熱転写用紙はインクジェットでは使えない!その理由はナニ?

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熱転写用紙 インクジェット 使えない

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、熱転写用紙はインクジェットで
使えない理由はなにか、というお話。

昔々。

管理人が学生の頃はワープロがありました。

今のようにパソコンで文章を書くのではなくて
文章を書くこと専門の機械なんですけど。

その前はタイプライター。

どちらも今はもう博物館でしょう。

スマホをあやつる若い世代はパソコンさえ
よく分からないそうですからワープロって?

という感じでしょうね。

それはそうとして。

当時のワープロはありましたが
今のようなプリンタはなかった。

正確には高速のレーザープリンタや
インクジェットプリンタはなかった。

文字もギザギザしてました。

何しろ、フォントがなめらかになった
というのがウリだったですからね~

ではその当時どんな紙に印刷していたか
というと熱転写用紙か感熱紙でした。

感熱紙というのは熱をかければ
文字が印刷できる髪のこと。

今は形を変えてコンビニの
レシートになってます。

一方の熱転写用紙というのは
インクリボンとセットで使う紙。

インクリボンというのは簡単に言えば
複写に使うカーボン紙みたいなもの。

最近は見かけませんが古い家庭用
FAXだと使っているかも知れません。

もしやと思って調べてみたら
ワープロ用がアマゾンで売ってました。

 

 

シャープ タイプEWクロ3本パック [RW201AB3]

 

 

これは驚きです。

管理人よりも上の世代の人は
まだ使う人もいるみたいですね~

このインクリボンなんですが、
これを紙に押し付けるわけです。

それで熱をかけて押し付ければ
紙に印字できるという仕掛け。

熱転写ですからね。

そのための熱転写用紙がかつて
ワープロ用として使われていました。

いまでもたまに使う人がいる。

でも今見つかったとしてもほとんどは
昔使っていたやつの残骸だと思います。

ではその熱転写用紙は
インクジェットに使えないのか?

ということで。

この記事では熱転写用紙がインク
ジェットで使えない理由について

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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熱転写用紙がインクジェットで使えないのはインクを吸わないから

結論から言うと、熱転写用紙が
インクジェットで使えないのは

熱転写用紙はインクジェットの
インクを吸わないからです。

だいたい予想してたと思いますけど。

まず熱転写用紙の簡単な説明。

==ここから==

固形インクを薄く塗布したインクリボンに
熱した印字ヘッドを押し付け、インクを
溶かして紙に転写するワープロ用紙です。

==ここまで==

ということなんですね。

昔のワープロ用紙という認識です。

印刷の仕組みは単純で、
インクリボンに熱を加えると

その部分が溶けるので
紙に押し付けるということ。

それで紙の方なんですが。

特別なこととしては印字を良くするために
表面の平滑度を上げておくことですかね。

普通のインクリボンなら上質紙でも
それなりに印字は出来るでしょう。

もっとキレイにということになると
塗料を渡航していたと思います。

残念ながらこの部分については
管理人はよく知らないんですよね。

いずれにしても溶融型の熱転写は
そんなに難しくない紙の印象です。

ただ、平滑性を高くするので
それだけ紙は締まっています。

だからインクジェットはおすすめできない。

にじむと思うんですよね~

普通紙タイプなら今のインクジェット
プリンタならあるいはと思いますが

塗工タイプの熱転写用紙だと
インクジェットでは全く無理。

インクリボンをキレイに印字するのと
インクジェットをキレイに印字するのは

品質的に真逆のことを
やっているわけです。

前者は表面をなるべく平滑にする。

後者はインクに含まれる
水分をなるべく吸収する。

なので、熱転写用紙をインクジェットで
使うとにじむのでおすすめできません。

昇華型熱転写用紙について

一般的なインクリボン式の溶融型
熱転写用紙はかつては需要が多かった。

実は熱転写用紙には
もう一つ種類があります。

それは昇華型熱転写用紙。

昇華型というのはインクが加熱されて
いきなり蒸気になって紙に印字される。

ドライアイスが固体なのにいきなり
気体になりますがあの感じですね。

溶融型の場合は物理的にくっつけますが
昇華型の場合は染料分子が飛び移る感じ。

そうやって、インクリボンが加熱されて
染料が昇華して紙に印刷されます。

こちらは紙としてはちょっと技術が必要。

昇華してきた染料を紙にキレイに
受容しないといけないわけです。

この受容層の塗料が難しいらしい。

残念ながらこれについても
管理人はよく知りません。

ただし。

この紙、かつては写真の
代わりによく使われてました。

昇華型は染料分子で印刷するだけあって
非常に微細な印刷ができるんですよね。

管理人が実験で使っていたのは
光学顕微鏡写真の印刷用でした。

非常にキレイなカラー写真が
印刷できてましたね~

残念なことにこの昇華型熱転写用紙
紙もリボンも値段が高かった。

多分今は光沢インクジェット用紙に
代わっているんじゃないかと思います。

その他の用途としては紙ではなく
Tシャツにプリントするとか

プラスチックにプリントするとか
そういう用途もあるようです。

原理的にはインクがうまくくっつけば
何にでも印刷できるわけですから。

そうそう、昇華型熱転写用紙も
インクジェットには向いてません。

インク受容層はあくまで昇華した
染料を印刷するためのもの。

インクジェットインクを印刷するのとは
まったく設計が違いますので。

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管理人のまとめ

今回は、熱転写用紙がインクジェットで
使えない理由とは、というお話でした。

結論としては熱転写用紙は
平滑度が高く吸水性が低いため

インクジェットインクに含まれる水分を
十分に吸収できずににじむから。

普通紙タイプはまだ可能性がありますが
塗工紙タイプは全く無理だと思います。

元製紙会社社員の本音を言うと
設計が違うのだから無理でしょうと。

本当に情報用紙はプリンタの
印刷方式で紙が変わってきます。

だからあるプリンタで使える紙は
他のプリンタでは使えない。

これは本当に理解してほしいところ。

せっかく買った紙をムダに
してほしくありませんので。

この記事が、熱転写用紙がインクジェットで
印刷できない理由の参考になればと思います。

プリンタ用紙、正しく使って下さいね!

(参考)
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