和紙と洋紙の違い!中国発の製紙技術の発達が日本か西洋か?

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和紙 洋紙 違い

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は和紙と洋紙の違い!中国発の製紙
技術の発達が日本か西洋かというお話。

紙の分類なんですが。

日本製紙連合会によるとこんな感じ。

日本製紙連合会HPへのリンク
https://www.jpa.gr.jp/p-world/p_kind/index.html

紙の品種分類表
紙の品種分類表 (pdf)

 

どうも洋紙の分類のようですね。

つまり、和紙に対しての分類はない。

ただ、和紙の種類はとても多いというか
あまり統一した規格はなさそうですね。

管理人は和紙のことは分からないので
ネットでいくつか調べてみました。

たとえば、どんなサイトが有るかと言うと

●染め紙工房:和紙の種類
https://www.origamikaikan.co.jp/info/factry/washi.html

●工芸ジャパン
https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/list/?category=9

●四季の美
https://shikinobi.com/washi

という感じですね。

正直言ってこのブログより遥かに
美しいサイトだと思います。

管理人のサイトが全く
及ばないのが残念ですが。

それはそうとして。

和紙は工業製品というよりは
工芸品のような気がしますね~

そうなると、洋紙のような用途別分類より
生産地での分類のほうがいい気がします。

〇〇の奉書紙とか、▲▲の半紙とか。

画一的な工業製品ではなくて
味のある工芸品だと思えば

下手に分類するよりも一枚一枚を
愛でる感じだと思うんですが。

管理人が勝手に思っているだけですが。

それで。

この和紙と洋紙の違いは何になるのか?

ちょっと確認してみましょうか。

ということで。

この記事では、和紙と洋紙の違いについて
管理人が調べたことをお伝えします。

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和紙と洋紙の違い。原料や製法が違う

管理人が調べたところによると。

紙の発明は中国。

で、それが東西に伝達される。

日本に伝わって発達したのが和紙。

西洋に伝わって発達したのが洋紙。

産業革命以降機械化に成功した
洋紙が大量に使われるようになった。

そういう感じでしょうか。

それで。

和紙と洋紙では原料や製法が違いますね。

知っている、という人も多いでしょうけど。

まず和紙の原料。

これはコウゾ、ミツマタ、ガンピ、などの
表皮の内側の靭皮繊維(じんびせんい)。

コウゾとかミツマタは草というか
低木ということになりますね。

これの樹皮の繊維を使うということです。

一方の洋紙。

これは木材ですよね。

今だとユーカリのような広葉樹。

それから松のような針葉樹。

こういう木材をチップにして
紙の原料に使っています。

和紙では低木の皮を使ってましたが
それでは安定した大量生産は出来ない。

木材なら原料確保が容易。

そういうのがあったんだと思います。

それから。

和紙にも再生紙はあって
漉き返しと呼ばれるそうです。

==ここから==

漉き返し紙には、江戸の「浅草紙」、
京の「西洞院紙」、大坂の「湊紙」
などがあった。

==ここまで==

高級品から安物まで色々。

安物は落し紙、今だと
トイレットペーパーですね。

考えてみれば江戸時代は
超リサイクル社会。

再生紙があるのは当然でしょうね~

次に製法。

和紙といえば手漉き和紙のイメージ。

 

 

こういう感じで職人さんが
一枚一枚作っている感じ。

一方、洋紙は大型マシンでガンガン生産。

 

 

人間の大きさと比較すればわかりますが
ジャンボロールは相当でかいですよね。

新聞用巻取りは特に大きくて
幅が7-8m程度あると思います。

流れは7万m程度になるようですね。

手漉き和紙とはエライ違いです。

実際のところ、これくらいガンガン
作らないと新聞なんて成立しない。

減ったとは言うものの新聞を
取っている家庭はまだまだある。

朝刊、夕刊と発行するんですから
相当な数量が必要なわけです。

手漉き和紙のように一枚一枚
というわけには行かない。

この場合、どちらがいいとかではなくて
必要に応じて対応しているということ。

まあ、今では機械漉きの和紙もあります。

しかし、和紙と洋紙の一番の違いは
スケールなのかも知れませんね。

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管理人のまとめ

今回のお話は、和紙と洋紙の違い!中国発の
製紙技術の発達が日本か西洋かでした。

和紙と洋紙は紙としては別物ですが
発明は中国でそれが発達したもの。

洋紙のほうが大量生産に向いていた、
というかそういう要請があって

大量に製造できるように原料が木材で
機械でガンガン製造するようになった。

日本の和紙も相当流通していましたが
明治以降洋紙に押されてしまった。

大量に効率よく作られたから
勝てなかったんでしょうね。

当時は伝統を破壊する時代だったので
それも逆風だったかも知れませんが。

それでもなお、和紙の伝統は残っています。

これは本当にすごいこと。

なんとか残って欲しいですね~

この記事が、和紙と洋紙の
違いの参考になればと思います。

和紙、大切にしたいですね!

(参考)
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