを理解することで、
リサイクルしやすい紙製品の選択や
分別の際の意識向上にもつながります。

各ランクの特徴と具体例

Aランク:紙・板紙へのリサイクルに最適

Aランクの紙は、リサイクル時に大きな阻害要因がなく、再生紙や板紙へのリサイクルがスムーズに行えます。

主な例:

  • コピー用紙・OA用紙
  • 新聞紙
  • ダンボール
  • 雑誌・カタログ(特殊加工なし)

これらの紙は、インクや接着剤の使用が少なく、異物の混入も少ないため、リサイクルの効率が非常に高いです。

Bランク:板紙には再生可能だが、紙へのリサイクルは困難

Bランクは、板紙にはリサイクルできるものの、紙への再生には向かない紙製品です。表面加工や接着剤の影響で、紙としての品質を保つことが難しくなります。

主な例:

  • 軽度のラミネート加工紙
  • 窓付き封筒(プラスチック部分の除去が必要)
  • グラビア印刷されたチラシ

板紙へのリサイクルでは問題なく処理できますが、紙への再生時には品質低下のリスクがあるため、適切な分別が求められます。

Cランク:紙・板紙へのリサイクルに阻害となる

Cランクは、リサイクル時に大きな障害となり、紙や板紙への再生が非常に困難な紙です。特殊な表面加工やプラスチック成分が多く含まれているため、パルピングの段階で除去しきれません。

主な例:

  • ラミネート加工が強い紙(ポスター・メニュー表など)
  • 感熱紙(レシート、FAX用紙)
  • 防水加工された紙

これらの紙は、リサイクル工程で繊維の再生が難しく、処理施設でも適切な処理が求められます。

Dランク:リサイクル不可能な紙

Dランクは、リサイクルが不可能な紙で、微量でも混入すると他の古紙リサイクルの品質にも悪影響を与えてしまいます。

主な例:

  • 写真用紙・インクジェット写真プリント
  • 油や食品が染み込んだ紙(ピザの箱など)
  • プラスチックフィルムと一体化した紙

これらは再生紙への再生ができず、リサイクルルートから除外される必要があります。

古紙リサイクル適正ランクを理解する重要性

古紙リサイクルを効果的に進めるためには、
紙製品の適正ランクを理解し正しい分別を
行うことが欠かせません。

適正ランクに応じて分別すれば、
リサイクル効率が向上し、
資源の無駄遣いを防ぐことができます。

特に、Dランクの紙の混入は、
他のリサイクル可能な紙の品質低下や

設備のトラブルを引き起こす
原因になります。

また、BランクやCランクの紙製品は、
リサイクルの対象として注意が必要です。

さらに、企業が製品を設計する際に、
リサイクル適正ランクを考慮して

紙選びを行えば、より環境に配慮した
製品づくりが可能になります。

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管理人のまとめ

今回は古紙リサイクル適正ランクとは?
リサイクルのしやすさA~D、という
お話でした。

古紙リサイクル適正ランクは、
紙製品のリサイクルのしやすさを
A~Dの4段階で分類した指標です。

  • Aランク: リサイクルしやすい紙
  • Bランク: 板紙には再生できるが、紙への再生は難しい紙
  • Cランク: 紙・板紙の再生を妨げる紙
  • Dランク: リサイクル不可能な紙

このランクを意識して適切に分別することで
より効率的なリサイクルが実現できます。

紙製品の選び方や捨て方の見直しをすることで
環境への負担を減らし持続可能な社会の実現に
貢献しましょう。

この記事が古紙リサイクル適正ランクの
参考になればと思います。

古紙リサイクル、うまくやって下さいね!

(参考)
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