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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、ステッカー自作のときプリンターは
インクジェットでも大丈夫かというお話。
管理人はステッカーとか興味ないので
車に貼ったりはしませんが、
車で走っているとたまにステッカーを
色々貼ってる車を見かけます。
個人の趣味でやってることですから
そのセンスなんかは問わないとして
キャラクターを貼っている人もいれば
家内安全、商売繁盛を貼っている人もいる。
本当に色々ありますよね。
それで、このステッカーを自作して
車に貼りたいんだけどと言う話。
自分でデザインして家庭用の
インクジェットプリンタで作れるのか?
ということで。
この記事では、ステッカー自作のとき
プリンターはインクジェットでも大丈夫かを
管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。
ステッカーを自作するときインクジェットプリンタを使う注意点
結論から言うと、ステッカーを自作するとき
家庭用インクジェットプリンタを使えます。
ただし、紙ラベルでは耐候性が不安。
なので、候補としてはユポか塩ビですね。
合成紙のユポ、または塩ビシートなら
水に濡れても大丈夫ですから。
これらのインクジェット用のラベルに
自分のデザインを印刷して貼る。
その上からUVカット出来るラミネートを
保護フィルムとして貼っておく。
そんな感じでいいと思います。
ここで重要なのはインクジェット対応の
ユポや塩ビシートを使うこと。
当たり前なんですが、インクジェットに
対応していないフィルムを使うと
まったくインクを吸わなくて印刷に
なりませんので要注意です。
紙の場合もそうですが、インクジェットは
インクを吸わないと流れるんですよね。
それから、ユポも塩ビシートも
染料系のインクジェット用と
顔料系のインクジェット用が
ありますからこれも注意。
兼用になっていればいいですが
そうでないならよく確認して下さい。
家庭用のインクジェットプリンタは
ほとんどが染料系ですから
それに合ったユポなり塩ビシートを
使うようにして下さいね。
ステッカーがインクジェット用でなければいけない理由
少し話がそれますが。
ステッカーを自作するときに使う
紙はインクジェット用でなければいけない。
ユポや塩ビシートなどのフィルムでも
専用のものを使わないといけない。
これはインクジェットに限ったことではなくて
印刷と紙は一つのシステムなんですね。
たとえば、インクジェットの場合なら
インクは水系で約8割が水です。
だからこの水を吸収しないといけない。
それも速攻で吸収する必要がある。
そうしないとインクが紙やフィルムの
表面で流れてしまうんですよね。
にじむだけでも印刷画像が悪くなるのに
流れてしまったらどうしようもありません。
そのために何をしているかと言うと
紙やフィルムの上に塗料を塗ってます。
普通紙の場合は塗料は塗りませんが
塗工紙ならシリカなどを塗っています。
フィルムの場合は塗工しないと
水は吸収しませんから
紙と同じようにシリカなどの
水を吸収する塗料を塗っています。
ただこの塗料、インクジェット
以外では何の役にも立ちません。
完全にインクジェット印刷専用なので。
だから、プリンタ用紙だから使えるだろうと
レーザープリンタに使ったらトラブります。
逆も同じことで、レーザープリンタ用の
フィルムはインクジェットで印刷できません。
どちらも専用紙なんですよね。
たとえば、透明OHPフィルムがありますが、
インクジェット用とレーザー用があります。
これ間違えるとひどいです。
インクジェット用をレーザーで印刷すると
最悪ドラムが汚れて大変になります。
レーザー用をインクジェットで印刷すると
水を吸わずにインクが流れます。
どちらにしてもトラブルが発生します。
紙の場合でもそうですね。
特にコート紙の場合は注意が必要。
インクジェット用の光沢紙を安く購入出来た、
と思ったらレーザープリンタ用だったとか。
同じコート紙でも塗工している塗料とか
生産工程、生産量が違うので
両者の価格体系は全く違いますから
よく確認しないとなんじゃこりゃ、となります。
その安い光沢紙でインクジェット印刷したら
ほぼ間違いなくインクが表面で流れます。
レーザープリンタ用の光沢紙は
水を吸収する塗料ではないから。
製造する側がどういうわけでわざわざ
専用紙を作っているか、なんですよね。
やっぱりそれには理由があるわけです。
安くても使えるものなら良いですが
実際にはそうは行かないんです。
ちょっと値段が安いからといって
確認せずに買うと痛い目にあいます。
そうならないように十分注意して下さい。
管理人のまとめ
今回は、ステッカー自作のときプリンターは
インクジェットでも大丈夫というお話でした。
車に貼る場合など、紙のラベルでは
耐候性が不安なのでインクジェット用の
ユポや塩ビシートを使えば家庭用の
インクジェットプリンターでも自作できます。
できればUVカットの保護フィルムを
上から貼っておくのがいいでしょう。
耐水性、耐光性がよくなりますから。
顔料タイプのインクジェットプリンタが
あるならその方が耐光性はいいです。
ただし、顔料タイプには専用の
ユポや塩ビが必要ですから
そこは使えるかどうかをよく確認して
購入する必要があります。
印刷と紙は一体ですから印刷方式に
合致した紙やフィルムを使うこと。
そこは十分注意して下さい。
この記事が、ステッカー自作のときの
プリンターの参考になればと思います。
紙は印刷に合わせて使って下さいね!
(参考)
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