ワックスペーパーはオーブンペーパーの代わりに使えるのか?

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ワックスペーパー オーブンペーパー

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回のお話は、ワックスペーパーは
オーブンペーパーの代わりに使えるのか?

お菓子を作るときにワックスペーパーとか
オーブンペーパーとか使いますよね?

オーブンペーパーはクッキングシートと
呼ぶことの方が多いようですが。

それで、ワックスペーパーは
手に油がつかないようにお菓子を包む、

オーブンペーパーはお菓子をオーブンで
焼くときに使うと思います。

どちらも耐水・耐油性がありますから
お菓子を包むにはいいんですが

ワックスペーパーは耐熱性がないので
お菓子を焼くには使えない。

何が違うのか?

管理人は元製紙会社社員ですから
こういう違いは確認したい。

ということで。

この記事では、ワックスペーパーが
オーブンペーパーの代わりに使えない理由を

管理人なりに調べたので
お伝えしたいと思います。

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ワックスペーパーがオーブンペーパーの代わりに使えない理由

ワックスペーパーもオーブンペーパーも
耐熱・耐油性がありますから

お菓子作りや料理のときに
重宝すると思います。

お菓子ならクッキーやチョコレートを
包むとか下に敷くとか。

しかしオーブンペーパーは高温に耐えますが
ワックスペーパーは耐熱性がありません。

その理由は何なのか?

それはそれぞれの耐水・耐油の
成分の違いになります。

一般的に原紙はどちらもグラシン紙ですが、
耐水・耐油性を得るために、

ワックスペーパーはロウソクを
グラシン紙に含浸させるのですが

オーブンペーパーはシリコーン樹脂を
グラシン紙に塗工します。

ワックスペーパーのワックスは
通常はロウソクのことなんですね。

お寺なんかで火をつける
ロウソクの成分です。

あのロウは水にも油にも強いので紙に
染み込ませれば耐水・耐油性になるんです。

しかしロウですから熱には弱い。

そもそも紙に含浸させるときには
熱をかけてロウを溶かして

紙に染み込ませるわけですから
熱のかかるところではロウが溶けるんです。

当然オーブンに使ったらロウが溶ける。

だからワックスペーパーは
オーブンペーパーとしては使えない。

一方オーブンペーパーの方は
シリコーン樹脂を塗工しています。

テフロン樹脂の場合もあるようですが
大抵はシリコーン樹脂です。

これも耐水・耐油性がありますし
耐熱性もあります。

シリコーンとかシリコンとか呼ばれますが
よく耳にするのはシリコンゴムでしょうか。

シャンプーや化粧品なんかでも
シリコンオイルとか言いますね。

界面活性剤や消泡剤にも使われます。

シールの捨てる方の紙である
剥離紙の表面にも塗工されています。

剥離紙の表面に塗工されているということは
粘着剤とくっつかないということ。

だから油物でもベトベトしない。

そういう性質になるように
作られているということです。

あまり表には出てこないですが
意外なところで使われてるんですね。

ちなみに。

ここで使われているシリコーン樹脂は
有機シリコンになるわけですが、

元素としてはSiで結晶は
半導体材料のシリコンでもあります。

日本語ではケイ素です。

Siの酸化物はSiO2なんですが
これは石英になります。

宝石だったら水晶、クオーツですね。

シリコーン樹脂はこのケイ素Siと炭素C、
それから酸素O、水素Hなどの化合物です。

ついでにいうと地球上では
酸素の次に多い元素だそうです。

かなり脱線しましたが、
ワックスペーパーとオーブンペーパーでは

耐水・耐油性を得るための成分が違うので
耐熱性が違ってくるということなんですね。

紙の耐熱温度について

ここからは元製紙会社社員として
本音をお話させて下さい。

ここまでワックスペーパーは
オーブンペーパーの代わりに使えない

ということをお話してきましたが
問題は薬品成分の耐熱性でした。

ワックスペーパーはワックス、
ロウソクを紙に含浸していますから

このロウが熱で溶けてしまうから
オーブンでは使えないというわけです。

先程もお話しましたが紙自体は意外に
耐熱性があってそう簡単には燃えません。

紙の発火点は約450℃なので天ぷら油の
中に入れても大丈夫なくらいんですね。

そもそも100℃や200℃の
温度で紙が燃えていたら

製紙会社や印刷会社や紙加工会社は
毎日大火事になっています。

紙を乾燥させるときは抄紙工程でも
乾燥温度は200℃程度にはなります。

その温度で長時間ヒーターと
接触しているというのならともかく

普通にお菓子を作ったり
料理をする程度なら大丈夫。

ワックスペーパーはワックスが溶けるのが
まずいのであって紙が燃えるわけではない。

ワックスペーパーもオーブンペーパーも
原紙は同じなんですから。

ただし紙に一旦火がつくと
燃え上がりますから非常に危険です。

このあたりのことを分かった上で
安全に注意して使ってほしいものです。

管理人のまとめ

今回はワックスペーパーはオーブンペーパーの
代わりに使えるのかというお話でした。

ワックスペーパーはワックスが溶けるので
オーブンペーパーの代わりにはならない。

これが結論でした。

逆にオーブンペーパーをお菓子の
包み紙に使うのは良いのですが。

いずれにしてもお菓子作りや料理は
火を使うのですから注意が必要。

紙が意外に耐熱性があるとは言え
使用方法は守らないといけませんね。

この記事を読んでワックスペーパーは
オーブンペーパーと同じ使い方は

出来ない理由を理解してもらえれば
うれしいです。

おいしいお菓子を作って下さいね!

紙と料理
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
>>https://kamiconsal.jp/profile/

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