インクジェットで両面印刷!裏写りは普通紙でも大丈夫なの?

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コピー用紙

※インクジェット、コピー兼用紙

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、インクジェットで両面印刷したとき、
普通紙の裏写りは大丈夫なのかというお話。

同人誌なんかを作るとき
コピー用紙を使ってコピー本を作る。

よくある話です。

コピー本の自作ですけど
いろいろ考えますよね。

部数をどうするのかとか
本文の印刷は片面か両面かとか。

ページ数が多ければ両面印刷にしたいし、
部数が多ければコピー機の方が楽かなとか。

それで注意したいのがページ数が多いとき。

片面印刷なら気にしないんですが
両面印刷するとなると裏抜けが気になる。

レーザープリンタやコピー機で
印刷するならいいんですが、

インクジェット印刷の場合は
特に気になります。

どちらもプリンタには違いないですが
印刷方式が全く違いますから。

ということで。

この記事ではインクジェットでの両面印刷で
裏抜けは普通紙でも大丈夫なのかについて

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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インクジェットの両面印刷は専用紙を使うこと

先程、プリンタによって印刷方式が違う
ということをお話しました。

レーザープリンタやコピー機は
トナーを使って印刷するんですが、

トナー自体は粉で、この粉が紙の表面に
残ることで画像を形成します。

一方インクジェットの場合は
水性インクを使って印刷します。

このインクが紙に定着して
画像が形成されるわけですが

水性インクですから水とともに
インクが紙に浸透します。

紙の表面だけではなく内部まで
色がつくというわけですね。

トナーなら紙の表面だけにとどまりますが
水性インクは紙の内部まで浸透する。

そうなると紙が厚ければいいのですが
紙が薄いと裏まで抜けてしまうわけです。

もちろん紙もインクの浸透を抑えるように
内添灰分を増やすとか色々工夫はします。

しかし米坪(1㎡あたりの紙の重さ)が
低くて紙厚が薄ければインクは抜けます。

インクジェットのインクの量が多いほど
裏抜けする量も増えるんですね。

 

インクジェット印刷の場合
プリンタに色んなモードがありますが

写真印刷などのモードと
普通紙などのモードでは

インクの吐出量が全く違うんですが
これは水を吸収できる力の差でもあります。

インクの量が多いほうが
鮮やかな印刷ができる。

しかし量が多すぎると
にじんだり裏抜けしたりしやすい。

そういう細かいところを考えて
制御しているということです。

 

それで、インクジェット用紙の場合
片面用と両面用があるんですが

両面印刷するなら必ず
両面用を使って下さい。

普通紙の場合なら、
片面と両面では米坪が違います。

当然ながら両面のほうが米坪が重く
片面は米坪が軽いです。

メーカーによって設定が違いますが
たとえばキヤノンだったら、

普通紙は米坪73g/㎡、
普通紙両面厚口は米坪93g/㎡

エプソンだったら

普通紙は米坪73g/㎡、
両面上質普通紙は米坪95g/㎡

という感じで米坪が約20g/㎡
違っているんですね。

この場合、普通紙で両面印刷すると
裏抜けするから米坪の厚い

両面厚口を設定している
ということになります。

 

なお、両メーカーとも
普通紙・ビジネスとかビジネス普通紙を

ラインアップしていて米坪70g/㎡で
両面印刷可となっています。

管理人はこの紙のことを
よく知らないのでなぜ低米坪で

両面印刷が大丈夫なのかは
残念ながら分かりません。

想像では内添灰分量を増やしているとか
そんな気がしますが、あくまで想像ですね。

 

ちなみに。

安売りしているコピー用紙の米坪は
64-68g/㎡という感じなので

インクジェットで使う場合は
片面ならいいですが両面はイマイチです。

米坪が薄いと裏抜けしやすいですから。

どうしても両面印刷するのであれば
コピー機を使うとかした方がいいかなと。

両面印刷はコート紙でも専用のものを使うべき

ここまでインクジェット用紙普通紙の
両面印刷についてお話しました。

普通紙は両面用を使わないと
裏抜けするということなんですが

ではコート紙タイプはどうなのか
ということをお話します。

結論から言うとコート紙タイプも
両面用を使うべきです。

コート紙タイプの場合は米坪が厚く
あまり裏抜けはしません。

しかしながら片面タイプの場合
片面しか塗工しておらず、

反対面はインクジェット適性がない
という場合があるんですね。

マット調インクジェット用紙の場合は
反対面が普通の上質紙が多く、

その場合はインクジェット印刷すると
インクがにじむトラブルが起こります。

モードを普通紙にしておけば
大丈夫かもしれませんが

写真用などで印字してしまうと
インクが吸収しきれずににじむとか

最悪の場合はインクが乾かないとか
そういうこともあると思います。

 

また光沢インクジェット用紙の場合は
反対面が上質紙だったり

カール防止のためにラミネートしたりして
インクジェット適性がないことが多いです。

特に高級な光沢インクジェット用紙で
裏面にラミネートをしているものは

水を通しませんからまったく
インクジェット印刷が出来ません。

結局、インクジェットで両面印刷するなら
両面用を使って下さいということです。

管理人のまとめ

今回のお話はインクジェットの両面印刷を
普通紙でするとき裏抜けは大丈夫かでした。

結論から言うと両面印刷するときは
両面印刷用の紙を使って下さい、

片面印刷用の紙では裏抜けする
可能性がありますということでした。

もちろんこれは絵柄の問題もあって
ほとんどが文字で絵柄が軽ければ

少々のことは気にならないでしょうが
ベタが多くて思い絵柄なら

メーカーが設定している
専用の純正紙を使うべきです。

製紙会社としてもそのために
米坪を変更して製造していますので。

この記事がインクジェット両面印刷の
参考になればと思います。

インクジェット用紙は正しく選んで下さいね!

(参考)
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