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文庫本の中身の紙の名前は?一般には販売されていないのか?

文庫本 中身

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回のお話は、文庫本の
中身の紙の名前について。

管理人はあまり本は読まないのですが、
買うなら文庫本が多いですね。

一応それなりに評価が高いものが
文庫本になるし、本として安いので。

それでこの文庫本の中身の
紙ですが名前は文庫本用紙。

そのまんまですね。

ただし、これを入手するのは難しい。

文庫本用紙は各社それぞれ違うんですね。

つまり、出版社の専用紙。

特別に抄造している特抄品。

それに、出版社が同じでも文庫本の
シリーズが違えば変わります。

だから、一般に市販されません。

たとえば、岩波文庫の文庫本用紙が欲しい
と言ったところで売ってくれません。

最終ユーザー向けに
製造されていませんので。

ネットで検索したところ、
近いもので書籍用紙がありますね。

自分で文庫本を作りたいなら
こういう紙を利用するのが良いでしょう。

インクジェットでも印刷できますから
自宅で作るには良いかも知れません。

普通に本を作るだけなら
コピー用紙でいいと思いますが

クリーム色の文庫本風にするなら
書籍用紙がいいかなということです。

ただ、大手出版社の文庫本用紙は
その文庫本用に特抄品が使われます。

では文庫本用紙はどういう紙なのか?

ということで。

この記事では、文庫本の中身の紙について
管理人なりに調べたことをお伝えします。

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文庫本の中身の紙は文庫本用紙。各社品質が違う

先程もお話しましたが、
文庫本用紙は各社品質が違います。

管理人も文庫本用紙の製造には
関係したことがあるので分かります。

出版社は文庫本に限らず
紙にこだわるんですよね。

まあ、そうでなくては困りますけど。

それで実際製造していて何が
面倒だったかというと色調でした。

紙の色ですね。

一口に文庫本用紙と言っても
微妙に色が違うんです。

文庫本がコピー用紙のように
白ではないのは分かると思います。

だからといってクリーム色かというと
赤っぽかったりオレンジ傾向だったりで、

クリーム色的な中に様々な
バリエーションがあるんですね。

つまり紙としては文庫本用紙なのに
色調が違うだけ多品種ということ。

品質と在庫の管理が面倒なんですね。

しかし本当の問題は
その種類の多さではありません。

それ以上に難しいのは
1冊の本の中で色がブレないこと。

どういうことかというと、
1冊の文庫本に使われている紙は

A横:880x625mmとして
せいぜい4枚か5枚なんです。

しかしその紙の色が微妙に違っていると
横から見ると縞々が見えるんです。

「虎本」とか「虎になる」と呼んでましたが、
まさに虎のようになってしまうんです。

これが困ったことに、工場の色調管理基準だと
基準範囲内だったりするんですよね。

製紙工場ではカラーアナライザという
試験機で色調を測定していましたが、

そこで出てくる数値を精度良く管理すると
言ってもどうも限界があったようです。

それで色調管理基準内なのに虎になる原因は
在庫のロットが管理されていないことでした。

たとえば、1年前に製造した紙と
先月製造した紙を同じ本に使ったとか。

こういう場合数値管理が出来ていても
人間の目では違って見えたりします。

同じマシンで同じ配合、同じ基準で
抄造しても生産月が違うと微妙に色が違う。

こういうことが実際に起こるんですね。

生産している側が同じつもりでも
実際には微妙に違っているわけです。

これ、要因は様々で特定は難しいです。

ただ、原料ではないのですが色調に
大きな影響を与えるものがあります。

それは水。

紙はパルプを水に分散させてそれを
脱水してシートにしたもの。

ですから、水の影響というのはとても大きい。

そんなことで、と思うかも知れませんが、
水が汚れると紙の白色度は下がります。

白色度というのは紙の白さですね。

これが変わるわけです。

工場が取水するときはフィルターを通して
汚れも取りますがそれでも水は濁る。

残念ながら半導体工場のほどの
対応はしていないんですね。

そんなコストはかけられませんから。

そうなると夏の水と冬の水では
色が違っていたりします。

台風の後なんかは特に汚れます。

こんな感じで同じ紙でも生産月が違うと
色が微妙に違ったりするんですね。

さすがに同じ月に抄造してロットが同じなら
虎になることはなかったんですが。

この問題、結局は製造工程での対策が出来ず
製品のロット管理の徹底をやってましたね。

特に枚葉に加工するときには
ロットが揃うようにしてました。

今はどんな管理をしているのかは
不明ですが似たようなものだと思います。

文庫本用紙と微塗工紙について

ここからは余談です。

管理人は微塗工紙の製造に
関わったことがあります。

今でこそ雑誌の本文用紙や
チラシにも多く使われていますが

微塗工紙の最初は文庫本だったらしい。

管理人はKADOKAWAの人に
聞いた記憶があります。

それまで中質紙だった文庫本でしたが
少しでも印刷を良くするためにやったとか。

今は当たり前の技術でも当時は
画期的だったみたいですね。

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管理人のまとめ

今回は、文庫本の中身の
紙の名前はというお話でした。

あの紙は文庫本用紙。

ただし、通常はそれぞれの文庫本用に
特別に抄造しているので入手は困難です。

書籍用紙としての市販品もありますが
基本的には各出版社ごとに紙は違います。

個人が擬似的に文庫本を作るなら
書籍用紙を使うくらいでしょうけど。

管理人的には読めればいいだけなら
コピー用紙で十分だと思いますけど。

それから、文庫本は特に色調管理が
面倒だということもお話しました。

文庫本は安くてかさばらないし
何かと便利だと思いますね。

この記事が、文庫本の中身について
考える参考になればと思います。

文庫本での読書、楽しんで下さいね!

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