リングクラッシュとは?段ボール原紙の圧縮強度の測定方法!

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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、リングクラッシュとは?
段ボール原紙の圧縮強度の測定方法!
というお話。

管理人は元製紙会社社員。

板紙の生産に関わったこともありました。

短い期間でしたが。

それで。

段ボール箱、色んなトラブルあります。

その中でも最悪なのは箱が潰れること。

だれでも分かると思いますが。

一番怖いのは中身が壊れること。

安いものならまだいいですが
高価なものだと大変なことに。

管理人が担当していた時は
問題はなかったですけど。

それに問題が発生しても
紙が悪いとは限らない。

段ボール箱の場合は箱として
OKならいいわけですから。

紙が問題なのか、設計が問題なのか
両方問題なのか簡単じゃないです。

とはいえ。

紙の強度が弱ければまずいことになる。

特に圧縮強度ですよね。

これが基準値を下回ったらやばい。

もちろんそんなのは出荷しませんが
対策するのもまた面倒なわけで。

そんな圧縮強度をどうやって測定するのか?

それがリングクラッシュ。

ということで。

この記事ではリングクラッシュとは?
段ボール原紙の圧縮強度の測定方法!
について

管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。

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リングクラッシュ試験とは?

まずはリングクラッシュ試験について。

一応こんな感じですね。

==ここから==

リングクラッシュ試験(RCT)は、段ボールや紙製品の強度を評価するための試験方法の一つです。この試験では、段ボールの原紙を円形(リング状)に加工し、その円柱状の紙の圧縮強度を測定します。

試験機でリング状の試料を上下から押しつぶし、どのくらいの圧力でつぶれるかを測定することで、段ボール原紙の耐久性や強度を数値化することができます。

==ここまで==

目的などは以下の通り。

  • 試験の目的:段ボールの原紙の耐圧性や耐久性を評価し、製品としての品質基準をクリアしているか確認するため。
  • 使用する試料:通常、段ボールの原紙やクラフト紙など、強度が求められる紙素材が使用されます。
  • 測定の基準:測定はISOやJIS(日本工業規格)に基づいて行われ、一定の基準に従って結果が評価されます。

リングクラッシュ試験の具体的な方法

リングクラッシュ試験のプロセスは、比較的シンプルでありながらも、非常に精密な作業が求められます。以下に、その具体的な手順を説明します。

1. 試料の準備

まず、試験を行うための試料を準備します。試料となる段ボール原紙は、特定のサイズ(一般的には152mm × 12.7mm)の長方形にカットされます。

その後、この試料を円筒形に成形し、リング状に固定します。このリング状に成形することで、試料全体に均等な圧力をかけられる状態を作り出します。

2. 試験機へのセット

次に、準備した試料をリングクラッシュ試験機にセットします。試験機は、上部と下部にそれぞれプレートがあり、上下方向に圧縮力をかける仕組みになっています。試料をセットした後、プレートを徐々に近づけ、試料に圧力をかけていきます。

3. 圧縮強度の測定

試験機のプレートが試料を押しつぶし始めると、試料にかかる圧力が徐々に上昇します。この時点で、試料がどの程度の圧力に耐えることができるかを測定します。

最大の圧力が記録され、それが試料のリングクラッシュ強度として算出されます。この測定値は、段ボール原紙の強度を評価する重要な指標となります。

まあやってることは単純なこと。

紙の短冊でリングを作って
耐えられるまで圧力をかける。

この数値を見て基準に入っているか
基準より高いか低いか見るわけですね。

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管理人のまとめ

今回はリングクラッシュとは?
段ボール原紙の圧縮強度の測定方法!
というお話でした。

段ボールの圧縮強度はとても重要。

箱が潰れたら最悪ですから。

基本的には強いほどいいわけです。

なので本当はちょっと厚めのものがいい。

しかし、ユーザーとしては厚い紙は
高く付きますからできるだけ薄くしたい。

そこのところの折り合いをつけて
各米坪ごとの圧縮強度基準が決まる。

歩留まり向上剤とか紙力増強剤を
使うと紙の強度は上がりますが

今度は薬品コストがアップするので
これもよく考えないと使いにくい。

トータルでメリットが出るように
あれこれやるわけですけど

やった結果の評価をするのが
リングクラッシュということです。

単純な試験ですけど重要なんですよね~

この記事がリングクラッシュの
参考になればと思います。

段ボール箱の強度にも注目して下さいね!

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紙の製造
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

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