アウトドアでメモ帳を使いたい?耐水紙なら濡れても大丈夫!

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アウトドア メモ帳

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、アウトドアでメモ帳を使うお話。

海や山、川でキャンプするとか。

アウトドアとなれば夏が多いでしょうが
季節を問わず楽しむ人もいるようで。

最近だったら、山ガールとか
ゆるキャンとか流行ってるんですね。

最近のアウトドアならスマホも使うでしょうが
スマホはバッテリーがなくなると終わり。

水濡れにも弱いですね。

本格的にアウトドアをする人なら
それなりの装備をするでしょうが

そうでない人はスマホ以外にも
メモ帳なんかを用意したほうがいい。

紙のメモ帳なら電源は関係ないので。

ただ、メモ帳も普通の紙のメモ帳では
水濡れには対応できません。

そんなときは耐水紙のメモ帳がいい。

アウトドア用のメモ帳として
販売されていますから。

「アウトドア メモ帳」で
検索すれば出てきます。

 

海、山、川、雨、汗など、アウトドアでは
色々水濡れする場面があります。

そんなときでも耐水紙に鉛筆や
シャーペンでメモを書けば大丈夫。

ところで耐水紙とはどういうものか?

 

ということで。

この記事ではアウトドア用の
メモ帳に使われる耐水紙について

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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アウトドアのメモ帳は水濡れに強い耐水紙

通常はメモ帳だから書ければいいんですが
アウトドアで使うなら耐水性が欲しい。

ということで耐水紙のメモ帳になるんですが。

この耐水紙どうやって作るのか?

方法はいくつかあるようですね。

ひとつは湿潤紙力増強剤という
薬品を紙に添加するというもの。

これは見た目は普通の紙なんですが
水に濡れても溶けたりしない。

少々のことなら問題ありません。

素晴らしい紙だといいたいのですが
実は製造するにはかなり問題があります。

 

管理人が製紙会社で段ボールの製造の担当を
していたときに耐水ライナーがあったんです。

耐水紙ですから当然水には溶けません。

しかし製紙というのは水に溶かしたパルプを
シートにしていく工程でもあるわけです。

そうすると水に溶けないものは
紙の原料にはならない。

リサイクルは出来ないということなんです。

通常、製品にならなかった紙は
溶かしてまた再利用するんです。

ところが耐水紙の場合は
それが出来ないということ。

製品にならなかった耐水紙は燃やすしかない。

これが原料的にはとてもロスになるし、
製造工程としてもイレギュラーになる。

実際耐水ライナーを製造すると気は
毎回準備に大騒ぎだった記憶があります。

出てきた損紙の片付けも大変だったし。

 

ただこれもその工場によるところがあって、
製造した紙がリサイクルできないから

損紙は燃やすのが当たり前の場合
あまり大きな問題にはならないんですが

管理人が勤務していた製紙会社では
毎回製造するごとに大騒ぎだったんです。

普通の紙を耐水紙にするには
こんな感じで湿潤紙力増強剤を使ってました。

この場合、耐水性以外は普通の紙ですから
文字は書けるし手で破ることも出来る。

水回りで使うにはスグレモノということです。

アウトドアのメモ帳が合成紙の場合

耐水メモ帳を作るとき、
普通の紙に湿潤紙力増強剤を入れた

耐水紙以外を使う方法としては
合成紙を使うというのがあります。

合成紙は名前は「紙」となっていますが
紙というよりはフィルムです。

たとえば合成紙で一番有名なのは
ユポですが原料はポリプロピレン(PP)です。

PPは石油化学製品。

分子構造としてはワックスや
ロウに近く疎水性で水をはじきます。

だからユポは水には強いです。

少々水に濡れても何ともありません。

屋外のポスターのように
雨に濡れるところに使われたり、

すぐに水に濡れるシャンプーのラベルに
使われたりもするんですね。

 

ただし、合成紙は紙に
似ていますがフィルムです。

だから鉛筆で書くことが出来ても
紙のように手で破る事はできません。

ユポならば縦には破れるけれども
横にはなかなか破れないとか。

書いたものを破って渡す、
というようなことはやりにくい。

折り曲げても元に戻りますし。

選挙用の投票用紙にユポが多いですが
あれは投票箱の中で開くから。

紙の場合は2つに折ればそのままですが
ユポはもとに戻って開きますからね。

逆に言うと、紙のようにメモを書いて
2つ折りにして渡すというのが出来ません。

その必要性があるかどうかは別として
破るとか折り曲げるとかの特性は違います。

このあたりはいい悪いではなくて
使用用途に応じた特徴ということです。

 

それから合成紙の場合も
紙としてのリサイクルは出来ません。

ユポをPPとして再利用できるかと言うと
そんなことをするより燃やしたほうがいい。

その方がリサイクルするより
コストが安くつくということです。

フィルムなので紙のようには
いかないんですね。

耐水紙は非常に面白い特性を
持っているのですがリサイクルできない。

このあたりがなかなか普及しない
理由なのかも知れません。

管理人のまとめ

今回は、アウトドアのメモ帳のお話でした。

アウトドアでも使えるように耐水紙を
使ったメモ帳があるということです。

耐水紙は名前の通り
水に濡れても大丈夫な紙。

ただし、紙としてリサイクルできない。

だから捨てるときは燃やすしかない。

また合成紙も耐水性がありますが
これも紙としてのリサイクルは出来ない。

耐水紙は面白い紙なのですが
リサイクルがネックなのだろうと思います。

この記事がアウトドアで使う
メモ帳の参考になればと思います。

アウトドア楽しんで下さいね!

機能紙
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

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